エピソード2
ついに来たサービス開始当日に峻から電話があった。
「始まりの広場の鐘の下集合な。」
「わかった。」
電話を切り「Excule game」にログインする。
ログインするとどこか部屋にいた。
そこには時計のような物があり、残り3分と表示されていた。
しばらくするとカウントダウンが始まった。
0秒になると目の前が光に包まれ気が付くと広場にいた。
視界の右上端にマップがあり、左上端にはステータスバ-があった。そこには
タク LV1 HP73/73 MP52/52 と書いてあった。マップから鐘を
探し鐘の元に行くと頭上にシュンと表示されているキャラクターがいた。髪は茶髪
で剣と盾を装備していた。
「おーい。シュン。」
「ああ、タクか。じゃあさっそくパーティー申請してくれ。」
「どうやるんだ?」
「お前まさか説明書読んでない?」
「そうだけど?」
「はぁ~…」
そのあと5分ほど色々と教えられた。
「メニュー!!」
ブゥンッ!! 目の前にメニューウィンドウがあらわれる。それを操作しシュンと
パーティーになった。すると自分のステータスバーの下にシュンのステータス
バーが表示されていた。 シュン LV1 HP57/57 MP51/51 と
なっていた。
「そういえば職業ってなんで表示されてないんだ?」
「職業って言っても初期のステータスと初心者セットの中身が変わるだけだから表
示されてないんだ。」
「お前って職業何?」
「俺は騎士だ。お前は…双剣士か?」
「何で分かった?」
「βテストのときに大体覚えた。あと選べる職業は外見の操作によって変わるん
だ。ちなみに双剣士はレアだぞ。」
「そうなのか。そういえば初心者セット開けてなかったな。」
メニューからアイテムを選び初心者セットを開けると中には「最初の双剣」「本」
「双剣の書」「初心者の軽鎧」「初心者のガントレット」「初心者の書」が入って
いた。双剣と軽鎧とガントレットを装備した。そして双剣の書と初心者の書を使う
とメニューに「スキル」が追加された。
「よし準備ができたな。行くぞ。」
「ああ。ところでスキルって何だ?」
「移動しながら話さないか?」
「わかった。」
二人は街の外へと歩き出した。
「スキルっていうのは3種類に分かれる。能力系、装備系、技能系だ。まず能力系
これは能力をあげることが出来る。次に装備系だ。これは装備の力を使うための
スキルだ。装備中の武器と上半身に装備する防具の本来の力を使える。スキルが
ないとどちらも効果が半減してしまう。最後に能力系だ。能力系は特定の行動が
できるようになる。ちなみに一度にスキルは10個まで装備できる。」
「お前はスキルどんな感じなんだ?」
「俺は【長剣】【鎧】【盾】【ATK上昇】【初期魔法】こんな感じだ。」
「スキルってどうやって手に入れるんだ?」
「メニューのスキルからSPを消費して入手できる。初期SPは3Pだから3つ手
に入る。スキルレベルが5上がるごとに1SP手に入る。」
スキルを開き何があるか見てみると様々なものがあった。その中からよさそうなも
のを選び装備した。するとこんな感じになった。
タクLV1【双剣】【軽鎧】【初期魔法】【ATK上昇】【AGI上昇】
「よし着いたぞ始まりの草原に。」
メニューから目を離すとそこには草原が広がっていた。