第5話 ゴブリン、魔石でお腹いっぱい
スケルトンを探しに洞窟を歩いている。
カタカタカタという音がする方向に向いて歩いている。と言っても一直線だけだけど。
そして、見つけたスケルトンに目を向ける。
うん、先程自滅させたスケルトンと何の違いもない。とりあえず忍び足でスケルトンに近づき、そして棒をスケルトンの両足に向けて下段打ちした。
スケルトンは成人男子並みの身長で、俺は子供並みの身長なので、頭を狙えるわけもなくスケルトンの両足を狙うわけだ。
そして、棒は先程自滅させたスケルトンから拝借させてもらった。
上がった筋力で一発だけでスケルトンの両足をバラバラにした。足がなくなったスケルトンは前向けに倒れ、俺はその隙を狙い、スケルトンの頭に向けて振り下ろした。
そしてなんとも味わった体に漲る力に満足し、棒や魔石を拾いあげて洞窟の道路を進んでいく。
途中で数体のスケルトンを仕留めて段階らしきところを見つけた。
洞窟にしては人造物すぎるその段階は明らかに天然の洞窟ではなく、人造か人外の作り出した迷宮と言っても違和感がない。
そして、数時間が経っても腹が減らないことに最初は軽く疑問を感じたが、魔物であることと迷宮の関連性に関係つければ、なんの不思議もないだろう。
おそらく、魔物は体に必要とされるエネルギーを迷宮から何らかの形で補充される。
あるいは、魔石を食いまくって腹を膨らんだ可能性はなくもない。
いくつかの疑問をいだきつつ、俺は段階を降り終えた。段階口から出ていくと、先程となんの代わり映えのない洞窟だったが、心なしか先程より若干広いだけだ。
またしばらく歩いていると、やっとスケルトンたちを見つけた。そう、スケルトンは複数である。
スケルトンの近くに忍び足で近づき、強襲する。スケルトンは所詮スケルトンで2体は手も足も出ずにバラバラになった。
2つ目の段階を見つけるまでに100体のスケルトンをバラバラにした。そして、少しずつだがスケルトンの練度が上がったのを感じた。
【ステータスオープン(自己表示)】
名前:なし
種族:ゴブリンファイター
レベル:19/20
HP 61
MP 28
ランク:G+
必要経験値:200
スキル:暗視、逃走、回避II、棒術IV、忍び足II
筋力:F
防御力:G+
魔力:G+
体力:F-
瞬発力:F-
知力:G+