表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アウイナイトが神を討つ  作者: 雨露希狼
第二章 初層部
20/20

No.20 自己紹介・上

「・・・皆様。まずは、自己紹介の方から進めていきましょう。」


そう沈黙を破ったのは、日和だった。


「それとも、もうお済みになっているのでしょうか?」


そう言って日和は眉を困らせ、苦い顔をした。

それに慌ててはじめが否定する。

すると彼は先ほどの顔からパッと華やかな笑顔を見せた。


「では、言いだしたのも(わたくし)でしたので、私から始めさせていただきます。」


そう言って彼は自分の胸元に手をやり、自己紹介を始めた。


「私は(ふじ) 日和(ひより)と申します。誕生日は5月9日、今年で十四歳になりました。桐星(きりぼし)学院中等学部の第二学年に所属しています。晴さんの推薦により参加させていただく次第です。これからよろしくお願い申し上げます。」


流れるような話し方に、その頭を下げる所作は十四歳とは思えないほどに丁寧なものだった。

彼方の一つ下で、学年で言えば二つほど離れているというのに、訓練されているような慣れた動作に、関心よりも不気味さが際立つ。

周りに合わせて、彼方は一拍遅れながらも拍手をした。


疎らな拍手が止むと、次は日和の隣に座っている蓮が名乗りを上げた。

流れとしては、座っている順に時計回りでいくらしい。

彼は意気揚々と立ち上がり、彼の幼い見た目らしく、元気に始めた。


「同じく!桐星学院中等部の二年生、旗本(はたもと) (れん)です!誕生日は7月18日で、ちょうど一週間前に十四歳になりました!晴さんに連れてきてもらっています。仲良くしてください!」


そう元気にお辞儀すると、さっきよりも自然に拍手が起こった。

十四歳より若干幼く見えるものの、人前で話すことに慣れているのがよくわかるものだった。


時計回りで行くなら、次は光の番である。

光は他の人からの視線を受けて、肩をすくめながら恐る恐る立ち上がった。


「えっと、あの、その。えぇっと、白雪学園高校の二年生の、寿 光です。あ、十六歳です。2月26日が誕生日です。陽太さんの推薦で来ました。その、よろしくお願いします。」


そう言いながら段々縮こまっていくように席に着いた。

真が何か嬉しそうに口を開いたのを色が制止するのが視界の端に入る。

それをなんとなく見ていると、白夜に優しく肩を叩かれた。

それで次は自分の番だったと思い出す。

今までの人たちが立って話していたため、なんとなく立ち上がった。


「笹原彼方。白雪学園高校の一年生。誕生日は12月21日で十五歳。海斗さんの推薦です。よろしくお願いします。」


そう言って軽く礼をした。

なるべく全員と目を合わせようとしたのだが、色は目をそらしていたために、目が合わなかった。

その反応に、今度目が隠せないくらいまで顔を近づけてみようかと彼方の中でちょっとしたいたずら心が芽生えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