表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デッカいコトしようぜ!  作者: らゐをふ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/1

最悪はお前次第

守ってきたつもりだ。マナーもルールも。

 なのに何で、ずっと苦しいんだろう。

  力む足は動かなくて、前には壁と光があった。




 大きな爆発音で目を覚ます。空は青くて、空気が綺麗だ。そして火薬の匂い。

「いいネェ!派手に決まってるよォ!」

 テンションの高い声だ。耳が痛くなる。そちらにゆっくり目を向けると、大量のダイナマイトとそれを加えて自撮りする若い男女が居た。

「はい着火ァ!!」

 鼓膜に穴が空きそうなほどの爆音が鳴り響く。爆発の中から炭だらけの二人が笑顔で現れる。

「うーん…!最高!!」

 何をやってるんだ…。

「お おっさん気が付いた?」

 俺の方を見て男が笑う。命知らずのガキしか見当たらない現状、まさかコイツらに救われたのか。

「爆発物の中からおっさん見つけた時は流石に引いたよね」

 救われてない。偶然拾われただけか。

「俺は…死んだのか?」

「あ……まさかこっちに来れたカンジ?」

「死んでねーよ 寧ろ生まれた」

 求めていた答えとは思わぬ返答に頭を掻く。

「俺たちは『トラッシュ』 まぁ…ゴミだ!」

 ゴミ?

「だから楽しむの!おっさん!」

 どういう事?



 疲れた身体で運転していた事は覚えてる。多分派手に衝突してしまったのだろう。そして死ねずにここに居る。テンションの高い若者と同じ土俵に居る。頭が痛い。

「まずは撮ろうよ!」

 取り出したのは古いインスタントカメラ。

「丈夫なんだよねーコレ」

 慣れた手つきで内側にカメラを向けて、俺を挟んで3人でパシャリ。どんな写真になってるかも分からない非効率な自撮りだ。

「現像できる方法知らないけどな!」

 意味あるのかコレ。

「また来たよ!花火じゃないあれ!?」

 思ったより近くにある地平線。そこから光と共に現れる大量の玉。花火の時に使う寸尺玉の様だ。

「もっと派手なこと出来そう!!」

 二人はその出現した物の方に駆けていく。置いてかれては困る、久しぶりに全力で追いかけた。

「導火線…めんどいな デッカい火用意してぶち込もうぜ!」

 なんて頭の悪い発想。

「昨日キャンプファイヤーしてたから丁度いいね!」

「それな!恵まれてる!」

 どうしよう、おっさんついて行けないや。

「じゃ!点火!」

 キャンプファイヤーが如何とか言ってただろ。何で火付けてんだよ。

 しかも導火線無視して根の方に火をつけた。すぐに爆発は連鎖して、俺も巻き込まれた。



 綺麗だった。ゼロ距離で見る花火は、時間が止まった様で。感動のあまり泣いてしまった。

「やっぱ爆発は最高だね!」

「な!トラッシュになって良かった!」

 感動の余韻を後押しする様に二人が話す。どんな衝撃も火力も効かない身体になってしまっていた。俺も、二人と同じ「トラッシュ」に転生したみたいだ。

「明日はどう過ごそっか!」

「明日は大事な日だろ!」

 男はポケットから1枚の紙を取り出す。なぜ紙が無事なのかはさて置く。

『明日10人の人間が広場に送られる 課題に沿ってゲームを進めろ』

「やんないとなーコレ」

「あー…デスゲーム」

 デスゲーム……デスゲーム!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