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パレットとフルフ

彼、彼女から脱出を目指して・・

『かっ・・t・に倒れたんですよー!』


『勝手に倒れる訳ないでしょ!! ショックで消滅しちゃったら、どうするの!?』

『だってぇ・・・だってぇ・・』


誰かが言い合いをしている・・徐々に声が聞き取れる

あ・・私、寝てるのか!

ゆっくり目を開き、言い合いをしている二人の方に目を向けた。


『目が覚められましたね』


私の動きに気づき、一人が近づいてきた。

倒れる前に喋っていた女性とは違い、大人っぽくて、とても落ち着いた雰囲気の

女性だった。


その後ろには、先ほどのテンションが高い女性が、扉に隠れながら、こちらを覗いている。

この瞬間、夢ではないんだ・・・っと

私は、深いため息をついた。


落ち込んでいる私に大人っぽい女性が話しかけてきた。


『まずは、自己紹介ですね 私の名前はアン・パレット 扉の影に隠れているのがフルフ・ハフ

 パレットとフルフで良いので以後、お見知りおきを』

一礼して、こちらに目を向けた。

後ろで、フルフ・ハフも頭を下げていた。


フルフとの対応の違いに、戸惑いながら

私も、挨拶!っと思ったが重大な事に気づいてしまった。


〔名前がわからない・・・〕


恐らく生きている内に、自分の名前が分からなく、なるなんて

ほとんどない経験だろう〔もう死んでるみたいだけど・・〕


思い出そうとしたが、どうしても思い出せず、下を向いていると


『如月 珠恵〔キサラギ タマエ〕 85歳 A型 

 最終生存記録 2100年10月10日』


パレットが突然、話しかけてきた。

手には青い光を出している球体が見えたが、すぐに消えてしまった。

唖然とする私に、ニッコリ微笑み


『あなたの記録ですよ』


教えてもらったものの、自分の情報だとあまり意識することが、出来なかった。


『少しづつ記憶も戻っていくと思うので安心して下さい。

 死後すぐは、皆、忘れてしまう物なので』


此処に来てから、よくわからない事ばかり起こっているが、パレットの言葉に少し

安心する事ができた。


『パレット先輩!!そろそろ我々の説明をしたほうが・・!』

『ねぇ~~!!先輩!! 先輩!』


後ろから大声で、フルフが叫んでいる。


右手で頭を抱え数秒経ってから、その右手をパレットの目の前に持ってきた。

手の平を広げると、先ほどの青い光の球体が出てきた。

そしてドンドン大きくなり、学校の黒板並みのサイズまで、なってしまった。


『これから、この世界について分かり易く!説明しますのでしっかり聞いてくださいね!!』


学生になった気分だ・・・1時間目が始まる・・







名前は地名から付ける予定でしたが

最近知った単語をもじって着けちゃいました

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