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異世界の管理人  作者: 東風
第2章
20/34

20 新しい出会いⅡ

~  柊  ~


 夏休み前のことだ。

 我が家の道場に、僕と同じ年の入門生がやってきた。

 僕が通っている学校(前期・後期の2学期制なんだ)に、後期から転校してくるみたいだ。

 名前は神尾(かみお)勇介(ゆうすけ)

 今まではダンスをやっていて、武道は初めてらしい。

 最初は、ここら辺でもダンスを学べるのに、なんで?って思ったよ。これについては、後日、本人から聞いたけどね。

 最初の方は直接関わることがなかったから、「へー、後期から同じ学校なんだ。クラスも同じになるかもなぁ。」ぐらいにしか思ってなかった。

 でも、勇介は運動神経がメチャクチャいいらしく、あっという間に同世代の連中を抜いてレベルを上げてきた。

 で、一度相手をしてみろと師匠に言われて対戦してみたんだ。

 僕は、師匠に稽古を付けてもらうとき以外は、高校生以上の中で練習している。(たま)に小さい子(桃香ぐらいの子)の練習を見てあげることもあるけどね。

 やってみての感想は「面白い!」だった。センスもいいのかもしれないが、今まで別のことをやっていたからか戦い方が柔軟(?)でこっちが思ってもいないことをやってくる。それが、僕としては面白かったし、いい練習にもなった。

 対戦してみると、相手の性格についてもわかることがある。勇介は、気性が荒いところがあるけど、がむしゃらで()()ぐなヤツなんだなって感じたよ。

 僕は好感を持った。


 後期が始まって、勇介は僕のいるクラスに転校生としてやって来た。

 僕の家の道場に通っていると知っていた担任の先生の配慮(?)で、勇介の席は僕の隣になった。彼が学校に慣れるまで、僕に色々教えてくれってことなんだろうな。

 いいけどね。

 それもあって勇介とは話す機会も多くなり、親しくなっていったんだ。


 そして、半年くらい()ったある日、僕は勇介の口から、なぜ彼が転校してくることになったのか聞くことになった。

 その日は、勇介が道場に来る日だったから、一緒に僕の家まで帰ってきて、稽古の時間まで僕の部屋で過ごしていた。

 少し時間があるから何か少しお腹に入れときなさいと、お祖母様がおにぎりと野菜スープを2人分持ってきてくれた。

 2人で、それを食べているときに、不意(ふい)に勇介が話し出したんだ(あぁポメ蓮もいるよ。)。


 「俺の名前は、ちょっと前まで村上(むらかみ)勇介(ゆうすけ)だったんだ。

  両親が離婚したんだ。

  神尾は、じいちゃんちの名字(みょうじ)なんだ。

  なんか今なら柊に話せそうだから、俺の話、聞いてくれる?」


 「うん。いいよ。」


 彼の話によると・・・。

 勇介は両親と妹と一緒に大都市で暮らしていた。

 会社勤めの父親と専業主婦の母親、同じ小学校に通う4歳下の妹の(まい)(桃香と同じ年だね)。

 父親は家族より仕事優先、自分の出世のことばかり考えるタイプで、家では自分が1番優先されないと許せない人。

 母親は結婚するまでは父親と同じ会社で働いていたけど結婚して専業主婦に(どうも父親の希望で)。穏やかで優しい人で、高圧的な夫にも(さか)らわない人。

 勇介と妹は父親が苦手。母親は好きだけど父親にもっと言いたいことを言えばいいのにと思っている(我慢しすぎと心配?)。

 勇介は兄妹仲はいいと思っている。2人ともダンスが好きで、勇介はブレイクダンス、妹はバレエを習っていた。コンクールに出るときは両親(大体は母親だけだった)も見に来てくれていた。


