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この命果てるまで…  作者: 賀来麻奥
とある自殺者
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自殺への道

 人って"自殺"に行き着くまで何が起こるのだろう。

 公開自殺者3万人。この自殺が多い国で又新たな自殺者が生まれようとしていた。自ら命がたつという事をどういう風に捉えているかわからない。只、現実世界に疲弊したものが行き着くのが世捨て人。


 そしてその1部が自殺者となる。原因はいじめやあるいは家族と上手くいかなくなった等とたまに聞くようなことだ。死という言葉が普通に浸透しているのは不思議なことでない。生があるのだから死もあるだろう。


 では自殺は?この自殺という2文字で表されるこの文字の裏には一体何が隠されているのだろう。

 ちょと調べれば下のようなものが出てくるだろう。

 1.自害、自決、自尽、自裁、自死 - 手法によらない。自死には、その 行為を反社会的行為だと責めないニュアンスがある

2.首吊り、飛び降り、飛び込み、割腹、焼身、入水、服毒 - 手法による

3.身投げ、自刃、切腹 - 手法による

4.殉死、心中 - 目的や同伴者の有無による

 この2文字にはこれほどの意味がある。しかしこの程度では分からない。人の命が文でたんたんと記せるはずが無い。命というのは何かを知るために出来るのだろうか。命とはどうして生まれてくるのだろうか。理解できない定義。もし命というのが簡単に言える人がいたら一度でいいからあってみたい。

 


 さて最初のほうに書いた、この自殺が多い国で又新たな自殺者が生まれようとしていた。


 性別は男だ。14歳。たいていこの年頃になると家族や友達周りで何かと話がかみ合わなかったりする。周りとの関係に亀裂が生じているように感じる。

 彼が自殺しようとした原因は何なのだろうか。


 彼の周りにはもう3人の人がいた。彼らも自殺志願者だ。そして同年齢、又は前後1歳。


 若かりし者が命を投げ出すという瞬間その人の考えはどうなっているのだろう。

 彼の周りの環境。他者との関係が嫌なのは確かだ。


 自分を認識するには他人が必要なのだ。自分が自分のことを「変だ」と認識していても、他の人が「普通だ」と認識すれば、その人は普通ということとなる。


 他者がこの世界にあるから自分がある。その他者との接触がうまくいかなかったものが自殺へと自分自身を導くのだ。


 やけに肌寒い日だった。

  

 

 自分が書く小説を皆さんがどう見ているかなどと分かりません。この自殺が多い国で"自殺良くない"と書かれている文字を見て死にたいと思う人がそれで止めるとでも思っているのだろうか。

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