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ゴブリンバスター 後編

 まずはこんな小説を評価してくださった方々に感謝を。

 お茶を片手に軽い気持ちで読んでくれることを私は望みます。

 

 時刻は正面口部隊が突撃を開始した時間まで遡る。


 フィリオ率いる部隊は、シアラの作戦開始の合図と共に裏口から静かに侵入を始めた。

 フィリオを先頭に進むこの部隊は、高火力の魔道士であるエルフと、素早く相手を殺せる獣人たちで作られている攻めの部隊だ。


 彼らは作戦通りいち早くボスを討つため、息を殺して洞窟の中を進んでいく。


 洞窟は奥へ進むに連れて星明りも届かなくなり闇に包まれていった。そして、先が尖った岩により地面が凸凹もしてきた。

 普通の人間なら足を引っ掛けて転んでしまう足場だが、団員達は進軍速度を若干落とすだけで、危なげなく進んでいく。むしろ、彼らにとって―――特に嗅覚の鋭い獣人達にとっては―――洞窟に充満するすえた・・・臭いの方が不安定な足場よりも何倍もきつかった。


 肉が腐った臭いと、排泄物の臭い、そしてゴブリンが性交をした臭いが混じり合ったそれは、まさに殺人的であり、傭兵団一鼻が利くと豪語する真っ黒な犬耳を生やしたマサムネなどは、今にも倒れそうな顔色をしていた。

 

 一度認めた主人に忠実なウルフ族であるマサムネは、シアラの命令ならどんな場所にだって行く覚悟がある。

 だが、ゴブリンの巣穴がここまで地獄だと彼は思わなかった。


 それでも健気なマサムネは、胃から込み上げる物を必死に押さえ耐えていた。

 それでもそろそろ限界だったようで、彼は青白い顔色で身体を左右に大きく揺らし始める。


 そんな様子を窺っていたフィリオは、流石に不味いと思い、一度部隊の行軍を止めさせる。そして死にそうなマサムネに声をかけた。


「大丈夫ですかマサムネ?」

「あっ、ああ。大丈夫でござる。すまない」

「嘘ですね。フラフラではないですか」

「ぬうぅ……。だっ、大丈夫でござる。団長殿から与えられた命令はこなせるでござる」

「だから嘘ですね。その調子ではシアラ様からの命令をこなせません」

「ぬうううううう………」


 一言も反論をさせないフィリオの態度に、マサムネは歯を剥き出しにして唸る。

 マサムネ自身、今のままではシアラの命令をこなせないと分かっている。だからこそ、唸るだけで何も言い返せないのだ。

 ウルフ族として高い忠誠心を持つ彼には、そんな自分が何よりも許せなかった。


「ぬううう……何と情けない。これはもう拙者切腹するしか、あたっ」


 懐からナイフを取り出して、物騒なことをいうマサムネの頭をフィリオが叩いた。


「馬鹿なこと言わないでください。犬死するつもりですか?」

「犬ではない。ウルフでござる」

 

 拙者を犬と呼ぶのは断じて許さんと、睨みつけられたフィリオは文句を言う部分がそこかとめんどくさそうに、実際凄くめんどくさいと思いながらも、マサムネを冷静に諭し始める。


「はいはい、わかりました。なら、ウルフじにですねウルフ死。そんなことシアラ様は望んでいませんよ。日頃から言われているではないですか、長く生きて学んでこそ大成すると。もし死に場所が欲しければ私がくれてやると。シアラ様があなたの死に場所をこんな臭い所に選んだと思うのなら………尻尾を出しなさい。引っこ抜いてあげますから」

 

 台詞の最後に若干の怒りを込めたのは「シアラがそんな愚かな采配をすると思っているのか」というフィリオの問いかけだった。


 もし、ここで頷くようならば――――。

 

 だが、マサムネは愚かではない。

 彼の主人であるシアラが、無駄死にを嫌うことを知っているのだ。 

 彼はフィリオの言葉に目を伏せ、

 

