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幻の中級編

もうちょっとで第三層

突然の死神登場


普通、魔界の魔王の使いとかで、登場するのが当たり前じゃないの!?

ここ天界でしょ?


しかも、白って・・黒じゃないの?

黒いローブ被って、鎌もってんじゃないの!?


珠恵の頭は疑問と突っ込みで、いっぱいであった。


この疑問の整理をして、声にする前に


『死神様は天界の神の使いとして、下界を見られています。』

『下界で亡くなった方の魂の導きや、他にも色々されているようですが、具体的にはわかりません・・。』

『ちなみに、魔界〔地獄〕も、ちゃんとありますので!』

『死神様は魔界にも行き来、出来る唯一の存在なんですよー!』

『それで、イメージと違うと思うk・・m・・』


『パレット!ちょ、ちょっと待って!!詰め込みすぎ・・!』


パレットの機関銃の様な説明に、思わず止めに入った

フルフがパレットの顔と死神様を交互に見ながら


『死神様はあんまり、見れないからラッキーなんだよー!』

『熱くなって当然だよ!!』

『ちなみに、死神様が登場するのは、天界基礎知識〔中級編〕だからね!』


中級編・・・まだまだこの地獄が続くのかと

恐怖に震える私に対して


パレットが青い球体を見ながら困った顔をしている


『中級編なんですが・・予想以上に珠恵さんが寝られていたので』

『そろそろ、第三層に、行って頂かなければなりません・・。』


少し落ち込んでいるのか・・・? パレットの顔が曇る


『ですが!希望があればいつでも教えますよ!!!』

『とりあえず、基礎知識だけでも何とかなると思います!』

『後は、ご自身で人と触れ合い、天界を体験して下さい!!』


なんとかって・・

最後、気のせいかな??投げ槍じゃない!?


外に視線を移すと白い塊は居なくなっていた。

パレットからバックを1つ渡され


『必需品は入れてあります』

『楽しい半転生、生活を送って下さいね』


ニッコリ微笑むパレット

真面目なのか、抜けてるのか分からなくなってきた・・。


フルフとパレット二人が私の前に並ぶ

『最後に、天界からの特別なプレゼントがあります!』


先ほどまでの雰囲気とはガラリと変わり

大きく広げた手の平から、赤い球体をパレットが出した。


今まで青い球体だっただけに、違和感でしかなかった。

よく中を見ると、白いモヤが球体の中をグルグル回っているのがわかる・・


〔あ・・・エ・・・・理・・・け・・・〕


文字・・? ランダムに文字が回転しているようだった。

赤い球体を見つめる私に


『これから、珠恵さんの能力を開放します。』


えっと・・これって死後の話ですよね・・・?

〔思わず次元の壁を越え、作者に突っ込んでしまった。〕























もっとイメージを伝えれるように精進します・・。

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