第3話 魔石、経験値になる(2)
ブックマークありがとうございます。
しばらく歩いていると、カタカタカタという特徴的な音を耳に拾った。
身を隠して足音を殺して、発音源に近づき目を向けた。
そして、思った通りの敵がそこにいた。
何事もなく徘徊しているスケルトンを見て、知能らしき知能はないように思える。
正直にいうと、スケルトンはおそらく自分より少し格上の敵だと思う。
GランクかせいぜいG+だろうが、格上に間違いない。なぜそう思うと、先程魔物の勘としか言いようがない。
よし、正面に挑むのはやめて先程のように自滅させよう。
突然飛び出してスケルトンを誘う。
足音がしたのか、スケルトンが俺の方に目を向けた。そして、俺を見かけた途端に棒を振りながら近づいた。
俺は壁に後退しつつ、棒の軌道を見極める。
そして、壁にぶつけられるところで棒を避け、スケルトンを投げ飛ばし、跳ね返った棒がスケルトンをパラバラにした。
もう一度ステータスを見よう。
【ステータスオープン(自己表示)】
名前:なし
種族:ゴブリン
レベル:3/10
HP:12
MP:5
ランク:G-
必要経験値:15
スキル:暗視、逃走
筋力:G-
防御力:G-
魔力:G-
体力:G-
瞬発力:G-
知力:G-
魔石を漁って食べる。
そして身にみなぎる力にニヤニヤする。
傍から見ると、結構やばいやつに見えるだろう。
なぜならそうニヤニヤするのかというと、ステータスを見たからだ。
【ステータスオープン(自己表示)】
名前:なし
種族:ゴブリン
レベル:4/10
HP:13
MP:5
ランク:G-
必要経験値:40
スキル:暗視、逃走
筋力:G-
防御力:G-
魔力:G-
体力:G-
瞬発力:G
知力:G-
レベルが上がり、瞬発力がちょっと上がっていた。
これで経験値に対する検証は終わったと言ってもいいだろう。