エピソード9
しばらく歩き草原に着く。
「ここが始まりの草原だよ。」
「わぁ、きれい」
「まずは一人で戦ってみて。危なくなったら助けるから。」
「わかった。」
歩くこと数分ついにその時が訪れる。
ガサガサッ
「来たぞっ。構えろ。」
『キュゥゥ!!』
現れたのは普通のネズミの10倍はあるネズミ型モンスター『モルビット』だった。
「ええい≪リトルファイア≫!!」
そう唱えると杖の先から拳大の火の玉が現れモルビットに向かっていく。
『クキュゥッ!!』
モルビットにリトルファイアが炸裂し、一撃でHPを削りきる。
「意外と弱い?」
「いや、武器のおかげだと思う。」
「そっか。」
それからしばらく雑魚を狩っていく。途中から自分も加わって二人のコンビネー
ションを高めた。
「あのさ、フレンド登録していい?しておくと簡単にパーティーがくめたりメール
もできるんだよ。」
「へぇ~。良いよ。えーっと、これかほいっと。」
しばらく空中を操作していたが鈴の音とともに通知が来た。
「じゃ改めてよろしくね。」
「こちらこそ。」
そこで今回は解散となった。街の石に腰かけてデータを見るとSPがかなりたまっ
ていたので新しいスキルを習得する。そして新しいスキル『索敵』を取得しようと
したが操作ミスで『長剣』を取得してしまった。
「あっ!!はぁぁ、やらかした。」
そのあと『索敵』とさらに『闇属性付与』を取得しメニューを閉じようとすると双
剣の欄が黄色く光っていたので見てみる。するとスキルレベルがLV30を超えたの
で進化できますと書かれていた。進化させようとするといくつかの選択肢が現れ
た。一覧を見ていくと一つだけ『EXスキル 二刀流』というのがあった。
説明を見るとEXスキルとは組み合わせを初めて見つけた一人しか入手できないレ
アなスキルです。と書いてあった。
「なんか特殊な組み合わせなんてしたっけ?あっ!!長剣かっ!」
一人だけかぁ…と思いながらメニューを閉じ眠りについた。