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魔法少女モエ #2

 その日、とある路地でモエはオインクと話していました。

「オインク。」オインクが言いました。

「今日の昼は何を食べるかって……?」モエが言いました。「オインクの生姜焼きが良いかな。」

「オインク!」オインクが言いました。

「オインクのことを食べるつもりじゃ無いよ。私が食べようとしてるのは食用のオインクの方だよ。」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「それでも不満なの?」モエが言いました。「オインク全般を食べちゃダメ?」

「オインク!」オインクが言いました。

「なるほど。そもそもお昼ご飯の話じゃ無かったワケね。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「で、結局何の話だったの?」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

 モエは黙っていました。

「オインク。」オインクが言いました。

「いや……。分かんないや。」モエが言いました。

「オインク……。」オインクが言いました。

「ゴメンゴメン。って私が謝る必要も無い気がするけど、それでも以心伝心は大事だよね。」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「でも、さすがに鳴き声だけじゃ限界があるかも……。」モエが言いました。

「オインク。」そう言ってオインクが書類を召喚しました。

「おお。ちゃんとした文字が書いてあるじゃん!」そう言ってモエがその書類を読み始めました。

「なるほど。正式にキャプターを追うことが決まったんだね。」モエが言いました。「いよいよか。」

「オインク!」オインクが言いました。

「キャプターに関する情報がまだあまり集まって無いって聞いてるし、気を引き締めて行かなきゃだね。」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「まだ何か書いてあるな。」そう言ってモエが続きを読みました。

「ここ最近の私の活動が十分で無い……?」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「私だってこの町で頑張ってるじゃん。ダメなの?」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「政府が開発した色々な武器も使わなきゃダメ……?確かに私にはそういう能力があるけど……。まあ、そういうのもやってかなきゃダメか。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「分かったよ。今更だけど、この町を出る前に、ちょっとくらいその仕事をやってみるよ。」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「と言うか、そういう目的があるならもっと早く教えてよ。」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「ずっと言ってたって言いたいの?伝わらなきゃ意味無いんだな、これが。」モエが言いました。

「オインク……。」オインクが言いました。


 とある通りにレッサービーストが現れました。そこへモエとオインクが駆けつけました。

「変身!」モエが変身しました。

「オインク!」オインクが魔法の短剣“マジカルテックナイフ”を召喚しました。

「これがずっと前から使えって言われてたアイテム?」モエがマジカルテックナイフを手にして言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「フン!」レッサービーストが闇の剣を構えながらモエに向かって走り出しました。

 モエはレッサービーストの振り下ろした闇の剣の刃をマジカルテックナイフの刃で防ぐと、マジカルガントレットを装着した左手でレッサービーストを殴りました。レッサービーストはモエの攻撃を受けて後退しました。

