魔法少女カエデ #5
その日、カエデとケイトリンの元にモエとオインクとハルナとシュンコとフウとタマコが集まりました。
「みんな揃ったね。」カエデが言いました。
「遂に作戦を決行する時が来ました。」ケイトリンが言いました。
その頃SSSの本社の前ではヨウコがレイコと対峙していました。
「警察が我が社に何の用?」レイコが言いました。
「アンタ達の悪事、上が見逃しても私は見逃さないのよ!」ヨウコが言いました。
「そう言うことなら仕方が無いわ。私もこの会社の社員としての責務がある。」そう言ってレイコは“ホーン”と“ブレイク”のカードをマジカルチェンジャーに挿入しました。
「行くのよ!」ヨウコが言いました。
「変身!」ヨウコとレイコが変身しました。
レイコの傍にスプライト達が姿を現しました。
「フッ!」ヨウコがマジカルジッテを構えました。
スプライト達が一斉にヨウコに襲い掛かりました。
ヨウコは近づいてくるスプライト達を次々とマジカルジッテで叩いて戦いました。
「私の正義を魔法に変えるのよ!」そう言ってヨウコは魔法の稲妻を放ってスプライトの一体を倒しました。
「行くよ、みんな!」カエデが言いました。
シュンコが“ウィング”と“インフェルノ”のカードをマジカルチェンジャーに挿入しました。
タマコが“バレット”のカードをマジカルチェンジャーに挿入しました。
「反逆の翼翻せ!」シュンコが変身しました。
「変身!」カエデとモエとハルナとフウとタマコが変身しました。
ヨウコは大量のスプライト達を相手に苦戦していました。
そして遂にヨウコは地面に膝を突きました。
「ここまでなの……?」ヨウコが言いました。
「そう。ここまでよ。あなたは組織に属する人間でありながら個人の正義を優先して、ここで倒れるの。」レイコが言いました。
「くっ……!」ヨウコが言いました。「アンナ……!」
「変身!」どこからともなくミチコの声が聞こえてきました。
「ん……!?」レイコが言いました。
「ハアッ!」ミチコがスプライト達に向けてマジカルピストルを撃ちながら降下してきました。
「アンタは……!」ヨウコが言いました。
「X……!」レイコが言いました。
「警察と警備会社がケンカなんておかしいわね。あなた達が倒したいのは私じゃ無かった?」ミチコが言いました。
「フン……。」ヨウコが言いました。
「一体何しに来たの?」レイコが言いました。
「手を貸してあげても良いわよ?」ミチコがヨウコに言いました。
「この戦いが終わったら、アンタを処刑するかも知れないわよ?」ヨウコが言いました。
「良いわ。」ミチコが言いました。
「フン……。」そう言ってヨウコが立ち上がりました。
ミチコとヨウコが武器を構え直しました。
「二人になったところで我が社の誇る妖精機巧軍を前に勝ち目なんて無いわ。」レイコが言いました。
そこへカエデとモエとオインクとハルナとシュンコとフウとタマコが到着しました。
「な……!」レイコが言いました。
「今度は何よ!?」ヨウコが言いました。
「警察……?」カエデが言いました。
「どうしてここに……?」モエが言いました。
「アンナの敵討ちね。」シュンコが言いました。
「X!」ハルナが言いました。
「遅かったじゃない。」ミチコが言いました。
「アレがウワサの……。」フウが言いました。
「あの兵士達は何……?」タマコが言いました。
「SSSが作った人工妖精さ。」カエデが言いました。
「SSSはそんな物まで開発してるの?」タマコが言いました。
「中に入ればもっと凄い物も見られると思う。」カエデが言いました。
「中へ入る為には人工妖精達を潰すしか無いわね。」そう言ってタマコが拳銃を構えました。
「攻撃開始!」カエデが言いました。
カエデとモエとミチコとヨウコとハルナとシュンコとフウとタマコがスプライト達と戦い始めました。そして次々とスプライト達を倒していきました。
「くっ……!」レイコがマジカルテックランスを構えて戦いに加わりました。
レイコがマジカルテックランスでカエデに殴り掛かりました。
「フッ!」カエデが左腕に魔法の刃を生成し、その魔法の刃でレイコの攻撃を受け止めました。
レイコはすぐさまカエデから距離を取ってマジカルテックランスを構え直しました。
「あなた達に恨みは無いけど、我が社の発展の為にあなた達にはここで消えて貰うわ。」レイコが言いました。
「ゼロ……。」カエデが言いました。
「フッ!」タマコが魔法のロープを使って空中を移動しながらレイコに向けて魔法弾を放ちました。
「くっ……!」レイコがマジカルテックランスでタマコの攻撃を防ぎました。
タマコがレイコの前に着地しました。
「タマコ……。」カエデが言いました。
「中へと入らなきゃならないんでしょ?コイツは私が始末するわ。だから先に中へ……!」タマコが言いました。
「うん!」そう言ってカエデはSSSの本社へ入ろうとしました。
カエデの前に多数の多数のスプライト達が立ちはだかりました。
カエデは右手の拳に魔法の刃を生成し、スプライト達を切りつけていきました。
「モエ、あなたも中へ……!」そう言ってシュンコがモエの周囲にいるスプライト達を魔法の炎で倒しました。
「うん!」モエが言いました。