 「家族の状況が変わったのは半年くらい前のことだ。

  妹がバレエスクールの帰りに、駅の階段から落ちたんだ。人が多い時間帯で、ドミノ倒しのようになって何人もケガ人が出た。死者はいなかったけど、意識不明の人が一人。

  妹も足を骨折する大ケガだった。

  事故があった日、バレエスクールでは次の発表会の演目と配役が、練習の後で発表された。妹は、演目の中の1つの主役に選ばれていた。

  だから、早く帰って俺たちに伝えたいと、少しは浮かれていたとは思う。

  でも、周りの人のことを考えて喜びや嬉しさを素直に出せない。つい遠慮してしまうところがあるんだ。

  家でキャーキャー喜んだりはしゃいだりしていたら、父親から『静かにしろ。うるさいだろ。』って言われてきたしね。

  でも、事故の後、一体誰が言い出したのか、妹がドミノ倒しを起こしたことになったんだ。

  妹は骨折してバレエの発表会に出られなくなっただけでなく、学校に行けるようになっても自分のせいみたいに(うわさ)されて、学校にもバレエスクールにも行けなくなった。

  その後、何も話さなくなったんだ。話せなくなったのかもしれないけどね ・・・ 。

  なのに、父親は妹を責めたんだ。『お前の噂のせいで俺まで悪く言われるだろ。出世に響いたらどうしてくれるんだ。迷惑なヤツだ。』って。

  普通、親だったら子どもを守ろうとするよな?

  で、『親だったら舞を守れよ。ホントかどうかわからない噂の方が大事なのかよ。』って()って()かったら父親に(なぐ)られた。

  『子どものくせに親に(たて)()くなんて生意気(なまいき)だ。』『ホントかどうかは関係ない。そう噂されるだけてマズいんだ。』ってさ。

  子育ては母親任せで文句(もんく)だけ言う。

  子どもがケガしてても、その心配より自分の出世の心配。

  そんな父親いらないよな。」


(父親が妻子(さいし)(うと)ましく思って離婚を言い出したのか、母親が子どもたちのことを考えて父親を見限って離婚することにしたのか、まあそんなとこかな?)


 その後、両親が離婚することになったからと勇介だけ先に母親の実家であるじいちゃんのばあちゃんもいるに来ることになった。

 母親は、妹を静かなところでしばらく休ませたいと思い、叔父(母親の弟)のところに連れていっている(どうも叔父さんが連れて来いって誘ったみたいだね)。

 こっちに来た最初の頃は、イライラして物に当たったり、周囲の人に()()たりしていたら、じいちゃんに「道場にでも行って精神統一してこい。」とこの道場に入れられた(で、今に(いた)るってところかな)。


 「長々(ながなが)とグチってゴメンな。聞いてくれてありがとう。

  なんかスッキリした。」


 「いや、全然(ぜんぜん)。スッキリしたならよかったよ。」


 話の後、僕たちは道場へ行き、それぞれの稽古で汗を流した。

 勇介は何か吹っ切れたように見えたな。

 人に話したことで、心の中にわだかまっていたモノが消えたのかもね。

 スッキリしたのなら、よかったよかった。



 「ねえ、蓮。

  勇介のじいちゃんって、お祖母様の幼なじみの(とし)じいちゃんだよね?

  うちの神社の彫り物関係を作ってる。」


 「うん、そうだよ。

  神尾家は神代家の遠縁(とおえん)にあたるね。

  あの家は代々神社関係の物を作ってきたんだ。

  巫女や冒険者が生まれたことはないね。」


 「へー、そうなんだ。

  でも、敏じいちゃんって今でも全国から弟子になりたいって人が来るんじゃなかったっけ。

  神社関係の物だけじゃなく、日用品も作っていて大人気だよね。じいちゃんが作ったのがどうしても欲しいって待ってる人もいるってよく聞くよ。

  弟子の中から有名になった人も何人もいるよね。

  息子さんも新進気鋭の彫刻家って言われてて、国内外で個展も開かれているよね。

  作品を買いたいって人も多いって。

  勇介の父親って、そういうこと知ってたのかな?」


 「さぁなぁ、世の中には自分の価値観だけが(すべ)てって人間がいるからなあ。

  見たいものしか見ない人間には、その他のものは目の前にあっても見えないものだよ。」


 「ふーん。そうかもねぇ。」


 勇介の妹は、新学期からこっちの学校に来るって言ってたね。

 今は病気療養中ってとこかな?

