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魔法少女アンサンブル #2

 その日、ユウコはとある通りを歩いていました。そこへ一人のネオエリコのメンバーが近づいてきました。

「ん……?」ユウコが言いました。

「死にたくなければ金を渡しなさい。」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「え……?」ユウコが言いました。

「大人しく金を出さないと死ぬことになるって言ってるのよ。」そのネオエリコのメンバーがマジカルスラッシュチェンジャーを見せながら言いました。

「あなた……ひょっとして、ネオエリコのメンバー……?」ユウコが言いました。

「私達のことを知っているのね。だったら大人しく言うことを聞いておいた方が身の為だってことも分かるでしょ?」そのネオエリコのメンバーが言いました。

 ユウコは黙っていました。

「早く金を出しなさい、グズ。」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「誰がグズだこの野郎!」そう言ってユウコがそのネオエリコのメンバーの顔面に頭突きを当てました。

「ウアッ……!」そのネオエリコのメンバーがユウコの攻撃を受けて後退しました。

「何するのよ痛いじゃない!」そのネオエリコのメンバーが自身の顔を押さえながら言いました。

「変身する前に攻撃を仕掛けるなんて、マナーがなってないわね。」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「悪かったな。それじゃ、変身するまで待っててやるからとっとと変身しやがれ。」ユウコが言いました。

「何なの?ヤケにでもなったワケ?良いわ。望み通り殺してあげる!」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「変身!」そのネオエリコのメンバーが変身しました。

「フッ。」ユウコが言いました。

「変身!」ユウコが変身しました。

「あなた……魔法少女……!?」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「もっと早く気づけよ、グズ。」ユウコが言いました。

「くっ……!」そのネオエリコのメンバーが言いました。

 ユウコがマジカルパズルを召喚しました。

「ん……?」そのネオエリコのメンバーが言いました。

 ユウコがマジカルパズルを短剣へと変形させました。

「行くぜ!」ユウコがマジカルパズルでそのネオエリコのメンバーに切りかかりました。

「フッ!」そのネオエリコのメンバーがマジカルスラッシュチェンジャーでユウコの攻撃を受け止めました。

「この……!」そのネオエリコのメンバーがマジカルスラッシュチェンジャーでユウコを切りつけようとしました。

「ハアッ!」ユウコはマジカルパズルを振ってそのネオエリコのメンバーの攻撃を弾きました。

「ハアアッ!」ユウコがそのネオエリコのメンバーを切りつけました。

「ウアッ……!」そのネオエリコのメンバーが怯みました。

 さらにユウコはそのネオエリコのメンバーを連続で切りつけました。

「クアアッ……!」そのネオエリコのメンバーは後退しました。

「くうっ……!いった……。」そのネオエリコのメンバーがよろめきながら言いました。

「そろそろ決めてやるぜ!」ユウコが言いました。

「うっ……!」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「マジカルマーダー!」ユウコがマジカルパズルでそのネオエリコのメンバーを切りつけました。

「アアアアアアアアッ……!」そのネオエリコのメンバーが消滅しました。

「フッ。」ユウコが言いました。


 とある路地でミルコが一人のネオエリコのメンバーと話していました。

「あなたも、ネオエリコのメンバーになったワケなんだから、私達の指示には従って貰うよ。出来る?」ミルコが言いました。

「やっぱりその……カツアゲとかしなきゃダメですか?」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「うーん……。ホントはそういうのもやって欲しいところだけど、苦手でしょ?」ミルコが言いました。

「はい……。」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「だからー、悪者退治に付き合って欲しいんだよ。」ミルコが言いました。

「悪者退治……?ネオエリコってバケモノと戦ったりとか、そういう魔法少女っぽいこともちゃんとやってるんですか!?」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「そうだよ。私達に歯向かう悪い魔法少女を始末してるんだよ。」ミルコが言いました。

「魔法少女を……?それって人殺しじゃないですか!」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「ネオエリコは殺しもやるよ。知ってるよね?でも、この場合は人殺しじゃないよ。あなたの言ったように、バケモノ退治だよ。魔法少女は人間じゃないよ。バケモノなんだよ。」ミルコが言いました。

「魔法少女は……バケモノ……。」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「そうだよ。この辺りで私達の仲間が倒されてるんだよ。多分魔法少女の仕業だよ。ソイツを見つけ出して、始末してやるよ。」ミルコが言いました。

「それってひょっとして、私の憧れる本物の正義の味方なんじゃ……?」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「何を言ってるの?魔法少女に正義もクソも無いよ。ただ魔法少女であるというだけだよ。」ミルコが言いました。

「ええ……?」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「分かったら行くよ。分かってなくても行くよ。」ミルコが言いました。


 ミルコとそのネオエリコのメンバーはとある通りでタマコを見つけました。

「こんなところに女の子なんて怪しいよ。きっと魔法少女だよ。」ミルコが言いました。

「あの子が……?」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「きっとね。」ミルコが言いました。

「冷たそうな子。あんな子が魔法少女だなんて……。」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「だから言ったでしょ。と言うか、言うまでも無いことでしょ?好い加減現実を受け入れた方が良いよ。」ミルコが言いました。

