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雨が降っている。  作者: バッチ
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声の大きな蛙達。

今日も雨が降っている。

何もしていなくても額に汗が浮かび、前髪が引っ付く。

じとじとと絡みつくようにこの時期はいつもいつも。

家の外では蛙達が大きな声で合唱をしている。

その中に一際声の低いものがあるからきっと殿様蛙なんだろうと思う。

何故だかとてもイライラする。

理由は分からないのだけれど何故だかとってもやりきれない思いがある。

家の居間から聞こえてくるテレビの音だとか、湿度だとかそれだけではないのは確かなのだけれどそれにどんな原因があるのか私には分からない。

弟とは喧嘩もするけど決して嫌いではないしどちらかと言えば仲のいい方だ。

両親とだってそうだ。

私には特に反抗期と呼べる反抗期はなかったし、自分の家庭環境に疑問を持った事も不満に思った事もない。

あかぎれが痛んだときは恨めしく思うけれど母親の甘い匂いがする蜂蜜色のハンドクリームを使えるからそれもなんだか気にならなかった。

竜也と出会うまでは。

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