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Mixed Reality ~リアルガチのゲームで日本を救う!?~  作者: saka
第1章 ゲームの始まり、すなわち、悪夢
3/5

第1章 2「始まりの日」

あの日は忘れもしない。


俺の人生を変えた日。


◆◇◆


「今日のピックアップモンスターはこの辺りに出現か…」


俺は出現情報を見ながら目的地へ向っていた。


なんといっても、その情報は運営が公開しているので確実性はあるのだが。


出現情報から目を離し周りを見ていると、春休みということもあってか、俺と同年代ぐらいの人達が集まっていた。


とはいえ、俺も高校生なのだが、


今回のモンスターは今までのとは格が違うらしい。


きっと、それもあるのだろう。


時は来た。


《ミクサー・ワールド 起動!》


視界が一瞬暗転し、そして、元に戻ると、目の前にはモンスターを待つプレイヤー立ちが武器を構え準備している。


俺の武器は『エレメンタルソード』と呼ばれる剣だ。


比較的軽くそして、細めだ。


午前九時になり、情報では出現するはずなのだが…


何も無い。


いや、変化はあった。


時間になると急に人が増えた気がする。気のせいか?


しかも、増えた人たちはかなり戸惑っているようだ。


なぜだ?


ゲームをしに来たのだから戸惑う理由なんてないはずだ。


しかも、ピックアップモンスターが出ていない。


周りでは、


「でねえじゃねぇーかー」とか「運営しっかりー」と声がする。


バグか?バグ以外に何の理由がある。


そんな時だった。


俺の耳に声が聞こえてきた。


「プレイヤー、そして国民の皆さん、おはようございます」


低い、男の声だった。


「今、皆さんはとても困っているでしょう、戸惑っている方もいるでしょう」


なんだ、このアナウンス。、と思いながら聞く。


「たった今この『ミクシブル・ワールド』は政府によって管理、管轄されています」


「そして、全国民がプレイヤーとしてこのゲームに参加することになった」


「とは、言っても日常生活はあまり変わらないだろう」


「ただし、すこーしだけ変わることがある...それは」


「街中にモンスターが出現し続ける、そして、そのモンスターに生命力をすべて削られたものは、市民権や人権、その他持っている持ち物、権利をすべて剥奪され、そして...」


「人間以下の存在...つまり()()になる」


俺は少し息をのんだ。


「奴隷になったものは全員専用の収容所に行き、そこで庶民や政府や行政の役人、天皇一族の見世物として生活を送る。奴隷となった者は全員にレベル1の人の30分の一のステータスしか持つことができない」


「ただし、奴隷にも救済措置はある。奴隷収容所において月に一回行われる大会で優勝し、かつこちらで用意したモンスターに勝つことができれは、すべての持ち物、権利を取り戻し普通の人と変わらない生活が送れる」


「最後に、このゲームから逃れる方法はたったひとつだけある」


「それは-----ゲームをクリアーすることだ」


俺は再び息をのむことになる。


なぜかって?


このゲームをクリアするなんてどうあがいても不可能に近い。


俺には学校が、そして大人には仕事がある。


どうしろって言うんだ。


こうして、()()()()()をかけた、ゲームが始まった。

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