 まあ同じ学年には桃香がいるから大丈夫だろう。

 桃香の方が僕より色々よく見えるみたいだし、鋭いからね。

 勇介のことを話すときに、ついでに少し触れておくくらいでいいかな。

 後は桃香にお任せで・・・ヨロシクね、桃香。


 その日の夜、寝る前に蓮と話した僕は、桃香も関わることになりそうだねぇ、と思いながら寝たのだった。 




~  桃香  ~


 紫乃(しの)ちゃんを最初に見たのは3歳の時だ。

 異世界から戻ってきた後だったんじゃないかな。

 その日もいつものように、昼寝の後におやつを食べて外に遊びに行った。

 シベリアンハスキーの桐葉も一緒だった。

 道場で稽古中だった兄様を覗いて、裏山の方に歩いて行った。

 途中で黒いモヤモヤを見かけたら「パタパタちゃん」(はたきのことをそう呼んでいた)でキレイにしていった。

 今日は雷和神社の左側の樹海をパタパタすることにしたのだ(神社の後方にある御神体の山の左右両側に樹海が広がっている。パタパタしないと黒いモヤモヤが増えるので、毎日近くまで行ってパタパタしていた。ああ左右のどちらかだけどね。両方は3歳児には無理だわぁ)。

 すると、私たちの方に一人の女の子が近付いてきた。

 周りをキョロキョロ見てみたが、他に人はいない。

 私は「あれっ?」って思った。

 桐葉も「変だな」って思っているのがわかった。

 だから、その子に話しかけたんだ。


 「だれ?どーして、ここに?」

 「あたちはしの。あれぇ、ねこちゃんは?」

 「ねこちゃん? ねこ、いたの?」

 「うん。いたの。 どこ?」


 その「しの」って子がキョロキョロ周りを見る。


(「ああ、なんかいるな。」「吾が見てくるから、桃香、あの子の相手をしておいてくれ。」)

 桐葉が念話で伝えてきたから、ウンって答えた。


 「ねー、どんなねこだったー?」

 「うんっとねー、ちゃいろかったのー。」

 「ふーん、そうなんだー。ねー、あたし、ももか。しのちゃん、どっからきたのー?」

 「えーと、ほいくえんからー。」

 「えー、ひとりでー?おむかえはー?」

 「あっ。ブランコのとこでまっとくってママとやくそく。ねこちゃんについてきちゃった・・・。」


 その子は、しょんぼりとうつむいてしまった。


(「桃香、片付いたぞ。その子を連れて戻ろう。」)

