給食のオバさん
従業員たちは、一所懸命に給食を作った。
沢山の子供たちのために、心を込めて。
子供たちが喜んでくれる、それが従業員たちの喜びだった。
あたたかい給食が、次々に教室へと運ばれる。
子供たちは列に列んで配膳をし、席につく。
そして、勢いよく食らい付いた。
従業員たちに、食べている子供たちの姿は見えないが、想像で笑みがこぼれた。
みんな笑顔になりながら、次々と口に運んでゆく。
その中のひとりに、特にいっぱい食べる女の子がいた。
神である私が、今一番気になっている女の子である。
その女の子の名前は、小畑さん。
給食をめちゃくちゃ食べるので、小畑という名前から『給食のオバさん』とみんなに呼ばれている。