お父さんお父さんお父さんお父さん
この星に拠点を置いて早半年
娘からの召喚もなく趣味の兵器製作を楽しみながら村の情報を集め
星の動きを観測しつつ
「生命の果実による進化は順調です」
ありとあらゆるこの星の原生生物を生命の果実でガーネットは変異させ、より強い個体を造り続ける
そろそろ娘の父を呼ぶが
『お父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さん』
呼びすぎだー
即座に革のコートを羽織娘の元にテレポートする
「あ!お父さん!」
なんだ?ここは?
俺の足元には角の生えたいかにも魔王が倒れている
そしてまわりは絢爛豪華な広い空間
そして周りに転がる学生服の少年少女や剣や杖
娘は俺に飛び付いてきた
「死ぬかと思ったー!」
足元の魔王はピクピクと動いている
魔王からおりて
「おい!これはどういう状況だ?」
「ギルドの依頼で魔王を倒しに来たの、でも全滅しちゃって」
ほーで俺を呼んだと
確か人に危害を加えるような魔王は片っ端からアスラボーグどもの試運転で全滅したはずだ
「この魔王はお前たちに何かしたのか?」
「たぶん何もしてないよ?街おこししたり人とも友好的だったみたいでも強かったよ?私たち召喚された人全滅したもん」
つまり何か俺の娘は心優しい隣人の家にズカズカと上がり込んで隣人を殺そうとしたら返り討ちにあったと?
『アメシスト起動』
俺の横に紫色の看護師を模したクオーツボーグが姿を現した
手足は大量のコードでできておりどこか烏賊を思わせる風貌
「マスターお久しぶりです」
「この男の治療を頼む」
その一言でアメシストの触手のようなコードは魔王に伸びていく
「さぁ娘よお前はなぜこのような仕事を引き受けた?お父さん怒らないから話なさい!」
俺が睨むと
「私は街で同級生と偶然再会、ギルドで討伐系の依頼を受けようとする、同級生が魔王討伐から帰還していない、調べに行く全滅してる、ヤバイお父さん、そしてお父さんが魔王を踏み砕く今ここ」
理解した
「アメシスト!ここの怪我人死人の治療を頼む」
「了解しました」
『再生シークエンスを開始します』
アメシストのコードが怪我人に次々と突き刺さっていく
『再生不可能な個体を確認、機動細胞による補修を開始します』
転生者達と魔王を含めゆっくりと紫色の結晶に包まれていく
「お前がどこで何をしょうが俺は父として守るつもりではいる娘の安全が最優先だ!だがしかし勝てない相手に挑むのは許せん負けて死んでしまっては俺は悲しいだから二度と勝てない闘いをしようとするな」
『再生シークエンスを終了します結晶が消滅するまで安静にしてください』
「まぁやること終わったから帰るぞ!シータシティーまで送ってやる」