 桐葉が戻ってきたので、戻ることにした。


 「じゃあ、ママがまってるね。いっしょにかえろう。すぐ、くらくなっちゃうよ。」

 「うんっ。」


 保育園は、雷和神社の境内(けいだい)にある。

 お祖母様が園長先生をしている。

 桃香は5歳から行くようになっている(兄様も5歳からだった)。

 境内を通って家に帰る途中に保育園はあるのだ。

 保育園に近付くと、門の辺りに何人かの人がいた。


 「桃ちゃん。 ああ、紫乃ちゃんも一緒だったのね。探してたのよ。 よかったわー。

  でも、どうして?」

 「このこ、じゅかいのとこにいた。もうくらくなるから、いっしょにかえってきた。」


 「ごめんなちゃい。ねこちゃんについていったの・・・。」

 紫乃ちゃんは、またしょんぼりとなってしまった。


 「もう、紫乃。あんなにブランコのところで待っててねって言ったのに。

  危ないから一人で外に出て行ったらダメよ。紫乃が心配で、ママの心臓ドキドキよー。」


 紫乃ちゃんのママは、紫乃ちゃんをギューッと抱きしめてた。

 しばらくして落ち着くと、紫乃ちゃんママと紫乃ちゃんは、保育園の先生たちやお祖母様と桃香に挨拶して帰って行った。

 まあ、帰る前に状況確認されたけどね。

 私はお祖母様に話し、紫乃ちゃんは先生とママから聞かれてた。

 どうも紫乃ちゃんは、他の子たちが帰るのに(まぎ)れて出て行ったみたいだ(本人はそのつもりはなくてもタイミング的にそうなった)。

 で、お迎えとお見送り(送迎バスもあるよ)が一段落してブランコのところを見たら、いるはずの紫乃ちゃんがいなくて(あわ)てて探してたみたい。

 紫乃ちゃんの家、神社からスゴく近いんだよね。

 なにせ入り口の大きな鳥居を出て、道路を挟んだ向かい側にある駐車場の隣だもん。

 昔からある「(とうげ)茶屋(ちゃや)」というお蕎麦(そば)屋さん(そば以外のメニューもある。どれも美味(うま)い。桃香のオススメは地鶏(じどり)の卵で作った固めのプリンだよ~。)の娘だ。店の裏に自宅がある。

 でも、3歳だから一人では帰れない。広い道路も渡るしね。

 で、店の()み具合によってはママのお迎え時間がズレるらしい。ちょうどこの日は予約も多かったみたいで、紫乃ちゃんは園内で少し待っとくように言われていた。当然保育園にも連絡がされていた。

 でも3歳児だもんね。猫が気になったら追いかけることもあるよね~。

 私には桐葉がいつも一緒にいるから大丈夫(?)だけどねえ・・・。


 さて、家に帰って桐葉から聞いた話。

 どうも紫乃ちゃんの前に現れた猫ちゃんは、操られていたらしい。

 私がキレイキレイしている樹海にはいろんなモノがいるし、集まっても来る。

 時には、桐葉たちがよそにあったよくないモノが出てくる通路を樹海に通して、こちらでキレイにすることもある。

 だから、そういうモノに耐性のない人は樹海には近付かない方がいい(いくら我が家で毎日キレイにしていても次から次に出てくるからねえ)。

 今回の猫ちゃんを操っていたモノ(自分では神社の境内に入れないから野良ちゃんでも使ったんだろうが)のように、呼び寄せて自分が入れる体を手に入れようとするのもいるからね。

 子どもが好きそうなカワイイ姿で呼び寄せようとでもしたんだろう。

 でも、樹海に呼び寄せる前に、私がキレイキレイにしてしまったもんなぁ。よくないモノはキレイに消えた。残念だったね。

 で、操るモノがいなくなった猫ちゃんはどこかに行ってしまったわけだ・・・。

 桐葉が様子を見に行ったときは、まだソイツ本体(?)の残像があったらしいから(すぐに消えたみたいだけど)、それなりに強い力を持ってはいたんだろう。

 紫乃ちゃんが樹海に行く前にキレイキレイしといてよかったよ。

 というのが、(こと)顛末(てんまつ)(?)だったらしい。

 このことについては、桐葉からお祖母様たちにも連絡済みだ。

 えっ?樹海には誰でも近付けるのかって?

 危険な所は立ち入り禁止になっている(表示もしてる)し、注連縄(しめなわ)も張られている。

 でもねぇ、子どもにはわかんないでしょ。

 特に何かに気を取られていたりしたらさ・・・。




 そういうふうに出会った私と紫乃ちゃんだが、段々と仲良くなったんだよね。

 私は保育園には行ってなかったけど、神社の境内辺りはよくウロウロしてたからね(モチロン桐葉も一緒)。

 なーんか紫乃ちゃんって、普通の人には見えないモノが見える子だった。

 それでお祖母様も私が傍にいた方がいいと思ったみたーい。まあ、いいけどね。

 いつだったかなあ?

