参 任務
――9:20PM――
行動を開始してから20分。夜空に浮かぶラーピュタ(ガリバー旅行記参照)が視界に入る。確か其処には、科学者の研究の為に造られた施設が山ほどある。どう見てもガリバー旅行記のラーピュタそのものに見える。
「そろそろ目的地に到着します。いつも通りでいいですか?」
「そんな堅苦しくてもいいよ。二人だけだし」
「そんなこと言って、また上司に化け物って言われますよ?」
「いいよ〜今回、全滅が目的だから着いたらご自由にやっちゃって〜あと、堅苦しいって」
「……了解…………」
――10:15PM――
{目的地へ到着してしまった…………やるしかないか}
いつも通り懐に忍ばせた鼬の面を被る。
{標的に慈悲は要らない。何も考えずに奴らを片付ければいい。俺は人じゃない。妖でもない存在なのだから}
内容は簡単だ。裏の世界の取引現場を襲撃し死神への報告。それだけで十分。殺り方は問わないのだから…………
{3秒数えたら物音を立てよう。そして自由に…………}
思わず顔が笑う。久しぶりの感覚だ。
――3、2、1
小石をわざと落とす。
すると標的達が警戒し始める。
{これで良い。逃げる奴から八つ裂きに解体すれば良いのだから}
陰に向かって降下し1人首をはねる。そしてゆっくりと
「あっそびーましょー」
「で、出た……鎌鼬だ…………お、お、俺は死にたく無い‼︎」
1人逃げ出す。
{まずは1人……}
次に発砲される。だが当たらない。『当てられない』のだから俺は迷わず発砲してきた男女計12名を片付ける。
{拳銃の所持?まあいい。どうせ滅びるのだから}
――10:30PM――
たった15分だけで残り50人を片付けてしまった。残るは、リーダーと思われる2名。完全に腰を抜かしている。取引相手の男は、
「ま、ままま待ってくれ!お、お俺はボスの側近だぞ!こここ、この俺が帰ってこなかったら指導権はボ、ボスに行く。そ、そうすれば誰にも止められなくなるぞ!!」
{何か言ってる。脅しか?いや、命乞いか。面白くない。こいつだけ残して最後に生きたまま四肢を切り離して放置しよう}
この時は気が付かなかったが、俺は笑ってた。狐のような鼬の面の下で。
「いや〜お疲れ!いい狂い具合だったよ〜報酬に家の鍵を贈ろう!報酬は山分けする?」
「家の鍵だけで十分。……なんて言うか……その……色々とお世話になりました」
「いいよいいよ〜まさか到着30分で65人全滅させるなんて。小六の頃なんか1時間でやっと30人だったのに…成長したね〜」
「まあ、お陰様で」
「明日からは、学業に勤しめよ、少年!」
「もう、高2ですよ。」
「100年以上も生きているおじさんからは、まだ少年だけどね。」
「確かに死神には寿命は無いけど……」
「ささ荷物を運んだ運んだ!」
歩きながらおじさんと駄弁っているうちに家に着いた。
{此処が父さんと母さんが住んでいた家……}
「おじさん。今日まで有難う。俺、たまに遊びに行くから。あと、店の手伝いも」
「うん。楽しみに待ってるよ。それじゃあね〜」
扉を開ける。
「…………」
家には静寂。
「……ただいま」
俺はその静寂を裂き家に帰った。
バタン
無事に3話を投稿出来ましたー スイー三(=-ω-)_
 ̄
次回からは戦闘から離れて学校の事中心になりと思います。……………………多分……