「そうだった。団長殿は無駄死にを嫌うお方でござる。そんな大切なことを、幾らこのすえた臭いを吸い続けたとはいえ忘れるとは……このマサムネ一生の不覚ッ」


 悔しそうに膝の上で拳を強く握った。

 フィリオはそんなマサムネからさり気無くナイフを取り上げ、


「わかりましたか? じゃあ、マサムネはこのマスクしてください。これで少しはマシでしょう」


 変わりに腰の袋から白いマスクを取り出した。そのマスクからは仄かに甘い香りが漂っており、まるで臭い洞窟内の中に突如として現れた天国のようだった。

 

 マサムネは差し出されたマスクを震える手で受け取る。 

 そして、大きく見開いた目でフィリオとマスクを交互に見つめ口を開いた。 


「こっ、これは?」


 フィリオは尻尾ぶんぶん振って喜びを露にするマサムネへ「シアラ様からです」と答えた。 


「団長殿が用意してくれたのかっ」

「ええ、もし臭いが酷いときには渡してやれといわれました」

「なんと……」


 マサムネは絶句しながらマスクに視線を落とした。

 甘い香り、恐らく柑橘系の香りだろう。清涼剤のように鼻孔をくすぐる涼しい香りだ。

 ただ手に持ってその香りを嗅ぐだけで、気分が良くなっていくのを感じる。

 そして何より嬉しいことは、シアラがわざわざ用意したものだということだ。


 これは家宝にせねばと心に誓い、マサムネはマスクを顔につける。

 すると、あのすえた臭いがしなくなった。いや、嗅覚の鋭い彼ならマスクの匂いと嗅ぎ分けることぐらいできるだろうが、無意識の内に洞窟の臭いを切り捨てていたのである。


「うむ、快適」


 マサムネが頷く。

 そんな彼を見て、もう大丈夫だろうと判断したフィリオは団員達を一度見渡し、

 

「そうですか、じゃあ行きますよ」


 と声をかけてから再び洞窟の奥へ進み始めた。

 その速度は先ほどよりも速い。フィリオは表情にこそ出していないが、少々時間を潰しすぎたことに焦りを感じていた。

 

 今回の作戦は、シアラ率いる正面部隊がゴブリンの兵をボスの下から引き離し、その間にフィリオ率いる裏口部隊がボスを討つという単純な作戦だ。

 ゆえに時間がかかりすぎると、シアラたちが引き付けていたゴブリンの兵が、異変を感じ戻ってくる可能性もある。

 

 シアラが指揮する部隊なら、上手にゴブリンたちを引きつけ、かなりの時間を稼ぐだろうとフィリオは予想している。しかしそれと同時に、団員の中でも指折りの戦士で編成されたシアラの部隊が、やりすぎてゴブリンたちを潰走させてしまう恐れがあるとも予想していた。


 もしそうなると、フィリオたちは潰走するゴブリンたち全てを相手にしなければならない。

 混乱する相手を殲滅するだけの高火力部隊は、攻めるのには強いが攻められるのにはめっぽう弱い。

 魔道士を守る壁役がいないのだ。当然であろう。


 フィリオは洞窟の奥へ歩を進めながら、自分たちに残された時間は少ないと結論付けた。最悪、ボスを討ち取る前に、潰走してきたゴブリンたちを相手にしなければならない。 


(さて、そうなったら何人犠牲がでるか)


 神経質そうな表情にしわを寄せ、フィリオは背中に装備していた弓を握る。そして、手を上げて団員の行軍を止めさせた。


 彼の目にはたいまつを持って、辺りを警戒しているゴブリンの姿が見えていた。その数は三匹。質のいい鎧と槍を持っているからボスの守りの兵かもしれない。


 フィリオは矢を三本・・同時に番える。そして、息をフッと吐き出し、心臓の鼓動と鼓動の間にその三本の矢を放った。

 矢は洞窟の闇を切り裂きながら進み。ゴブリンの喉に突き刺さると、そのまま彼らの頚椎を破壊して首を貫通させた。


 ギュッ………!? 


