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魔法少女X #7

 その日、ミチコはハルナのアジトでハルナと会っていました。

 そこへカエデとケイトリンが姿を現しました。

「カエデちゃん。」ハルナが言いました。

「久しぶり、ハルナ。」カエデが言いました。

「なるほど。二人は知り合いなワケね。」ミチコが言いました。

「まあね。」ハルナが言いました。

「驚きです、レベルXの魔法少女が二人もいるなんて。」ケイトリンが言いました。

「この妖精は……?」ハルナが言いました。

「ケイトリン。私のパートナー。」カエデが言いました。

「パートナー……?そう言えば、変わったマジカルチェンジャーをつけてるね。」ハルナが言いました。

「それよりも、レベルXってどういうこと……?」ミチコが言いました。

「ケイトリンは分析が得意なんだ。でも、レベルXということは……。」カエデが言いました。

「測定不能ってことだね。」ハルナが言いました。

「つまりどういうこと?」ミチコが言いました。

「レベルを持たないということです。」ケイトリンが言いました。

「それって良いことなの?」ミチコが言いました。

「状況次第ですね。」ケイトリンが言いました。

「ふーん……。」ミチコが言いました。

「でも、あのXが私達に手を貸してくれるなら心強いよ。」カエデが言いました。

「私も、そのマジックカードについて知っておきたいと思ってね。」ミチコが言いました。

「ミチコちゃんとカエデちゃん、それぞれの物語を重ねる時が来たってことだね。」ハルナが言いました。

「マスターピース?」ミチコが言いました。

「心の底っからわっらーいあいーたーいーっ!」ハルナが歌いました。

「イェーイ!」ミチコが言いました。

「ミチコちゃん、いつもイェイしか言わないよね。そこはラップでしょ。せっかく分かるネタ出したのに……。」ハルナが言いました。

「だって、私達の共通のネタって言ったらやっぱりイェイでしょ?」ミチコが言いました。

「いや、もっとこう広げて行かないと……。」ハルナが言いました。

「イェイだけでも結構大変なんだから……。」ミチコが言いました。

「二人共仲良いんだね。」カエデが言いました。

「微妙だね。」ハルナが言いました。

「ちょっとは私の努力も認めて欲しいところね。」ミチコが言いました。

「そう言えば、少しは拾えるネタ増えてたりするの?」ハルナが言いました。

「前にマーシャが言ってた歌は覚えたわ。マスターピースじゃ無いヤツ。」ミチコが言いました。

「インディビジュアル・ジュエル……?と言ってもどうせまたイェイって言うだけでしょ?」ハルナが言いました。

「イェイッ!イェイッ!イェーイッ!」ミチコが歌いました。

「マーシャにはもっと色々なネタを仕込んで欲しいところだよ。」ハルナが言いました。

「ところで、仕事の話をしても良いかな?」カエデが言いました。

「ああ……えっと……カードの話だっけ?」ハルナが言いました。

「そう。」カエデが言いました。

「とりあえず、情報はあるの?」ミチコが言いました。

「モエの情報によると、南側の廃墟に“ダッシュ”のカードを持つキャプターが潜伏しているらしいんだ。」カエデが言いました。

「モエって誰だっけ?」ハルナが言いました。

「新しくこちらに配属された魔法少女だよ。」カエデが言いました。

「あの子ね。」ミチコが小声で言いました。

「変わった名前だね。」ハルナが言いました。

「まあね。」カエデが言いました。

「名前と言えば、敵の魔法使いのことはキャプターっていうワケ?」ミチコが言いました。

「うん。カードを集めているからキャプター。」カエデが言いました。

「シンプルだね。」ハルナが言いました。「サクラちゃんはこの件とは関わって無いの?」

「サクラには別件があるから……。」カエデが言いました。

「ああ……そう言えば昔そんな話を聞いたような……。」ハルナが言いました。

「キャプターの狙いはカードを集めること……?集めてどうするつもりなのかしら?」ミチコが言いました。

「さあ?」カエデが言いました。

「まあ、とにかくその“ダッシュ”のキャプターを倒せば良いのね?」ミチコが言いました。

「そうだね。出来れば情報も聞き出して欲しいところだけど、とにかく活動を阻止することが優先かな。」カエデが言いました。

「分かったわ。」ミチコが言いました。「行くわよ、ハルナ。」

「うん。」ハルナが言いました。

 ミチコとハルナが出て行きました。

「あの二人なら上手くやってくれそうだね。」カエデが言いました。

「はい。」ケイトリンが言いました。

「それはそうと、ケイトリンは歌は歌えるの?」カエデが言いました。

「いいえ。」ケイトリンが言いました。

「だろうと思った。」カエデが言いました。

「仮に歌を歌ったとしても、ラップはムズいと思います。」ケイトリンが言いました。

「確かにね。」カエデが言いました。


 ミチコとハルナは町の南側にある廃墟の通りを歩いていました。

「違うキーミーとっ……!」ハルナが歌いました。

「認めあーいーたいっ!」ミチコが歌いました。

「同じゆーめーをっ……!」ハルナが歌いました。

「見たいアーイトゥアーイッ!」ミチコが歌いました。

「すーべてー叶ーえーらーれーそーう!」ハルナが歌いました。

「ブラッケンゴーッ!ユーゴーッ!カッコイッ!カワイイッ!カコイイネッ!」ミチコが歌いました。

「こっせいっ!」ミチコとハルナが歌いました。

