死神は突然に・・・
ワクワクするような説明回にして行きたいです。
『下界の上にあるのが、天界っと・・』
自分の中で1つ1つをしっかり整理して
なんとなくだが理解出来てきた。
『如月さん勘違いしないでくださいね』
パレットの発言に、何を勘違いしているのかすら
見当がつかないので、とても間抜けな顔をしてしまった。
『下界の上って言うのはつまり・・んー言葉で説明すると難しいな・・』
表現に困るパレット
何の事かさっぱり分からない私
手で何かのジェスチャーをしているフルフ
するとフルフが
『マトリョーシカ!!マトリョーシカだよ!!』
あぁ!っと納得したようなパレット
まだ分からない私に対して
『マトリョーシカって1個あけたら、また次の人形が出てくるじゃないですか』
『あんな感じで、下界にパクッと天界が被さっているって意味での〔上〕です!』
『後は空間を歪ませているので、見えない!行けないって事です!』
とても複雑な事なんだろうけど、説明が分かり易く
あっさり、納得してしまった。
若干、この環境の慣れてきている・・・っと複雑な気分になっていたのだが
突然、パレットが〔パチン!!〕っと指を鳴らしたかと思うと
横の壁があったはずの場所に、窓ができ
外の景色が見えるようになったのだ。
『空気の入れ替えも必要ですからね・・・また意識飛ばされちゃ・・』
ニッコリした笑みの後ろには、若干苛立ちにも近い感情が垣間見えた。
先ほどの反省点が、諸に活かされている。
ベットの上にずっと居た私にとっては、外の景色はとても新鮮で
導かれるかの様に、窓へ向かって行った。
外の景色は太陽の光で一面照らされていて、上を見上げると先が見えないぐらい
塔は続いていた。
下には雲があり、あまり雰囲気が分からなかった。
〔ん・・?雲・・!?〕
予想以上の高さに腰を抜かし、その場にへたり込んだ
その様子を見ていたフルフが駆け寄って来たのだが
近づいたと思ったら私ではなく、窓の外をずっと見ている
『たまちゃん!たまちゃんも早く!!』
〔たまちゃん〕・・不意にいつもと違う呼び方をされると誰?ってなってしまう
現象が今起こっている。
無理やり持ち上げられる形で外を見させられた。
『あれ!あれ見て!!』
指をさした先を、目を凝らして見てみると
青い空に白い塊がポツンっと浮いているのであった。
『ん・・あれ、何?』
当然の疑問をフルフになげかける
『死神様~!』
え・・返ってきた答えにゾッとする私・・慣れてきたなんて
前言撤回だ!!
やっと死神登場か?!
次回もよろしくお願いします!