 ゴブリンたちは大声を上げることも出来ず倒れ、洞窟内に金属音を響かせた。狭い洞窟だから音は反響しかなり大きく遠くまで響く。間違いなく他のゴブリンたちにも聞こえただろう。


(隠密行動はここまでですね) 


 フィリオは後ろに控える団員達に手で突撃の合図を送る。

  

「行きますよ。雑魚には目もくれずボスを討ちなさい」


 その言葉に団員達は「応」と答える。そして、フィリオの変わりに部隊の先頭を、マサムネが担い洞窟の奥へ一気に駆け出した。 


 ギャアギャア


 途中、明らかに小柄なゴブリン―――すなわち、子供ゴブリンと接触したが、魔道士たちが炎の魔法を使用し、全て焼き殺し一匹残らず倒していく。

 先頭を走るマサムネなどは邪魔なゴブリンだけを倒し、洞窟の奥へ進んでいった。

 フィリオはそんなマサムネを、走りながら弓を射るという神業で援護する。


「流石はフィリオ殿! いい腕でござる!」 


 自慢の剣でゴブリンを倒しながらマサムネがフィリオに声をかける。

 すると、フィリオは走りながら四本同時・・・・に矢を放ちゴブリンを倒した。


「それほどでもありません」


 涼しい顔で答えるフィリオにマサムネは思わず苦笑を浮かべる。


「謙遜は良くないでござる!」

「ふむ、この程度、シアラ様の守護として当然のこと」

「なるほど! それなら仕方ないでござる!」


 マサムネはまた一匹ゴブリンの首を落とし、


「ぬっ、フィリオ殿!」


 洞窟の闇にぽっかりと輝く明かりを見つける。

 フィリオもその明かりを見て――――表情を歪めた。 

    

「下種が……」


 神経質だが、暴言を吐かないフィリオが、怒りを露にして吐き捨てた言葉に他の団員達が驚く。目の良いエルフの中でも、特に目が良いフィリオにはあるものが、他の団員達よりも先に見えていたのだ。 

 

 烈火の如く怒りを露にするフィリオと共に、団員達は速度を落とさず明かりの方へ近づく。それに連れて、フィリオの他にいたエルフ達の目にもある光景が眼に映り始める。


「あれはっ……」

「なんというっ……」


 悲痛な声をあげるエルフの団員達に続き、マサムネの目にもボスらしきゴブリンと、その周りにいる色々な種族の女の姿が見えた。誰も彼も裸でぐったりしている女達の中には、自分と同じ尻尾をもつウルフ族の女もいる。


 だが、その光景は最初から想像していたものであり覚悟もしていた。心中で怒りはすれど、露にするほどのことでもなかった。 


 だが、あの天上から吊るされているものは何だ。


 首を切られ逆さまに吊るされた人らしき肉塊たちは、大人らしきものから子供・・らしきものまである。また、胸のあるもの、男根のあるものと様々だ。


「あれが奴らの食料・・か?」


 フィリオが呟く。

 彼の言うとおり、その肉塊たちはただの一つも綺麗なものはなく、全て食い千切られたような痕が見える。どうやら、襲われ連れ攫われた人たちは、男はそのまま食料へ、女は孕ませるだけ孕まして食料としているようだった。


 それを理解した瞬間。マサムネは雄叫びを上げ、ゴブリンのボスへ向け凄まじい速度で突撃を始めた。

 一人突出した彼の突撃を、普段なら止めるであろうフィリオも止めなかった。むしろ、マサムネの後ろに続いた。


 フィリオは怒る一方で、状況を冷静に分析していた。 

 

(私達に時間はない上に敵の数も多い………守りに入ったら負けですね。ならば、マサムネの突破力を利用して一気にボスを殺すのが最善でしょう)


