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魔法少女デュエル #2

 その日、モエとサクラが対戦を行っていました。


 サクラの場

 ダーク・ガーゴイル 攻撃力3 守備力5 HP5


 モエの場

 なし


「ライト・マジシャン・ウォリアー!レベル2」モエがモンスターを召喚しようとしました。しかし、召喚出来ませんでした。

「あれっ!?何で……?」モエが言いました。

「レベルだよ。」サクラが言いました。

「レベル……?」モエが言いました。

「レベル2のモンスターを召喚する為には場に出ている自分モンスターを1体生贄に捧げなければならない。必要な生贄はレベルが1増える毎に1体ずつ増えていくよ。」サクラが言いました。

「そ……そうなんだ。」モエが言いました。

「そして生贄を捧げて召喚されたモンスターのHPには生贄となったモンスターの残りHPが上乗せされる。」サクラが言いました。

「おお……。」モエが言いました。

「やっぱりもうちょっとルールを説明してからの方が良かったかな?」サクラが言いました。

「いいや。大丈夫!」モエが言いました。

「そう?」サクラが言いました。

「ゲームを再開するよ!」モエが言いました。

「私はアース・ゴブリンを召喚!」モエがモンスターを召喚しました。


 アース・ゴブリン  攻撃力4 守備力3 HP5


「ターンエンド!」モエが言いました。


「私のターン、ドロー!」サクラがカードをドローしました。

「このターンからモンスターに行動を支持することが出来るようになる!」サクラが言いました。

「モンスターの行動か。」モエが言いました。

「各モンスターは自分のターンに一度ずつ行動を行うことが出来る。攻撃か守備か、モンスターに特殊行動を行わせるアビリティカードも存在する。」サクラが言いました。

「なるほど。」モエが言いました。

「今場に出ているこちらのモンスターの攻撃力とそちらのモンスターの守備力は互角、このままではダメージを与えることは出来ない。」サクラが言いました。

「じゃあ攻撃じゃなくて防御かな?」モエが言いました。「防御するとどうなるの?」

「ルールにもよるけど、このルールだと受けるダメージを半減出来るよ。小数点以下は切り捨てだね。」サクラが言いました。

「つまり攻撃力7以上のモンスターじゃないとダメージを与えられないってことか。」モエが言いました。

「まあ、実際には私はこのターンに攻撃を選ぶんだけどね。」サクラが言いました。

「えっ?どうして?意味が無いのに攻撃を……?」モエが言いました。

「アイテムカード、ドープ・ポーション!」サクラがアイテムを使用しました。「このアイテムは自分モンスター一体のHPを2下げる代わりに攻撃力を2上昇させる!」


 ダーク・ガーゴイル 攻撃力5 守備力5 HP3


「攻撃力5……!私のモンスターの守備力を上回った!?」モエが言いました。

「この攻撃によってアース・ゴブリンは2ポイントのダメージを受け、HPが3になる!」サクラが言いました。


 アース・ゴブリン 攻撃力4 守備力3 HP3


「くっ……!」モエが言いました。

「私はこれでターンエンド!」サクラが言いました。

「私のターン、ドロー!」モエがカードをドローしました。「このカードは……。」

「私はこのターン、場のモンスター1体を生贄に、レベル2モンスターを召喚するよ!」モエがモンスターを召喚しました。


 ライト・マジシャン・ウォリアー 攻撃力9 守備力7 HP8


「ライト・マジシャン・ウォリアー……!魔術師と戦士の属性を併せ持つ上級モンスター!」サクラが言いました。

「このモンスターなら敵を一瞬でブッ倒せる!」モエが言いました。

「くっ……!」サクラが言いました。「なーんて……。」

「え……?」モエが言いました。

「そのカードがそちらの手札にあることは最初のターンで既に分かっていた!だから対抗手段を残しておいた!」サクラが言いました。

「しまっ……!」モエが言いました。

「私は前のターン、魔法を使っていないから、このターンで魔法を使うことが出来る!」サクラが言いました。

「そっか……!」モエが言いました。

「マジックカード、激流出!」サクラが魔法を発動しました。

「激流出……!?」モエが言いました。

「この魔法は相手モンスターのパワーを消失させ、攻撃力と守備力を半減させる!」サクラが言いました。


 ライト・マジシャン・ウォリアー 攻撃力4 守備力3 HP8


「そんな!」モエが言いました。「これじゃあ攻撃出来ない!」

「これでこちらのモンスターの攻撃力がそちらのモンスターの守備力を上回った。次のターンの攻撃で更なるダメージを与えられるね。」サクラが言いました。「守備を宣言することでダメージを軽減させることは出来るけど……。」

「このターン、私は守備は行わない!」モエが言いました。

「な……何……?」サクラが言いました。「攻撃をするつもりか?」

「さっき言ってたよね、モンスターには攻撃と守備以外にもカードを用いた特殊行動を行わせることが出来るって。」モエが言いました。

「まさか……!」サクラが言いました。

「私のデッキにも入っていたんだよ、アビリティカードが!」モエが言いました。

「マジックスラスト!」モエがモンスターに特殊行動を支持しました。

「アビリティカード……!」サクラが言いました。

「このカードを使用することで、マジシャンモンスター1体は相手の守備力の値を無視して攻撃を放つことが出来る!」モエが言いました。

「しまった!対象が限定されているアビリティは直接デッキに入れても扱い辛いから、コスト調整の為にデッキに入れるカードなのに、まさかこのコンボを揃えてくるとは……!」サクラが言いました。

