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魔法少女X #13

 その日、ミチコはハルナのアジトでハルナと共に歌を歌っていました。

「あーたらーしい……!」ミチコが歌いました。

「強ーさでー……!」ハルナが歌いました。

「よーみがーえーる……!」ミチコが歌いました。

「おーもいー!」ハルナが歌いました。

「はーじきー……!」ミチコが歌いました。

「出ーされーてくー……!」ハルナが歌いました。

「もっと……!」ミチコが歌いました。

「出っ来……!」ハルナが歌いました。

「るっこっと!」ミチコとハルナが同時に歌いました。

「さーがしーたー……!」ミチコが歌いました。

「答ーえはー……!」ハルナが歌いました。

「変ーわりー……!」ミチコが歌いました。

「つーづけーてくー!」ハルナが歌いました。

「生ーまれ変ーわる程……!」ミチコが歌いました。

「強っ……!」ハルナが歌いました。

「くなっ……!」ミチコが歌いました。

「れる!」ハルナが歌いました。

「ガトビソ!」ミチコとハルナが同時に歌いました。

「ああ……疲れた。」ミチコが言いました。

「えー?結構盛り上がったじゃん。」ハルナが言いました。

「何で歌の練習なんかやんなきゃなんないのよ?」ミチコが言いました。

「だってミチコちゃんアイドルだもん!」ハルナが言いました。

「アイドルマジカルなんてワケ分かんないもの引き受けなきゃ良かったわ。」ミチコが言いました。

「まあまあそう言わずに……!」ハルナが言いました。

「一応ハルナだってまだ学校の生徒なんだから頑張ってよね。」ミチコが言いました。

「だから歌の練習に付き合ってるじゃん。」ハルナが言いました。

「それはそうだけど……もっとこう……。」ミチコが言いました。

「もっと……どんな風に……?」ハルナが言いました。

「ハルナも芸名考えなさいよ。」ミチコが言いました。

「芸名……。」ハルナが言いました。

「それに私達のユニット名もまだじゃない。」ミチコが言いました。

「そういやそうだったね。何となくミチコちゃんは今後ソロ活動を行ってくもんだと思ってたよ。」ハルナが言いました。

「確かにマジカルアイドルをやらされたのは私一人だけど、それとこれとは別問題よ。」ミチコが言いました。

「はいはい。芸名とユニット名ね。」ハルナが言いました。

「そうよ。」ミチコが言いました。

「芸名は……どうしよっかな?」ハルナが言いました。

「適当で良いわよ、私だってそうしたし。」ミチコが言いました。

「だったら“はるなっしー”なんて良くない?」ハルナが言いました。

「着ぐるみでも着てライブするつもりなワケ?」ミチコが言いました。

「はるなっしーっ!」ハルナが言いました。

「安直過ぎるから却下ね。」ミチコが言いました。

「ミチコちゃんだってキスじゃん!魔法少女キス!」ハルナが言いました。

「それはそれよ。」ミチコが言いました。

「るな汁ブッケッマッハーッ!」ハルナが言いました。

「アホなこと言ってないで次考えて。」ミチコが言いました。

「はい。」ハルナが言いました。

「何を話していらっしゃるんですの?」そう言ってマーシャが姿を現しました。

「マーシャ!」ハルナが言いました。

「ハルナの芸名を考えていたところよ。」ミチコが言いました。

「そうでしたの。」マーシャが言いました。

「ミチコちゃん適当に決めて良いって言ったのにダメだししてくるんだよ?」ハルナが言いました。「ミチコちゃんも適当なのに……!」

「確かミチコの名前はシザリバとかいうユニットをリスペクトして付けられたんでしたわね。」マーシャが言いました。

「シザリバか……。」ミチコが言いました。

「まあ、悪い子達じゃ無かったよね。」ハルナが言いました。

「その二人と何かあったんですの?」マーシャが言いました。

「いや。大したことは無かったんだけど……。」ミチコが言いました。

「シザリバってノリが良くて好きだったんだけど、バリバリのロッカーだからいざ会話になってもマニアック過ぎて私達じゃ会話についていけないんだよね。」ハルナが言いました。