 フィリオが矢を番え、放つ。  

 マサムネは邪魔なゴブリンだけを切り殺し進む。

 そして、二人が打ち漏らしたゴブリンたちを、後ろに続く団員達が魔法を駆使して全て始末する。

 

 まるで、無人の野を行くが如く進軍に、ゴブリンのボスは恐怖を感じ叫び声を上げる。


「ナンダッ!、キサマラッ!、ナンダッ!」


 その叫びに答えを返す者はなく。団員達は溢れ出る怒気をぶつけながら進むだけだった。

 突如としてあらわれた敵の強さと、誰一人討ち漏らさない徹底した戦いぶりにゴブリンのボスは唾を撒き散らしながら、周りのゴブリンたちに自分を守るよう命じる。


 だが、ボスが感じる恐怖は周りのゴブリンたちにも伝わったのか。誰一人としてボスを守るため動くものはいなかった。


「クソッ! ドウイウコトダッ! コレデハヤクソクトッ!」  

 

 直ぐ近くまで迫るマサムネに慌てたボスは、傍らに置いてあった自らの剣を取り構えた。

 

 瞬間、マサムネの剣が凄まじい速度で振り下ろされる。


 ボスは何とかその一撃を構えた剣で防ぐ。そして、両者はそのまま鍔競り合いを始めた。

 剣と剣とが擦れる激しい金属音が辺りに響き、黄色い火花が色鮮やかに洞窟の闇を裂く。

 だが、その均衡も一瞬で崩れ、段々とマサムネの剣がボスを押し始めた。


 苦しげなボスをマサムネは大きく見開いた目で睨み付け、


「死ね! 死なねばならん! 貴様のような下種は死なねばならん! 今まで散々弱者を弄ってきたのだろうが!? ならば因果の応報を受けるときだ! 死ね! 死んで果てろ!!」


 と噛み付かんばかりの勢いで、更に剣に力を込めた。

 ボスは「ギギギギッ」苦しげな表情でその尋常ではない力に耐えていたが、ついに耐え切れなくなり、押し込まれた自らの剣により肉を圧し切られる・・・・・・

 

「ギャアアアアアアア!!」


 断末魔の叫びと共に剣に込めていた力が抜け、マサムネから更に剣を圧し込まれていく。じわりじわりと肉を圧し切られボスは激痛に悶える。

 ついに、肩から圧し込まれた剣が胸の中央辺りにまで来たとき、ボスの身体は大きく痙攣をし始めた。そして、ピタリと叫び声が止まった。


 そんなボスをマサムネはジッと見つめ、死んだのを確認してから剣を引き抜く。

 ずるりという音の後に、傷口からどす黒い血を撒き散らしながらボスの身体が地面に倒れる。


 周りのゴブリンたちはその光景を呆然と見つめていた。

 完全な縦社会であるゴブリンたちにとって、ありとあらゆる命令を下すボスが死ぬということは、自分たちの狭い世界の終わりを意味する。それも、今まで常に勝ってきたボスが死んだのだ。彼らのショックは計り知れないだろう。


 ―――――最も団員達にとっては無関係な話だ。


 呆然と佇むゴブリンたちへ、最初に容赦なく攻撃をしたのはエルフの魔道士たちだった。彼らは高火力の魔法を絶え間なく撃ち続け、ゴブリンたちを火の海へと沈めていく。それに続き、マサムネたち獣人も接近戦でゴブリンたちを倒していった。


 その中でフィリオは団員に守られる位置にいたクルスを呼ぶ。

 

「クルス。シアラ様へ敵のボスを討ち取ったと連絡を」

「わかった」

 

 抑揚のない声でクルスが頷く。

 しかし、目の良いフィリオには、とんがり帽子に隠れた少女の表情が強張っているのが見えた。

 

(本来は……子供に見せる光景ではないですね)