「ダーク・ガーゴイルはポーションの副作用によって既にHPが3まで減っている。だから攻撃力4の特殊魔法攻撃によって撃破することが出来る!」モエが言いました。

「今の私の手札にはこの攻撃に対抗出来るカードが無い!」サクラが言いました。

「この勝負、私の勝ちだね!」モエが言いました。

「こうなったら……!」サクラが言いました。

「アイテム使用!グリード・ポット!」サクラがアイテムを使用しました。

「アイテム……!?」モエが言いました。

「このアイテムによってお互いにデッキからカードを2枚ドローする!」サクラが言いました。

 モエとサクラがそれぞれカードを2枚ドローしました。

「ムダな足掻きを……!」モエが言いました。

「来た!」サクラが言いました。

「アイテム使用!ミラー・ランチャー!」モエがアイテムを使用しました。

「ミラー・ランチャー……!?」モエが言いました。

「このカードはエクストラデッキから聖鏡の魔法を発動させる超強力カード!」サクラが言いました。

「エクストラデッキ……!?」モエが言いました。

「デッキ外に存在するカードのことさ!このゲームは条件を満たせば予め用意したデッキに入れられていないカードも使用することが出来る!」サクラが言いました。

「うおうっ……!」モエが言いました。

「さらに、ミラー・ランチャーは設定上アイテムそのものに魔力が備わっている為、プレイヤーが既に魔法を使用済みでも問題なく魔法を発動させることが出来る!」サクラが言いました。


 聖鏡

 相手モンスターの攻撃の対象を相手モンスター1体に変更する。


「聖なるバリアによってそちらの特殊魔法攻撃をハネ返し、逆にダメージを与える!」サクラが言いました。

「そんな……!」モエが言いました。


 ライト・マジシャン・ウォリアー 攻撃力4 守備力3 HP4


「やったぜ!」サクラが言いました。

「くう……。」モエが言いました。

「どうやらせっかくのコンボもこちらを有利にしただけで終わったみたいだね。」サクラが言いました。

「ターンエンド。」モエがターンを終了しました。

「私のターン!」サクラがカードをドローしました。

「このターンで終わりかな?」サクラが言いました。

「ダーク・ゴブリン召喚!」


 ダーク・ゴブリン 攻撃力5 守備力1 HP5


「攻撃力5……!」モエが言いました。

「二体のモンスターでライト・マジシャン・ウォリアーを攻撃!」サクラが攻撃を宣言しました。「それぞれのモンスターが2ポイントずつのダメージを与えることで、ライト・マジシャン・ウォリアーのHPは0となる!」

「アイテム使用!タフネス・ポーション!」モエがアイテムを使用しました。

「モンスター一体のHPを2回復する!」モエが言いました。


 ライト・マジシャン・ウォリアー 攻撃力4 守備力3 HP2


「なかなかやるね。でも結果は変わらないよ。」サクラが言いました。

「エナジー・ポーション!」サクラがアイテムを使用しました。

「な……!」モエが言いました。

「このアイテムはモンスター1体の行動回数を増加させる!」サクラが言いました。

「もう一度攻撃を……!?」モエが言いました。「そんなポーションが存在していたなんて……!」

「ダーク・ガーゴイル、敵モンスターにトドメを刺せ!」サクラが攻撃を宣言しました。

「これで私の勝ちだ!」サクラが言いました。

「ま……まだだよ!」モエが言いました。

「リロード・ポット!」モエがアイテムを使用しました。

「手札を全てデッキに戻して戻した枚数分新たにドローし直すカードか……。」サクラが言いました。「アイテムカードの中では珍しい低コストカードだね。」

「グリード・ポットの効果でドローした更なる上級モンスターを次のターンに召喚するつもりだったけど、仕方が無い。」モエが手札をデッキに戻しました。

「運良く二枚目のタフネス・ポーションでもドロー出来ると良いよね。」サクラが言いました。「尤も、そうなったとしても私の有利に変わりは無いけど……。」

「この状況を覆せるカードってちゃんとデッキに入ってるの?」モエが言いました。

「さあ……?対戦相手のデッキを知るのはフェアじゃないと思って、そのデッキは他のチームメンバーに組んで貰ったものだから、どのカードが入れられているのか私にも分からないんだ。」サクラが言いました。

「そうなんだ。」モエが言いました。

「と言うか、今そっちの場に出ているそのモンスター、私のエクストラデッキとして使うつもりだったカードなんだけど、なんかそっちのデッキに組み込まれてたんだよな。」サクラが言いました。

「そうなんだ。」モエが言いました。

「まあ、気にしないで良いよ。」サクラが言いました。

「とにかく、このドローに全てをかける!」モエが言いました。


 おわり

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