「ホントに歌えるじゃん!」ハルナが言いました。

「まあね。マーシャがしつこく教えてくれたから……。」ミチコが言いました。

「このままサビ行く?」ハルナが言いました。

「二人じゃ無理じゃない?」ミチコが言いました。

「確かに……。表向きは二人で歌う曲だけど、二人は無理だよね。」ハルナが言いました。

「二人同時で歌う部分を一人で歌えばワンチャン行けなくも無いけど……。」ミチコが言いました。

「なんか違わない?」ハルナが言いました。

「そうなのよね。」ミチコが言いました。

 そこへダッシュキャプターが姿を現しました。

「お前達、カードは持っているか?持っているなら素直に差し出すが良い!」ダッシュキャプターが言いました。

「出た!」ハルナが言いました。

「ザンネンだけど、マジックカードは持って無いわ。」ミチコが言いました。

「確かにそれは残念だな。カードを持っていないなら用は無い。死ぬが良い!」ダッシュキャプターが言いました。

「良いわよ、あなたに私達が倒せるならね。」ミチコが言いました。

「カードも持たぬクセにその態度……さてはお前達……。」ダッシュキャプターが言いました。

「変身!」ミチコとハルナが変身しました。

「チッ……!魔法少女か!」ダッシュキャプターが言いました。

「ハアッ!」ハルナがマジカルブラスターを撃ちました。

 ダッシュキャプターは素早く横に移動してハルナの攻撃をかわしました。

「当たらなければどうということは無い!」ダッシュキャプターが言いました。

「何ベタなネタ言ってるのよ!」そう言ってミチコがマジカルピストルを撃ちました。

「ムダだ!」ダッシュキャプターがミチコの攻撃をかわしました。

「さすがは“ダッシュ”のカードを持っているだけのことはあるわね。」ミチコが言いました。

「でも、ミチコちゃんならヤツのスピードにも対抗出来るんじゃない?」ハルナが言いました。

「まあね。」ミチコが言いました。

「見せて貰おうか、レベルXの魔法少女の性能とやらを!」ハルナが言いました。

「見せてあげるわ!」ミチコが言いました。

「マジカルバースト!」ミチコが魔法弾を三連射しました。

「ムダだと言っている!」そう言ってダッシュキャプターがミチコの攻撃をかわしました。

「それはどうかしら?」そう言ってミチコが短い距離を瞬間移動にも近いスピードで繰り返し移動してダッシュキャプターの背後へと回り込みました。

「何……!?」ダッシュキャプターが言いました。

「ハアッ!」ミチコがダッシュキャプターを撃ちました。

「ウッ……!」ダッシュキャプターが怯みました。

「ハアッ!」ハルナがダッシュキャプターを撃ちました。

「ウアアッ……!」ダッシュキャプターが転倒しました。

「スゴい!速いじゃん!」ハルナが言いました。

「ええ……。」ミチコが言いました。

「一瞬だけならあそこまで速く移動出来るんだね!」ハルナが言いました。

「そうみたいね。」ミチコが言いました。

「バカな!この俺よりも速く移動出来るだと……!?」ダッシュキャプターが言いました。

「あなたの能力は破られたわ。観念しなさい。」ミチコが言いました。

「まだだ!まだ負けてはいない!」そう言ってダッシュキャプターが逃げ出しました。

「往生際が悪いわね。」ミチコが言いました。

 ミチコはマジカルピストルを放るとマジカルムーブを発動しました。

「ハアーッ!」ミチコは高速移動でダッシュキャプターを追いかけました。

 さらにミチコは建物の壁にジャンプしながら瞬間移動を繰り返しダッシュキャプターの前方の上空へと移動しました。

「マジカルレイド!」ミチコがダッシュキャプターに跳び蹴りを繰り出しました。

「ウアアアアアアアッ……!」ダッシュキャプターがふっ飛ばされて地面に倒れ込みました。

「この俺が……敗れるなど……!」そう言ってダッシュキャプターは倒れました。

「終わったようね。」ミチコが言いました。

「うん。」ハルナが言いました。

 ミチコが“ダッシュ”のカードを拾いました。

「それにしても、案外呆気無かったわね。情報を聞き出す前に倒しちゃったわ。」ミチコが言いました。

「ミチコちゃん、前と比べて強くなったからね。」ハルナが言いました。

「確かに……。ようやく戦い慣れて来たって感じかしら?」ミチコが言いました。

「良いことだけど、油断は禁物だよ。」ハルナが言いました。

「そうね。死ぬのは仕方が無いとは思ってるけど、出来る限り先延ばしにしたいところだわ。」ミチコが言いました。


 後日、ミチコとハルナはハルナのアジトで再びカエデとケイトリンに会いました。

「はい、これ……。」そう言ってミチコは“ダッシュ”のカードをカエデに渡しました。

「やったんだね。」カエデが言いました。

「当然よ。」ミチコが言いました。

「政府が手こずるあのキャプターを始末したんだから、それなりの報酬を貰うよ?」ハルナが言いました。

「分かってるって。」カエデが言いました。

「でも、残念なことに情報は聞き出せなかったわ。」ミチコが言いました。

「ミチコちゃん、ヤツを瞬殺しちゃったからね。」ハルナが言いました。

「あのキャプターを……?それは凄い!」カエデが言いました。

「言い過ぎよ。」ミチコが言いました。

「そんなワケで、何かあったらこれからもミチコちゃんを頼って。」ハルナが言いました。

「それじゃあ、そうさせて貰おうかな。」カエデが言いました。

「ええ。」ミチコが言いました。


 おわり

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