 傭兵と言う商売をしている以上、子供だろうが区別など出来ない。それでも、フィリオはこの光景をクルスに見せるべきではなかったと考える。

 彼のこの思いはシアラも同じだろう。二人の幼いシルフが団に加わるのを最後まで否定したのは、他でもないシアラだったのだ。


 そのときの記憶を思い出し、フィリオは頭を振り、


(今は考えるべきではない)


 と気持ちを切り替え、彼は再び弓を構えた。 




    ★





 マサムネがボスを討ち取ってから少し時間が経った後、その情報がマールに伝えられた。

 彼女は急いでシアラにそのことを報告する。すると、その報告は受けたシアラは満面の笑みで「よか」とだけ言い、また土壁の頂上へ戻っていった。


 そして、団員達に告げる。


「殲滅のとき」


 たったそれだけの言葉で団員達には伝わったのだろう。

 彼らの目に再び黒い炎が宿った。


 まず動いたのはシアラだった。彼女は温存していた紫電を構えると、ドーラたちの投石で凸凹になった鉄盾目掛けて発砲した。 

 再び響くパンッという音と共に、ゴブリンたちが持つ鉄盾に穴が開き、その向こうにいたゴブリンも撃ち抜かれた


 ギャアギャア


 途端、ゴブリンたちが今までシアラたちの攻撃を防いでいた鉄盾を破られ騒ぎ始める。

 撃ち抜かれた鉄盾から離れたのを見るにかなり驚いたのだろう。

 好機と考えたシアラは、

 

「今じゃ! 弓を浴びせい!!」


 と指示を飛ばす。すると弓を持っていた団員が一斉に矢を放ち始める。

 矢は盾を失い丸裸となったゴブリンたちに次々と突き刺さった。

 

 ギャアギャア


 最後の砦とも言うべき鉄盾をあっさり破られたゴブリンたちは、ついにシアラたちに背を向けて逃げ始める。

 それを見たドーラは焦った表情でシアラを見た。


「団長いいのかよ! あいつら逃げるぞ!」

「よか」

「よかって、あんた」


 シアラの返事にドーラは呆れる。

 そんな彼へシアラは視線を向けた。


「ドーラ。もう既に戦ば殲滅戦に変わった。もうおい達は囮ではなか。お前も我慢する必要はないぞ。存分に働け」

「いや、働けって………敵が逃げていなくなったぜ」


 洞窟を指差してそう言うドーラにシアラは笑顔で答えた。


「なに、直ぐじゃ。直ぐに大量の敵が此方に来る。裏口方向には自分たちの大将を討ち取った怖い奴らが暴れとるんじゃ。おい達と戦っていた兵共ならいざ知らず、後ろで控えとった200匹のゴブリンどもはどちらに逃げる?」


 シアラの質問にドーラの頬が引き攣る。


(この女。怖い)


 一点の曇もない綺麗な笑顔で、獲物は必ず来るというシアラにドーラはドン引きした。

 正直、彼女の質問の答えなど、洞窟から聞こえてくるゴブリンたちの声を聞けば直ぐに分かる。 


 恐らく後数秒で大量のゴブリンが、此処に流れ込んでくるのだろう。

 でも、彼らを待っているのは土壁で塞がれた入り口と矢玉の嵐。


 まさに一匹とて逃がさない言葉通りの殲滅戦だ。


「ほら、来たど!」


 シアラの声と共に洞窟からワラワラとゴブリンが出てくる。

 団員達はそれに向け、矢玉や石を絶え間なく放つのだった。


 そして、この時から幾らか時間が経った後、ゴブリンたちの殲滅戦は終わりを告げた。

 

 戦果としては味方の損害はゼロなのに対して、敵は全滅というまさに完勝と言っていい内容だった。





 



 


 ゴブリンって小説によっては数行で倒される敵だよね。

 それに一万時以上かけてじっくり書いたせいで、僕もう疲れたよパトラッシュ状態の作者です。


 

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