いまだ聞かず
「やっぱり止めようか」こいつが起きて言い放った第一声はこれだった。俺は何か言い返そうとした。もちろん「止めない」と拒否の言葉である。
しかし考えてみればやめて家に帰ってもいいような気がしてきた。生と死との境界なんてあいまいだな。俺が一人悩みをしていると2人も起きた。
「ああ起きたか」と俺はふと声を出した。
「何言ってんだよ。そもそも最初にねたのそっちじゃん」どうやら俺が真っ先に寝たらしい。
「ああ、ごめん」といったところで既に俺は自分が自殺する気がないことに気がついた。何しろ今この状況で自分が死ぬなんて考えられない。まずこんな緊張感が無いのに死ぬなんてことがあるのだろうか。安全という意識が生まれている今死ぬ何て出来やしない。
雄一郎と一郎の一郎同士は顔を見合わせ健太は兄である一郎を見ていた。
「自殺する?それともやめる?」3人で話し合い一郎がまるで代表者のように言った。俺は困惑した。元はといえば俺が作った自殺集団(集団なのか?)だ。それを言い出した自分が止めるかなんていえるものではない。しかしそれはくだらない意地だ。
死に直結する意地なんて捨ててしまった方がいい。だが…しかし…。
俺は自問自答で苦しみ結論というか誤魔化しというか…とりあえず3人に聞いた。
「お前らは自殺したいのか?」
夕暮れのオレンジ色がやや黒くなってきた廃工場をバッグにいる3人に聞いた。
「俺寝てる途中で考えたんだ…でもね・・・」
「いや俺はその…あ別に」みんなバラバラだ。
そこで提案をしてくれたのが一郎だ。
「じゃあバラバラになろう。みんなでこっから道が4本続いているだろ」4本を道を指差して。
「5分位したら自殺したい奴はもどっえくればいい」といった。
そうだな…そうすれば解決だな。
そすして俺は道をゆっくり踏みしめる様に歩いていった。
そう――――家へ。
そうして俺は押し帰宅をした。お母さんは何も言わずに飯だけ作り寝ていた。
そして今のところ自殺したというニュースなどはいまだ聞いていない。