第4話 EVO 2025 DAY1 その2
ラウンド1開始した瞬間、環二郎が護の必殺技、降鳳脚を発動させる。降鳳脚は地上で発動すると垂直に飛び上がってから敵に突進し、空中で発動すると7コマ程空中で静止した後突進する蹴り技だが、私は発動した時のジャンプ音で降鳳脚だという事がわかり、コントローラーを手前に傾けた状態でR1を押して対空ガードをする。
必殺技はガードすると通常の1/3にダメージが軽減されるため、デルキーブルカンは9のダメージを受けてHPは246、EPは244に減少し、衝撃による反動でC6の上隅あたりまで後退する。護のEPは239になる。さらに環二郎は降鳳脚を敵に当てると護が後方に高く跳ぶ仕様を利用して、空中から続けて降鳳脚を発動させる。ここで私は、デルキーブルカンの必殺技、ドゥーシュウスレクをコントローラーを手前に傾けた状態で出して、空中から突っ込んでくる護を掴もうとする。
するとそれが上手くいき、護は36のダメージを受けてHPは219、EPは187に減少しC5の下隅あたりの位置に倒れる。デルキーブルカンのEPは227に減少する。すると環二郎は倒れている護をH8あたりに移動させるため、LLを操作する。私はすかさずガザールホドロルトを出す。この必殺技は地震が起こった時に空中にいるかある方法を使うかしないと回避不可能な技だ。
しかしこの技を出す事を環二郎は見破り、F7あたりの位置で起き上がってしゃがみ、技が発動する瞬間にL1を押して画面に映らなくなる程、護が高くジャンプする。実はガザールホドロルトは、発動してから地震が起こるまでに0.5秒かかり、相手側が地震と同時にL1を押すと通常の2倍の高さのジャンプができるという欠点がある。さらにこのゲームはしゃがみ状態か歩行中にジャンプすると高さが通常の1.25倍のハイジャンプになる仕様のため、実質2.5倍の高さのジャンプをしている。
現在デルキーブルカンのEPは211、護のEPは182。ここで環二郎は護の必殺技、降鳳脚を発動させ、護のEPは166になる。私は先程と同じようにドゥーシュウスレクで護を掴もうとする。しかし環二郎は掴まれないギリギリの位置で乱気双掌を発動させて当て、私の操作するデルキーブルカンは38のダメージを受け、さらにA5あたりの壁にぶつかって10のダメージを受けて倒れHPは198、EPは155になる。
護はEPが150になりD6あたりの位置になる。乱気掌と乱気双掌は降鳳脚か降鳳双脚からのフェイントで出すと威力が上がる仕様になっている。残り時間は90秒。今のはフェイントといわれるテクニックで、このゲームでは必殺技の動作中に他の必殺技を入力すると、先に入力していた技の動作を中断して後から入力した必殺技の動作に移行することが、前後の必殺技の組み合わせによっては出来る仕様になっている。
ここで私はデルキーブルカンをL1を押して起こし、R2を押してA1あたりの位置まで走らせる。走っているときは立ち状態やしゃがみ状態や歩行中に見られるような、常に敵の方向を向く仕様が解除される。デルキーブルカンのEPは138になる。すると環二郎は護の必殺技、乱気掌を発動させる。これに対して私はデルキーブルカンをB2の方向に歩かせてから、コントローラーを左横に素早く動かしながらRLを↙に倒して乱気掌を左回避して、デルキーブルカンの位置はC1あたりになる。
左回避はコントローラーを左横に素早く動かしながらすると移動距離が伸びる。これでデルキーブルカンはEPが137になり、護はEPが134になる。ここで私はデルキーブルカンを歩かせて護に近づく。環二郎は乱気掌を2回撃ってくるが、私は上手く回避する。
デルキーブルカンはEP135でE5あたりの位置、護はEP102でD5あたりの位置になったところで、環二郎は再び乱気掌を使うが、私はデルキーブルカンを護のいる方向に走らせながら、EボタンとL2の同時押しでスライディング攻撃をして、乱気掌を回避しながら攻撃を当てる。これで護はC5のあたりに倒れ、16のダメージを受けてHP203、EP70でEPゲージがレッドゾーンに入る。デルキーブルカンのEPは131で位置はB5とC5の間あたりになる。現在の状況は以下のようになっている。
第5話へ続く