「それで親しくなれなかったんですわね。」マーシャが言いました。

「やっぱ住む世界が違ったのよ。」ミチコが言いました。

「あの二人の会話についていけるのって“静寂の狂夜クワイエット・クレイジーナイト”の三人くらいだよね。」ハルナが言いました。

静寂の狂夜クワイエット・クレイジーナイト……?」マーシャが言いました。

「シザリバとは方向性が違うけど、まあ、似たようなユニットよ。」ミチコが言いました。

「なるほど。ところで、Scissors Reverseはシザリバと呼んでいるのに、静寂の狂夜クワイエット・クレイジーナイトには愛称は無いんですの?」マーシャが言いました。

「確かあったわよね。」ミチコが言いました。

「何だと思う?」ハルナが言いました。

「えっ……?」マーシャが言いました。「クワ……クレ……ナイ……?」

「それは変でしょ。」ミチコが言いました。

「そうかも知れませんわね。」マーシャが言いました。

「クワクレだよね?」ハルナが言いました。

「確かね。」ミチコが言いました。

「この際だから私はクワクレリスペクトしてみよっかな。」ハルナが言いました。

「クワクレの三人って言ったら、“ヴァーラ”、“ティーラ”、“ファーナ”よね。」ミチコが言いました。

「じゃあ私は“ファルーナ”だね!」ハルナが言いました。

「ファーナだけじゃない、リスペクトしてるの。」ミチコが言いました。

「だってしょうがないじゃん、似てるんだから。」ハルナが言いました。

「他の二人もリスペクトしてあげたら……?」ミチコが言いました。「ハルナのせいでクワクレ解散しちゃうかも知れないわよ?」

「三人はヤバいって言うよね。」ハルナが言いました。

「まあ、解散はしないでしょうけど……。」ミチコが言いました。

「うーん……。それじゃあ、残り二人をリスペクトして“ヴィーラ”とか……?」ハルナが言いました。

「ファーナ成分が無くなったわね。」ミチコが言いました。

「じゃあ“ファーナヴィーラ”で良いよ!」ハルナが言いました。

「適当過ぎ。」ミチコが言いました。

「適当で良いんじゃないの!?キスのクセに……!」ハルナが言いました。

「別に良いじゃないの。」ミチコが言いました。

「良くないよ!そっちがキスならこっちはもう“キル”で行くからね!」ハルナが言いました。

「分かったわよ。」ミチコが言いました。

「お二人のユニット名はいかがなさいますの?」マーシャが言いました。

「ミチコちゃんのユニットなんだから、“X TIME”ってのはどうかな?」ハルナが言いました。

「えっ……?ハルナの要素は……?」ミチコが言いました。

「私だってレベルXの魔法少女なんだし、良いじゃん。」ハルナが言いました。

「それを言ったら今の私はランク4のアイドルマジカルなんだけど……。」ミチコが言いました。

「魔法少女でもあるでしょ?」ハルナが言いました。

「まあ……良いわ。」ミチコが言いました。

「よし、HXT結成!」ハルナが言いました。

「ちょっと……!XとTは分かるけど、最初のHは何!?」ミチコが言いました。

「決まってんじゃん!ハルナのHだよ!」ハルナが言いました。

「略称で単語足さないでよ、ワケ分かんなくなるから!」ミチコが言いました。

「はいはい!」ハルナが言いました。


 その後、ミチコとハルナはスターリード学園へと向かおうとしました。その道中、二人は一体の暗黒鏡人を見かけました。

「アレは……?」ミチコが言いました。

「ひょっとして……闇の力……?」ハルナが言いました。

「闇の力……?」ミチコが言いました。

「エモちゃん……!」その暗黒鏡人が言いました。「俺は昔のエモちゃんが好きだったよ!」

「エモ……?」ミチコが言いました。「確か同じクラスの子よね?」

「うん。」ハルナが言いました。「あの人……エモちゃんのファン……?」

「エモちゃん……!」その暗黒鏡人が言いました。