「フッ!ハアッ!」モエはマジカルテックナイフでレッサービーストを二回切りつけました。

 レッサービーストは怯んで後退しました。

「フン!ハアッ!」レッサービーストはすぐに体勢を立て直し、暗黒弾を放ちました。

「ウアアアッ……!」モエはレッサービーストの放った暗黒弾を受けて爆発と共に転倒し、地面を転がりました。

「オインク……!」オインクが言いました。

「くっ……!」モエが立ち上がりました。

「ハアッ!」レッサービーストが再び暗黒弾を放ちました。

「ハアッ!」モエは飛んできた暗黒弾をマジカルテックナイフで切りました。

 真っ二つになった暗黒弾がモエの背後で爆発しました。

「タアッ!」モエがレッサービーストにマジカルテックナイフを投げつけました。

「フン!」レッサービーストが飛んできたマジカルテックナイフを闇の剣で防ぎました。

「オインク!」オインクが言いました。

「えっ……!?ひょっとしてやっちゃいけないことした!?」モエが言いました。「投げちゃダメなんだ!」

「オインク!」オインクが言いました。

「良い子の皆がマネしちゃ危ないことはやっちゃいけないんだね!」モエが言いました。「その基準も曖昧だけど……。」

「フン!」レッサービーストがモエに切りかかりました。

「あっ……!死ぬ死ぬ!」モエが言いました。

 モエはレッサービーストの攻撃をかわし続けました。

「オインク!」オインクが魔法の拳銃“マジカルテックピストル”を召喚しました。

「マジカルバースト!」マジカルテックピストルを手にしたモエが魔法弾を五連射してレッサービーストを攻撃しました。

 レッサービーストはモエの攻撃を受けて怯みながら後退しました。

「よし……!」モエが言いました。

 レッサービーストが体勢を立て直しました。

「マジカルバースト!」モエが今度は魔法弾を八連射してレッサービーストを攻撃しました。

 レッサービーストはモエの攻撃を受けて転倒して地面を転がりました。

「二つ目のアイテムか……。」モエがマジカルテックピストルを見ながら言いました。「ひょっとして結構ノルマを溜めてる?」

「オインク。」オインクが言いました。

「こりゃ偉い人に怒られそうだね。」モエが言いました。「打ち切られちゃうかも。」

「オインク!」オインクが言いました。

「ま、その時は他の皆に頑張って貰おっか!」モエが言いました。

「フン……!」レッサービーストがよろめきながら立ち上がりました。

「まだ試さなきゃいけないアイテムがあるなら先に出してよ!この際魅せ方とかこだわらないでしょ?」モエが言いました。

「オインク!」そう言ってオインクが魔法の棍棒“マジカルテックメイス”を召喚しました。

 モエはマジカルテックピストルを放ると、マジカルテックメイスの柄を両手で握りました。

「こんなモノまで用意されてたワケ……!?」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「ハアアッ!」レッサービーストがモエに向かって走り出しました。

「フン!」モエがマジカルテックメイスで向かって来たレッサービーストを殴りました。

 レッサービーストがモエの攻撃を受けて怯みました。

「フン!」モエが続けて殴りました。

 レッサービーストが怯みました。

「ハアッ!」モエがさらに殴りました。

「ウアアアッ……!」レッサービーストがふっ飛ばされて倒れ込みました。

「よし、トドメだ!」モエが言いました。

 レッサービーストが立ち上がりました。

 モエがゆっくりとマジカルテックメイスを構え、それを振り上げました。

「ハアーッ!」レッサービーストがモエに向かって走り出しました。

「マジカルスマッシュ!」モエがマジカルテックメイスを振り下ろしました。

「ウアアアアアアアッ……!」レッサービーストがモエの攻撃を受けて爆発しました。


 その後、モエとオインクはとある建物の屋上で話をしました。

「オインク。」そう言ってオインクが電車のチケットを召喚しました。

「これは……電車のチケット……?」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「このチケットを使ってその町へ行けば良いんだね?」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「分かった。」モエが言いました。「頑張るぞ!」

「オインク!」オインクが言いました。

「あっ……。」モエが言いました。

「オインク?」オインクが言いました。

「チケットは一人分だけど……?そもそもオインクって電車に乗ることが許されてるんだっけ?」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「オインクとはここでお別れ?パートナー解消?」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「残念だな。少しは仲良くなれたと思ったのに……。」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「いやー、分かんないだな、これが。」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「私に何か伝えたいんだったらさっきみたいに文書にしてよ。」モエが言いました。

「オインク……。」オインクが言いました。

「そんなに意気消沈しないでよ!なんか私がモンスター新人みたいじゃん!」モエが言いました。「悪かったよ!私が悪かったから……。」

「オインク。」オインクが言いました。

「と言うか……これホントに私が悪いの……?」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「ガチで私が悪い流れになってるかどうかすら分かんないや。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「まあ、とにかく、パートナー解消ってワケでは無さそうだね。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「と言うことは……オインクは電車に乗れなさそうだし、この町で一旦別れてから向こうで合流ってことで良いのかな?」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「よし。間違いなさそうだね。」モエが言いました。

「オインク。」オインクが言いました。

「おお!私天才!オインクの言葉をちゃんと理解出来てるよ!」モエが言いました。「こりゃ間違い無く大型新人だね!大型新人現る!」

「オインク!」オインクが言いました。

「この私が動き始めるからにはこの世からキャプターが消え去る日も近いね!」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「良いよ、オインク!もっと言って!」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。

「何でこんな盛り上がってるんだろうね?」モエが言いました。

「オインク!」オインクが言いました。


 おわり

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