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小畠歓一 陸海軍関係遺品  作者: 井上恵三
甲種飛行豫科練習用 国史教科書 貸與 海軍鍊習聨合航空總隊
5/5

目次1

注 複数点は三点リーダーに変更。旧字体のうち対応しないものは現字体に変更。

また、字は詰めて表記。

ページ数、及び上段部記載は2行開けて記す。

挿絵(By みてみん)

國史教科書

目次

國史学習の本旨…

第一章  肇國…一

 第一節 神國日本…一

 第二節 天業恢弘…五

第二章  大化改新…一二

 第一節 聖徳太子改新の御精神…一二

 第二節 大化改新…一五

 第三節 律令政治の推移…一九

第三章  建武中興…二三

 第一節 律令政治の紊亂…二三

 第二節 武家政治の創始…二六

 第三節 元寇の撃攘…三二

 第四節 建武中興…三四



挿絵(By みてみん)

 第五節 吉野朝廷と大義…四一

 第六節 室町戦国の世相…四七

第四章  明 治 維 新…五〇

 第一節 職豊二氏の尊皇…五〇

 第二節 徳川幕府の政治…五四

 第三節 尊皇思想…五八

 第四節 皇政復古…六四

 第五節 維新の大精神…七〇

第五章  大東亜戦争…七五

 第一節 日清日露の役…七五

 第二節 第一次世界大戦とワシントン会議…八〇

 第三節 満州事変と大東亜戦争…八四



 

國史教科書

目次

國史学習の本旨…

第一章  肇國…一

 第一節 神國日本…一

 第二節 天業恢弘…五

第二章  大化改新…一二

 第一節 聖徳太子改新の御精神…一二

 第二節 大化改新…一五

 第三節 律令政治の推移…一九

第三章  建武中興…二三

 第一節 律令政治の紊亂…二三

 第二節 武家政治の創始…二六

 第三節 元寇の撃攘…三二

 第四節 建武中興…三四



挿絵(By みてみん)

 第五節 吉野朝廷と大儀…四一

 第六節 室町戦国の世相…四七

第四章  明 治 維 新…五〇

 第一節 職豊二氏の尊皇…五〇

 第二節 徳川幕府の政治…五四

 第三節 尊皇思想…五八

 第四節 皇政復古…六四

 第五節 維新の大精神…七〇

第五章  大東亜戦争…七五

 第一節 日清日露の役…七五

 第二節 第一次世界大戦とワシントン会議…八〇

 第三節 満州事変と大東亜戦争…八四



 國史学習の本旨

 歴史は一の精神の展開である。人の精神は一生を貫いて子孫に及ぶ。家には家の精神があり、同様に國の歴史は建國の精神の不断の発展である。然し古今東西を通じ、建國の精神の不断の発展してやまざる國は皇國を措いて何處に求められようか。

 思ふに世界を通じて吾人の眼にうつるものは、絶えざる易姓革命の悪習と、流轉興亡のすさまじさとである。唐・元の世界帝國今は空しく、ギリシャ・ローマの栄華地に埋もれて、徒に人をして萬物流転の悲哀に徹せしめるのみである。而して之を古に求めるまでもなく、今次世界の動乱に於いて、砲火の中に幾多の國家相ついで亡び去つたことをまのあたりにしては、吾人の感慨おのづから愴然たらざるを得ない。然るにかくも流転やまざる世界の中に、ひとり皇國のみ開闢以来、肇國の精神一途に発展して、無窮の御栄を遂げ来つたことは、世界の驚異であり寶であるが、これは抑〃何によるものであらうか。

 それはほかでもない。我が國は天地開闢のとき、神の肇め給うた國であり、而し




挿絵(By みてみん)

て天壌無窮の御神勅のまゝに、神孫萬世一系にしろしめし給ふからである。國は神国、君は神孫、道は神道であるからである。而して上は列聖の大義を宇内に宣揚し給ひ、下は吾人の祖先が君臣の義、内外の辨を明かにし、一途に大君に仕へ奉つて皇國を守護したからである。即ち、不逞の奸賊、天位を覬覦すれば、尚武の劔を提げて妖氛を排除し、以て皇國を盤石の安きに守護し奉つたからである。かくして皇國は、流転常ならぬ世界の中に、未だ嘗て革命と滅亡を知らず、萬國の網紀として、天壌無窮の御栄を有するのである。

 而して我等は、日本男児として、櫻咲くこの神國に生まれ来つた。我等のあるは皇國あるにより、皇國の歴史あるによる。然らば國史を継承し、之を護持するは我等武士として立つ者の、當然當爲のことである。我等は宜しく溷濁の心を洗ひ清め、國史を仰いで君臣の義内外の辨を明かにし、以て日本人樽の道を辨へ、祖先純忠の精神を継承しなければならぬ。忠死道義に殉ず、これ男兒の本懐とし理想とし、念願やまざるところであり、我等は此の道を國史によつて明かにせねばならぬ。今、國史を學ばんとするに當つて、先ずその本旨、その眼目の、此等の點に存する事を銘記すべきである。


第一章 肇國

第一節 神國日本

〔肇國の宏遠〕謹んで我らの依拠、皇國傳統の源泉を仰げば、その始めは天地開闢と共にあり、悠遠まことに測りがたく、後人妄議をさしはさむを許さない



諾・冉二尊の國土生成



が、古傳に従へば、天地開闢の古、天先ず成つて地後に定まり、然る後高天原に神聖生まれまして御名を國常立尊と申す。而して伊弉諾・伊弉冉二尊に至り給ふや、天浮橋より天瓊鉾を以て滄海を獲、その矛の先より潮したゝつて磤馭慮嶋を得給ひ、此處に降つて大八州及び山川草木を生み給うた。かくて「何ぞ天下の主



皇組神の御出生



たる者を生まざらむや」とて皇組神天照大神を生み給うたが、大神は光華明彩、六合の内に照り徹らされたので、二尊いたく悦び、天の柱をもて天上に掲げ、高天原を治めしめ給うた。次に月讀尊・素戔嗚尊を生み、大神を輔佐せしめ給うた。



高天原の統治



 大神は御徳極めて高く在し、保食神と謀つて、うつくしき蒼生の食ひて生くべきものなりたまひ、五穀を殖え、また養蠶紡識の道を示して、生民を安んじ給う





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