「メジャーデビューしていないアイドルにもファンはいるのよね。」ミチコが言いました。

「どうして……?」その暗黒鏡人が言いました。

「そう言えば聞いた話によるとエモちゃんってちょっと前に路線変更したらしいね。」ハルナが言いました。

「へえ……。」ミチコが言いました。

「許せない!エモちゃんなんてもう嫌いだ!殺してやる!」その暗黒鏡人が言いました。

「アイツ……物騒なこと言ってるわよ。」ミチコが言いました。

「まあ、バケモノだしね。」ハルナが言いました。

「学園の平和を守る為にはアイツと戦うしか無さそうね。」ミチコが言いました。

「うん。」ハルナが言いました。

 ミチコとハルナはその暗黒鏡人の前に移動しました。

「何だ?」その暗黒鏡人が言いました。

「アイドルファンなら私達のことも覚えておきなさい。」ミチコが言いました。

「X TIME!」ハルナが言いました。

「X TIME……?」その暗黒鏡人が言いました。

 ミチコが《アース》のカードを取り出しました。

「変身!」ミチコとハルナが変身しました。

「何……!?」その暗黒鏡人が言いました。

 ミチコとハルナがその暗黒鏡人に殴り掛かりました。その暗黒鏡人は二人の攻撃を防ぎながらパンチを繰り出し、ミチコに当てました。

「アアッ……!」ミチコが後退しました。

 ハルナは引き続きその暗黒鏡人と殴り合いました。

「くっ……!」ミチコが体勢を立て直しました。

「闇の力……侮れないわね。」ミチコが言いました。「あんまりモタモタしてるとアイドルタイムが終わっちゃうけど……。」

 そこへ校長が姿を現し一枚のカードをミチコに投げ渡しました。ミチコはそのカードを受け取りました。

「これは……?」ミチコが言いました。「《フライト》……?」

「それを使うんだ。」校長が言いました。

 ミチコは《フライト》のカードをマジカルリーダーに読み込ませ、ランクアップしました。

「ミチコちゃん……!」ハルナがその暗黒鏡人と殴り合いながら言いました。

「アイドルランクが……上がった!?」ミチコが言いました。

 ミチコがマジカルピストルを召喚して構えました。

 ハルナは素早くその暗黒鏡人から距離を取りました。

「ん……!?」その暗黒鏡人がミチコの方を向きました。

「フッ!」ミチコが背中に生成された魔法の翼で空中に浮かび上がりました。

「なっ……!?」その暗黒鏡人が言いました。

「マジカルバースト!」ミチコが空中から魔法弾を連射しました。

「ウアアアアアアアッ……!」その暗黒鏡人がミチコの攻撃を受けて爆発しました。

「闇の力……。学園の脅威は一つでは無いか。」校長が言いました。

「ちょっと校長……!」ミチコが言いました。

「ん……?」校長が言いました。

「アイドル活動に必要なカードを支援してくれるのもありがたいんだけど、ギャラに関して話し合って無かったわね。」ミチコが言いました。

「そうだよ!闇の力まで相手にすることになるなら、相応の報酬が必要だよ!」ハルナが言いました。

「分かっているさ。君達が我が校のアイドルとして仕事をこなせばその分の給料は出す。心配は要らない。」校長が言いました。

「どうやら余計なことを聞いたみたいね。」ミチコが言いました。

「これからもよろしく頼むよ。」そう言って校長はその場を去りました。

「ま、しばらくはあの学園を隠れ蓑に様子を見るのも悪く無いかも知れないわね。」

「私はそうでも無いけどね。」ハルナが言いました。

「結構ノリノリだったのに……?」ミチコが言いました。

「この業界にどっぷり浸かるのは避けようと思ってたから……。」ハルナが言いました。「まあ、ユニットの力が必要になったらいつでも言ってよ、協力するから。」

「ええ。」ミチコが言いました。


 おわり

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