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一話目――愉快なクラス

いぇ〜〜い?

あれ?なんだここ?

(前書きコーナーだよ)

マジ!俺様ここのメインバーソナリティー!

(うん。渋々ね)

渋々ゆうな作者!まあ仕方ない。頑張っちゃるよ!

by慎

今は三時間目、英語の時間である

そして教壇で授業をするのは美樹よりちっさいロリッコティーチャー山下先生である

「え〜っとですね〜、教科書の228Pのケンとマイクの・・・・あれ?ケンとマイクじゃなくてノリとタケ?あ〜!教科書間違った〜」

クリクリのロリブォイスはクラスの男子に夢と希望と間違った進路を与えてくれます

ちなみに僕はそんな趣味ではない

「ちょっとゆうちゃん、まさかよからぬ思想を!」

「黙りなさい美樹、俺はもっとオトナの女性が好みだよ」

「にゃんですって〜!私の何がいけないの!愛情?愛情がまだ足りないの!」

「だから黙りなさい。山下先生泣きそうだぞ」

ロリティーチャー山下は目尻に涙を溜めながら

「誰ですか〜!授業中にお喋りな人は」

僕は深い溜め息をつきながら

「僕です。すいませんでした」

手を上げ立ち上がると先生はビクッと震える

「遊思君!いや〜!許して!叩かないで!この場で服を剥ぎ取らないで。取るならせめて放課後の誰もいない教室の教壇のうえで!」

何を馬鹿全開にしてるんだこのあほ教師は

「若い性が!若い性が私に向けられる〜!うわ〜ん」

泣きながら教室を出ていった山下先生

後に残るのは呆然とした女子と殺気丸出しの山下親衛隊と美樹

「貴様は泣かせてはならない御方を泣かした〜!」

『そうだそうだ!』

「ゆうちゃんがまさかそんなよからぬ趣味だったなんて!許さない。いますぐ直してあげる!」

突撃する殺意の壁に向かって叫ぶ

「もしこの男達倒したら日曜映画連れてってあげるよ〜」

男の波は一瞬で無散し、壁に突き刺さっている

「もうゆうちゃんったら♪今回は許してあげるね☆」


便利だ便利だ

なにげにそう思いながら授業終了の鐘がなった

さて昼休み、僕は美樹から逃げるため屋上に向かう

何故ならあやつは必ず弁当を食べさせにくる。箸であ〜んなんてやらせる


誰が日中黒い鞄の中で温められた弁当のお刺身なんて食べるか!

