1/5
prologue
俺の名前は水宮拓哉という。
普段は、大学でコンピュータサイエンスを専攻している。
だが、秘密にしている裏の顔がある。
それは様々な企業へのハッキングを繰り返し荒稼ぎしている賞金首だ。
ハッカーたちの間では”Dark the Blood”という二つ名で呼ばれているそこそこ有名なハッカーだ。
名前の由来はきっと血も涙もないハッキングを行うといった風評から来ているのだろう。
自分の技術力に自信を持ち、誰にも負けないと思っていた。
そんな俺はある時、広大なネット世界で極秘にされているとんでもない真実を知ってしまう。