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有限会社もやしや外伝 妹は電気羊を数えて眠る

作者:浅津 慎
人一倍身体が大きいのに小心な「江川崎総司郎」は、容姿にコンプレックスを抱いていた。しかし高校の入学式の日、ひとつ年上の「佐田香澄」にボディガードとしてスカウトされ、次第に惹かれてゆく。
 冬のある日、帰宅すると、家には「住良木」と名乗る女がいて、妹型アンドロイドのモニターとなり、「人間として育ててほしい」と頼んできた。その日から総司郎とアンドロイド「るな」の生活が始まった。
 年中行事を経験するうち、次第に人間らしくなるるな。るなには、人間らしさを追及する住良木の方針によって、記憶のバックアップができない仕様になっていた。
春のある日、ひょんなことから総司郎は香澄に告白してしまうが、一週間後に会ったとき総司郎は、自分が告白したことを覚えていなかった。ふたりは険悪になり、口論を始める。折悪しく、そこにるなから急を告げる電話があった。止める香澄を振り切り、総司郎は帰宅する。
 その夜、総司郎は香澄が事故に遭い、意識不明の重態になったことを知らされる。総司郎を呼び戻したせいだと、自分を責めるるな。しかも病院は停電し、自家発電も調子が悪い。るなは、自分の電池をつないで手術室に電気を供給するが、その結果、電池切れになってデータが消えてしまう。それはるなの死を意味した。
 モニターは失敗し、るなは回収された。そして香澄は昏睡状態。総司郎は一夜ですべてを失った。
夏、総司郎は、るなにそっくりな少女に出会う。彼女は同じ顔の少女たちを呼び集め、総司郎をとある工場にいざなう。そこで警備員との戦いの末、眠っているるなに再会した。るなのデータは密かにバックアップされており、少女はるなの市販型だったのだ。総司郎は、モニター協力の褒美として、オリジナルのるなを連れ帰る。
 総司郎とるなは、香澄の病室を見舞う。いまだ香澄はこん睡状態だったが、るなが帰ってきたのだから、香澄もじきに目を覚ますだろうと、総司郎は確信した。
2015/06/01 05:32
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