モエとオインクはSSSの本社に向かって走り出しました。
「オインク!」オインクがマジカルピストルを召喚しました。
「マジカルバースト!」モエが魔法弾を四連射してカエデと戦うスプライト達を攻撃しました。
「フッ!ハアアッ!」カエデがスプライト達を魔法の刃で切って怯ませました。
「カエデさん……!」モエが言いました。
「オインク!」オインクが言いました。
「うん!」カエデが言いました。
カエデとモエとオインクはSSSの本社へと入りました。
「くっ……!」レイコが言いました。
カエデとモエとオインクはSSSの本社の中を走っていました。
そこへレオが立ちはだかりました。
「あっ……!」モエが言いました。
「レオ……!」カエデが言いました。
「オインク……!」オインクが言いました。
「まさか妖精機巧軍の攻撃を潜り抜けてこの建物に侵入するとはな。」レオが言いました。
「あなたの計画は私達が阻止する!あなたの思い通りには……!」モエが言いました。
「ならんのだよ、お前達の思い通りには!」レオが言いました。
「な……!」モエが言いました。
「間もなくアークが起動する。」レオが言いました。
「アーク……?マジカルカードのオリジナルの魔力で作り出した新兵器……?」カエデが言いました。
「そうだ!誰にもアークを倒すことは出来ない!」レオが言いました。
「だったら止めなくちゃ、アークの起動を!」モエが言いました。
「そうは行かん!」そう言ってレオがモエに魔法弾を放ちました。
「あっ……!」モエが言いました。
「マジカルシールド!」カエデがマジカルシールドを召喚し、それを左手で構えてレオの攻撃を防ぎました。
「カエデさん……!」モエが言いました。
「ほう……。私の攻撃を防ぐとは……少しは出来るようだな。」レオが言いました。
「行って!コイツは私が何とかするよ!」カエデが言いました。
「はい!」そう言ってモエはオインクと共にアークの元へと向かいました。
「フッ。どの道アークの起動は止められまい。私はじっくりとお前を始末してやることにしよう。」レオが言いました。
「それはどうかな?」カエデが言いました。
タマコがマジカルテックランスでタマコを突き飛ばしました。
「ウアアッ……!」タマコが地面に倒れ込みました。
「どうやらあなたの負けのようね。」レイコが言いました。
「くっ……!」タマコが言いました。
スプライト達がハルナに向けて魔法弾を放ちました。
「ウアアアッ……!」ハルナがスプライト達の攻撃を受けてふっ飛ばされました。
「ハルナ……!?」ミチコが言いました。
スプライトの一体がミチコに殴り掛かりました。
「ハアッ!」ヨウコがマジカルジッテでそのスプライトを殴り倒しました。
「油断してる場合じゃ無いのよ!」ヨウコが言いました。
スプライト達が倒れ込むハルナに魔法弾を放とうとしました。
その瞬間、一発の魔法弾が飛んできてスプライトの一体が倒れました。
「えっ……?」ハルナが言いました。
そこへツバキとランがマジカルテックライフルを手に姿を現しました。
「苦戦してるみたいね。」ランが言いました。
「ランちゃん!ツバキさん!」立ち上がってハルナが言いました。
「遅れちゃったね。ランが暇そうだったから声を掛けてみたんだけど……。」ツバキが言いました。
「エリコに警察……私にとっては複雑な状況ね。」ランが言いました。
「ハアッ!」レイコがマジカルテックランスでタマコを突こうとしました。
「フッ!」タマコは横に転がってレイコの攻撃をかわし、立ち上がりました。
「くっ……!」レイコが言いました。
「勝負は最後まで分からないわ。」タマコが言いました。
カエデは右の拳に魔法の刃を生成し、左手にマジカルシールドを持ちながらレオと対峙していました。
レオがカエデに殴り掛かりました。
カエデはマジカルシールドでレオの攻撃を防ぎました。レオは連続でパンチを繰り出しましたが、カエデは全ての攻撃を防ぎきりました。
「マジカルバッシュ!」カエデがマジカルシールドでレオを殴りました。
「ウアアアッ……!」レオが後退しました。
「フッ!ハアアッ!」カエデは魔法の刃でレオを二回切りつけました。
「ウウッ……!ウアアッ……!」レオがカエデの攻撃を受けて怯み、後退しました。
「一気に決める!」カエデが魔法の刃を消滅させ、マジカルシールドを放って言いました。
カエデがマジカルムーブを発動しました。
「くっ……!」レオが言いました。
「マジカルエッジアタック!」カエデが右腕に生成した魔法の刃でレオを切りつけました。
「ウアアアアアアアッ……!」レオが後退し、床に膝を突きました。
「バカな!この私が敗れるとは……!これ程の力を持った魔法少女が存在していただと……!?」レオが言いました。
「ケイトリンのおかげだよ。」カエデが言いました。
「ケイトリン……クイーンの側近か。クイーンの作った人造魔法少女を倒したツケが回って来るとは……皮肉だな。だが、ここで私が倒れても、アークの起動は止まらない!私の会社が人間の社会に君臨するのだ!」レオが言いました。
「グアッ……!」レオはそのまま消滅しました。
「アーク……。」カエデが言いました。
おわり