なんかデロ〜ンとしてて妙な臭いするんだぞ

と言うわけで屋上に一番のりで到着し、鍵を掛けて日向ぼっこ

心地よい風に当たりながら焼きそばパンを食べる

後は隠している小さなシートを敷いて屋上のど真ん中で昼寝を始める


三分後




ガチャガチャ

早いなおい

ガチャガチャガチャガチャ

鍵開けようかな〜

ダルッ

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ




ギンッ


鉄が鉄を斬る音と共に屋上の扉が倒れる


「ぬ、貴様か」

そこに立っていた夢実心(ゆめみこころ)。肩まで伸びた髪を白い紐で縛り、引き締まった表情か綺麗とゆうより美しい、かっこいいに近い顔

175と僕よりでかくて中々素晴らしいスタイルである

出てて引っ込んでてバランスいいんですよ

そうこうしてる内に夢実は斬り倒した扉を元に戻す

扉は何事もなかった様にくっつく

これが夢実の【逆行】、斬りつけた物を時間内に元に戻せば斬らなかった事にする、分かりやすくすれば戻るのだ

ただし条件は己が触れた最初の刃で斬った物しか戻せない。その刃が折れればそれで終りなのだ

「やあここちゃんこんにちは」

いつの間にか首筋に触れる刃〔黒天血〕

「貴様、一度その血をこいつに吸わせてみたいものだ」

「無駄だから辞めとけ」

白銀は死なない程度まで硬くなる

その度合いは分からんがこいつのフルスイングでも血は滲む程度で終っている

「ま、座ったら立ってないで」

隣をポンポンと叩く

素直に従い隣にあぐらをかく仮にも花の女子高生

「まだここで寝ているのか」

「まあね。僕としては馴染みだから」

「まだ固有名詞は僕なんだな。まだ忘れないか」

僕は昔は俺と言っていた

その当時は荒れていたのだ

まあ可愛い反抗期とゆうやつでその時の呼び名は《白髪鬼》。あのロリティーチャーがあそこまで脅えてたのはこれがまだ尾を引いているせいでもある



この白銀は特殊なローレスで、表は汚れ無き白の銀、他人を想い、己を捨てて守る聖者の盾

そして裏は闇に染まりし黒の鎧、他人を斬り捨て己を掴む破邪の槍




僕は一時期黒の翼、【黒鎧】になっていた

黒鎧は己の意思で硬度を決める。最強の矛であり盾にもなる。矛盾の力である

その代償は傷付けた痛みを己も背負うとゆう痛み分け

それを俺は振るっていたのだ




「情けないね。全く」

「だが貴様は変わった。ならばよいではないか」

笑う夢実はパンとイチゴ牛乳を渡す

「どうせ赤子(美樹)から逃げてろくな飯も食ってないだろ」


渡されたあんぱんを頬張りながらイチゴ牛乳

「うま〜い」

甘党の僕には嬉しい限りだ

「なあ遊思、君はどうしてそんなに苦しみを背負うんだい」

「何故そう・・・・・んぐ。おみょうんだゃい」

「食べながら話すな」

飲み込んでから考える

「背負ってないさ。適当に溜めて、適当に発散してる。例えば・・・」

そのまま夢実の膝に頭を乗せる

「こんな感じで」

欠伸をしながらゆっくり目を閉じる

「時間になったら起こしてな」

「ふん。好きにしろ」

それは恋人の様に、温かな光景であり
















悪魔召喚の儀式でもあった

「な、なあ遊思」

そっぽ向きながら話しかける

「私の家にでも遊びに来ないか。日曜辺りに」

徐々に赤くなる顔を眺めながら

「日曜は無理だ。少し前に美樹と映画に行く約束をしてしまった」

「ならば午後にでも来い。赤子の相手は午前中で十分だろ」

「いや、彼奴がそれを了承するわけないだろ」

「ふん、ならば力づくで離すまで」

黒天血を構え邪悪に笑う、その目は本気だ。本気と書いてマジ!と読め!

「やめろ!お前等二人が暴れたら町は倒壊する!」

「いいではないか。それで赤子が葬れるなら」




「そうだね〜。ただ胸のデカイだけの彼方が消えればゆうちゃんは私のモノだしね〜♪」

B級ホラー映画の如く床から突き出る腕

ポキボキと鳴らす指

そして吹き飛ぶ屋上!

悪魔の如きオーラを放つ美樹は残った屋上の床に立つ

「潰してあげるわ心」

「ふん、その貧相な体で何が出来る。刀の錆びにしてくれよう」

抜き放たれた黒天血は血管の様な紅い筋が刀身に張り巡っている

「なによ時代遅れ、付いて来れると思ってるの?私のスピードに」

「はっ、斬っても治してやらんからな」

因みに夢実の逆行は斬った本人がくっつけないと治りません



「ね〜、喧嘩辞めなよ」

『ゆうは引っ込んでて!』

気迫だけで突風が起こるなんて!始めてみた!

まあ冗談は程々にして止めるか。学校壊れたら何故か僕が怒られる




一色触発の中僕はさりげなく石を空に投げる




カツッ



石が地に落ちると同時に二人の化け物が動いた




が、直ぐに終わった


二人の真ん中に立つ僕は回し蹴りを放つ美樹の脛に膝を、刀を抜く夢実の腕に拳を向ける

速度のある二人は止まる事なく突っ込み僕は事故防衛で硬質化。




その結果、本気で泣きながら脛を押さえて転がり回る美樹に、利き手がガタガタと震えて刀の抜けない夢実

そこにとどめの一言


「僕は喧嘩する子は好きじゃないな〜」

「はい!もう喧嘩はしません♪」

「ふん、今回は遊思に免じて許してやる」




いや〜扱いやすい二人だ




そして六時間目、

右にチビッコ、左にチビッコ、前も後ろもチビッコ

女子一同が若かりし14歳の姿で授業を受けている。僕の目に悪魔が乗り移った分けでも新たな快感に目覚めた分けでもございません

これは校内一の鬼蓄野郎、山田茂樹(やまだしげき)のローレス、【夢幻】である。己の見たいモノを自分の決めた空間内全ての人間に見せることが出来る。代償は時間切れと同時に自分だけ地獄が見える(この場合目に写るもの全てがむさ苦しい汗だくデブめがねに変わる)




授業終了と同時に発狂し始めた山田

「うあぇぇああああいあああ!寄るな厚苦しい〜。来るな!来るな!うあぇぇああああいあああぐきょ!!」

柔道部八木塚が躊躇い無く絞め落とす




いつも通り楽しいクラスだ



デロ〜ンとしたお刺身をほっぺに押し付けられながら今日一日が終わった

どうだったかな?

あれだなおい、心ちゃん中々グラマラスじゃね〜か!しかもツンデレに傾きつつあるなおい!

やっべ、次呼ぼうかな


次回もようチェェェェェェェェェェェェェック!

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