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【リメイク連載中】目が覚めたら世界が異世界っぽくなっていた件  作者: 白い彗星
異世界召喚かとテンションが上がった時期が俺にもありました
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大丈夫か赤チーム



 達志以外の五人の自己紹介。それが終わり、達志は一抹の不安を感じていた。


 男女種族問わないメンバー諸君。個性豊かな人々だが、最後の一人を紹介された時点でもう不安しか残っていなかった。


 だって……



「めちゃめちゃロリコンじゃねえか……!」



 しかもそれが、こうして堂々公言されていることが問題だ。もうヤバイやつ確定である。大丈夫だろうかこのチーム。



「ロリコンとは失礼だね……ボクは、ただ小さな花を愛でているだけさ」


「それだけなら子供好きで許せるよ。でも小学生以上女じゃねえとか言われてるんだけどそこはどうなのよ」


「…………」


「なんか言えよ!」



 無言は肯定の意を示す。少なくとも達志はそう思っているため、毒島 ロペという人物が危険人物だと早くも設定されてしまった。


 達志がこのクラスになってから、初めて恐怖を感じた瞬間である。



「ま、まあまあ。体育祭に人柄は関係ないんだし、さ。とりあえず次行こうよ次」



 赤チームの行く末に不安しかないのだが、ひとまず落ち着くようにと蘭花が話を進めようとする。だが今人柄は関係ないと、微妙にディスったのを本人は気づいているのだろうか。


 まあ、蘭花の言う通りだ。ここで他人の性癖について突っ込んでいても仕方ないし、次に……次をいうかラスト、自己紹介してないのは達志だけだが。


 今更自己紹介の必要があるのかというほどに有名人な達志だが、それはそれ。みんなしたのに自分だけしないなんていうのも不公平だろうし。



「えー、い、勇界 達志……です。……よろしく」



 こほんと咳払い。いざ……ものすごい見られてる。まるで心の中まで見られているんじゃないかと思えるほど。


 やはり、こうして注目されると少人数でとはいえ緊張してうまく言葉が出てこない。これじゃリザードであるシャオのことをどうこう言えない。



「十年間眠ってたんだよね! 起きたらびっくりした!? びっくりしたよね!」



 うまく言葉が出てこない達志を尻目に、ぐいぐいくる蘭花。だがこうして質問してもらえる方が、案外答えやすいのかもしれない。



「あ、あぁ、まあ……こんな、魔法当たり前のファンタジー世界になってるとは」


「そりゃ驚くよね。イサカイくんは魔法は使えないんだよね?」


「あぁ。しかも寝てた期間が長すぎて体が弱ってたから、体育祭に向けて今鍛えなおしてる最中。だから、あんま俺に期待はしないでほしいな」



 テニス部でマルクスによる特訓を受けているとはいえ、それで体育祭を楽に勝ち抜けるなんて思っていない。むしろ、それでようやく一般人と並べるかどうかってところだ。


 だから、戦力に達志は数えない方が賢明かもしれない。そう告げると……



「うーん、勝ち負けもそうなんだけどさ。せっかくの高校イベント、楽しんだもん勝ちだと私は思うんだよ。勝敗は二の次にしてさ」


「そうそう。だからそんなしけた面してんなってあははは!」



勝負の勝ち負けよりも、まず楽しむことが大事だと、女性陣二人に励まされる。明るい蘭花に、いやに声のでかいネプランテ。こうして励ましてくれると、達志の気も楽になるというものだ。


 さっきは不安だなんて思ったが、いいチームかもしれない。そう思って、残る男性陣に目を向けると……



「………………」


「学校の外からの来客者……つまり、女児も来るということだ。どう合法的に近づくか……」


「さすがアニキ、いちいち考えることが犯罪的でやんす!」



 喋らないシャオ、犯罪者予備軍ロペ、その子分バキ。……やっぱり駄目じゃないかな。三度(みたび)、考えを改めることになった。

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