 紫乃ちゃんがこんな話をした。


 「ねえ、ももちゃん。

  なんかねぇ、ときどきへんなひとがついてくるの。

  このまえまちにいったとき、ママに、『うしろからついてくるおじちゃん、なんでむこうがみえるの?』っていったら、ビックリしてた。

  かえりにじんじゃにきて、おまもりかってくれて、『さっきのおじちゃん、まだついてきてる?』って。

  『ううん、もういないよ。』っていったら、『よかったわ~』って。

  そしてねえ、『しの、むこうがみえるひとはユーレイだから、いてもじっとみたりはなしかけたりしてはダメよ。』って。

  ママもちいさいときはみえていたんだって。

  おおきくなったらみえなくなったって。

  ふしぎよねー。」


 紫乃ちゃんは、それ以降、上着のポケット(ファスナーかボタン付き)にお守りを入れているらしい。

 私もその方がいいと思ったよ。

 そうか紫乃ちゃんは異界のモノを見たり感じたりしやすい子だったんだな。

 まあ、大体7歳くらいまでの子どもは、まだあの世に近い存在だからユーレイとか見やすいって聞くしね。

 動物にも見えるらしいよ。

 だからなのか、何もいない所をじっと見ることあるよね。

 私?モチロン見えるよ。音も聞こえるし、多分話そうと思えば話せる。

 でも、面倒だから普段は見たり聞いたりしないようにしている。テレビやラジオをOFFにしているような状態だ。

 これは、1番最初にお祖母様やお菊さんたちに教えられたことだ。まともに見たり聞いたりしていたら、うるさくてたまらないよ。

 人には誰でも霊感はある。

 だから波長が合えば、誰でもユーレイを見ることはあるんだよ。

 ただ、人によって見やすいとか感じにくいとかはあるけどね。

 でも、紫乃ちゃんママも小さい頃は見えやすかったんだねぇ。中には、自分の子なのに気味悪がる親もいるからね。そうじゃなくてよかったよ。

 子どもは見えたものを正直に言っただけなのに、「気味が悪い子」って言われたら傷付くよね。

 それに、ユーレイがいても見ないようにするのも大事。

 だって見えてるってわかったら、相手をしてもらおうと寄ってくることがあるからね。

 対応できなければ、見えてるって思われないようにした方がいいよ。


 だから、紫乃ちゃんへの返答はこれしかない。


 「ふーん、そっかー。

  ママのいったことまもったがいいよー。」


 傍で話を聞いていた桐葉が、紫乃ちゃんに()(おおかみ)を付けてくれた(紫乃ちゃんには見えないように)。



 ああ、そうだ。

 「峠の茶屋」には、紫乃ちゃんに会う前に行ったことがあった。

 お祖父様が兄様と一緒に連れていってくれたんだ。

 私は、お店の名前がまず気に入った。

 だって時代劇に出てきそうな名前じゃない?

 でも、「峠の」は名字から付けただけだった。

 そう、紫乃ちゃんの名前は「峠野(とうげの)紫乃(しの)」なんだよね~。

 まあ、プリンが美味しければいい。

 あ~、私のささやかな野望。プリンの海で泳ぎたい。

 「峠の茶屋」のプリンは固めだから無理だけど。

 大鍋一杯くらいの固めのプリンでもいいなぁ~。

 自分でも知らないうちに、紫乃ちゃんの前でブツブツ言ってたらしい。

 小学校の入学式が終わった後、紫乃ちゃんちに遊びに行った(紫乃ちゃんと一緒に帰った。母様には許可をもらったよ。)ら、「今日はお祝いだからね」って、デッカいプリンが出てきたのーっ。大鍋くらいはなかったけど、どんぶりくらいの量の大きさはあった(ヤッター!!)。

 チョーうれしくって、目もキラキラしてたハズっっ。

 紫乃ちゃんは半分くらい食べて、残りは後で食べるって言ってたけど、私は完食した(楽勝だったっっ。ムフフ願いが少し(かな)ったわー)。

 しばらくして私を迎えに来た兄様と桐葉がやって来たけど、プリンの話を聞いて呆れてたわねぇ・・・なんでかなぁ?

 その晩は、家でも入学祝いのご飯だったけど、デザートは明日の朝ってヒドくな~い?お腹コワすって~。大丈夫よ~って言ったけど聞いてもらえなかったー(グスンッ)。


 こうして紫乃ちゃんは桃香の1番の友だちになった。 

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