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プロローグ
ープロローグ
僕は1人だ。
心の中ではいつももう一人の自分がそう叫んでいる。
僕は特に人間関係に困っていることはなかった。友達もそれなりにいるし、勉強は苦手だが運動はなんとかできていた。
だが、いつも自分は1人だと心の中で思う時があった。
それは僕の思い込みかもしれない…。でも、そのことを考えると息が詰まって苦しくなる。
誰にも相談できずに孤独を感じながら僕はここまで生きてきた。
このままこの感情を死ぬまでずっと抱きながら生きていかないといけないのかと考えるだけで恐ろしいくらいの不安な気持ちでいっぱいになった。
しかし、そんな僕の考えを変えてくれた1人の少年がいた…その少年との出会いは突然で、不思議なものだった…