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☆1R》2度目の異世界

秘境の祭壇にて1人の男が召喚される。

 ここは、シェルズワールドの名もなき大陸。


 だがこの世界に他の大陸が存在するのか定かではない。


 この大陸には__


 ヒューマンやエルフなどが住むホワイトガーデン。

 ダークエルフやデューマンなどが住むブラックレギオン。

 獣人や獣人ハーフなどが住むグレイルーズと三つの国がある。




 ここはこの大陸の南東部に位置する、辺境の地の東側にある秘境の祭壇。


 辺境の地とは思えないほど、マナが満ちあふれていた。そして草花が生い茂り、いろいろな種類の鳥や虫などが生息している。


 そしてその祭壇のまわりには、華やかでオシャレな飾りが施されていた。


 その祭壇では、一人のヒューマンの男性が魔法陣を描き召喚の呪文を唱えている。


 《原初の零なる大地を制したる剛勇なる魂よ 聖なるマナの導きよ 異空を駆け巡り 次元の扉よ開け! 来れ 伝承の勇者よ!!》


 すると魔法陣が青く澄んだ宝石のような光りを放った。その光が、辺り一面を覆いつくしたとともに祭壇の上に一人の男が現れる。


 そしてその男は、キョロキョロと辺りを見渡すとあからさまに驚いていた。



 この男の特徴は身長は約百九十センチぐらい。青く毛先が白いグラデーションカラーで、軽くウエーブがかった肩に触る程度の長さの髪。


 左の前髪を銀色のりゅうの翼の髪飾りで止め右目を覆い隠すほどにながい。


 そして左目が紫色で右目が金色のオッドアイだ。



「……ま、まさか!? ここは、シェルズワールドなのか? それにこの祭壇は、」


「ああ、そうだが。その前に異世界の者のおまえが。なぜこの世界の名前を知っているんだ?」


「ん? そ、それは……まぁその理由はあとで話す。てか俺を召喚したってことは、この世界で何か起きたってことなのか?」


「いや、この世界で起きたというより。もしかしたら、これから起こるかもしれん」


「それはどういう事なんだ?」


 そう聞かれグロウディスは、自分のまわりで起きたことを話した。


「なるほどな。おまえの婚約者が、さらわれた可能性が高いってわけか。それも召喚魔導師とはなぁ」


 そう言うとすこし間を置きまた話しだす。


「そして、その婚約者の妹も行方不明……。過去に起きたことに似ているな」


「……過去に起きたこととは、どういう事なんだ?」


「ん? あっいや。今、話したことは忘れてくれ。たいしたことじゃない。それはそうと。これから、どうするつもりだ?」


「俺は、セレスティナを探したい。ただ、どこにいるのか雲をつかむようで分からん」


「なるほどな。そうなると、まずは怪しいその結界の城。いやシェルズ城を調べる方が早いかもしれない」


 そう言いすこし考えたあと再び口を開く。


「その前に俺は、ある場所に行き力を授けてもらう。だが、その場所に行ったとしても。その力を神が、授けてくれるとは限らないがな」


「おまえは、いったい何者なんだ? なぜそのことを知っている!」


「さぁな。さっきも言ったが。あとで、この件が落ち着いたら詳しく教える。それに、いやな予感がするんでな」


「いやな予感とは、どういう事だ……。この世界に、何か起きようとしているのか?」


「ああ、多分な。意外と俺の勘は当たる。いつになるか分からない。だが正規の祭壇で、三人は間違いなく召喚されるだろう」


「……おまえ。いったいこの世界の、どこまでが見えている?」


「いや、見えていない。あくまでも、勘だ! ただ俺が分かるのは、この世界の地形とあの城ってことだけだ」


 そう言いながら祭壇に視線を向ける。


「それで聞きたいんだが。この祭壇ができた年から、何年経過しているんだ?」


「変なことを聞くヤツだな。だがまぁいい。この書物によると。約二百年前に、この祭壇が作られたと書かれている」


「なるほど。そうなると、もう既にアリーシア達はいないという事になるな」


「先程から気になっていたが。もしかしておまえは、それにアリーシアとは先代王の母君の名ではないのか?」


「先代王の母君って。あいつがか。……どう考えても似合わねぇ」


 そう言うと微かに笑みを浮かべた。


「だが、なるほどな。それで、この祭壇で俺を召喚したってことは。おまえは二百年前に、この祭壇を作った者の子孫ってことだよな?」


「ああ、そうだ。俺の名は、グロウディス・アバロン。二百年前に、この祭壇を作った者の一人。ダルナド・アバロンの子孫だ」


「なるほど、ダルナドの子孫か。俺はタツキ・ドラゴナイトだ。それでだが、ある程度で構わない。現在の、この世界のことについて聞きたい」


「ああ、構わない。だが、タツキ。その名前は本当の名前なのか?」


「グロウディス。さあ、どうだろうな。それよりも今は、なすべきことがあるんじゃねぇのか?」


「確かにそうだな。……」


 そう言うとグロウディスは__


 ホワイトガーデン国がリゼル・ホワイト。

 ブラックレギオン国がルディル・ブラック。

 グレイルーズ国がデスクラウン・グレイが。


 それぞれの国の王となっていることを話した。


「なるほど。アイツらの子孫が、国を治めているってことか。でも、なんで国を三つに分けることになったんだ?」


「それは、約百年前に召喚した者たちの決めごとによりそうなったと。俺は聞いている」


「百年前にも、召喚されたヤツらがいたってことか。でもなんで召喚したんだ?」


 そう聞かれグロウディスはその理由をタツキに説明する。


「……なるほど。そいつらは、この世界に迷惑な決めごとを残し、元の世界に戻って行ったってことか」


「……迷惑か。確かに、その決めごとのせいで自由に行動することは難しい。だが、俺は慣れているせいか別になんとも思ってない」


 そう言いその後、別の場所で話そうという事になり秘境の祭壇をあとにした。

読んでくれてありがとうございますヽ(^o^)


『グロウディス。そんな装備をしてるが。お前、召喚魔導師なんだよな?』…by,タツキ


『いや、違う。俺は剣士だ!』…by,グロウディス


『剣士……。見た目はそう見えるが。グロウディスから、かなりの魔力を感じる』…by,タツキ


『まあそう感じるのも仕方ない事だ。遺伝子的にいえば、本来なら召喚魔導師の道に進むべきだったからな』…by,グロウディス


『いや、それだけじゃ、ここまでの魔力を有する事は難しいはずだ。日頃から鍛錬してねぇとな』…by,タツキ


『ああ。確かにお前が言うように、幾度となく剣士としての腕を磨くため魔力を使い、聖騎士長の座までのぼりつめた。だが、こんなことが起こり俺はその役職を捨ててきた』…by,グロウディス


『グロウディス。いや、どこまで本当か分からないが。まぁそういう事にしておいてやるε- (´ー`*)フッ』…by,タツキ


『いや、タツキ。俺は……(´Д`)ハァ……』…by,グロウディス。


と、いう事で……(∩´∀`)∩


では、次話もよろしくお願いします( ´∀` )

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