「そっか……。これが現実の魔法少女か……。」そのネオエリコのメンバーが言いました。

 ミルコとそのネオエリコのメンバーがタマコに近づきました。

「何、あなた達?」タマコが言いました。

「私はミルコ。ネオエリコのメンバーだよ。」ミルコが言いました。

「ネオエリコ……!」タマコが言いました。

「あなた、魔法少女でしょ?」ミルコが言いました。

「変身!」タマコが変身しました。

「ああ……!」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「やっぱり……。」ミルコが言いました。

「あなた達の目的は何?」タマコが言いました。

「私達に敵対する魔法少女の排除だよ。」ミルコが言いました。

「ネオエリコそのものの目的は……?」タマコが言いました。

「そんなの、あなたに教えてやる必要無いよ。」ミルコが言いました。

「さあ、仕事するよ。」ミルコがそのネオエリコのメンバーに言いました。

「へ……変身!」そのネオエリコのメンバーがマジカルシュートチェンジャーで変身しました。

「さーて、私は誰でしょう?」ミルコがマジカルテックモバイルで自撮りをしながら言いました。

「試験に出るなら予めそう言っておいて欲しかったわね。」タマコが言いました。

「はい時間切れ!0点!」ミルコが言いました。「私はミルコでしたー!」

「変身!」ミルコが変身しました。

「おっと、そのバトルは無効とさせて貰おうか。」そう言ってツバキが姿を現しました。

「ん……?」タマコが言いました。

「また魔法少女……。」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「はあ……。政府の魔法少女が何しに来たの?」ミルコが言いました。

「政府……!?」そのネオエリコのメンバーが言いました。

「やれやれ……。」タマコが言いました。

「何しに……って、決まってるだろ。」そう言ってツバキがマジカルテックマグナムを構えました。

「ハアッ!」ツバキがマジカルテックマグナムをそのネオエリコのメンバーに向けて撃ちました。

「アアッ……!」そのネオエリコのメンバーが消滅しました。

「国の平和を脅かすテロリスト達を始末しに来たのさ。」ツバキが言いました。

「な……!」ミルコが言いました。

「魔法少女を一撃で葬るなんてね。」タマコが言いました。

「でも、あれだけの威力の弾、そう何発も撃てないよ。むしろ一発撃っただけで魔力が枯渇してピンチになってるんじゃないの?」ミルコが言いました。

「察しが良いな!」ツバキが言いました。「って程でも無いか。」

「まさか……切り札が別にあるの?」ミルコが言いました。

「ピンポーン!今回はそれを試してみたくてね!あのソラコとかいう魔法少女と戦わせる前に、お前で試運転だ!」そう言ってツバキがマジカルテックモバイルの通話アプリを起動しました。

「む……?」ミルコが言いました。

「何を繰り出すつもり……?」タマコが言いました。

「よし。始めて良いぞ。」ツバキがマジカルテックモバイルを構えて言いました。

「フフフ……!」ツバキが言いました。

「な……何だよ?」ミルコが言いました。

「何かが……来る!」タマコが言いました。

「ハアアアアアアアッ!」空の彼方より一人の魔法少女が魔法の空飛ぶバイク“マジカルホバーサイクル”に乗って姿を現しました。

「魔法少女……!?」タマコが言いました。

 その魔法少女は空中に無数の剣を召喚すると、それらの剣をミルコに向けて飛ばしました。

「ウアッ……!」ミルコは飛んできたそれらの剣で建物の壁に拘束されました。

「剣を作り出す特殊能力……!?」タマコが言いました。

 さらにその魔法少女は一本の剣を召喚すると、それを手に構えました。

「ハアアアアッ!」その魔法少女はマジカルホバーサイクルに乗ったまま剣でミルコを切りつけました。

「ウウッ……!アア……。」ミルコは変身を解除しました。

 そしてその魔法少女はそのままマジカルホバーサイクルで飛び去って行きました。


 ネオエリコ本部ではポインセチアがカタストロフにその通りの様子を見せていました。

「ヤツは……?」カタストロフが言いました。

「魔法少女イグサ。政府が開発した魔法少女第一号。」ポインセチアが言いました。

「魔法少女第一号……。」カタストロフが言いました。

「最初の変身実験の際に当時の研究施設を破壊したことでその運用を凍結されていた幻の魔法少女。」ポインセチアが言いました。

「それ程の力を持っているのか?」カタストロフが言いました。

「と言うより、当時の政府がまだ魔法の扱いに慣れていなかったんだと思う。」ポインセチアが言いました。「私に分かることはこれくらいかな。」


 とあるクラブ跡でモナカが一人の少女にミルコが敗北した旨を話していました。

「良いだろう。ヤツの業務は私とポインセチアで引き継ぐ。お前は引き続き探索に当たると良い。」その少女が言いました。


 おわり

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