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たった2分の旅

作者: ヒヨコ
掲載日:2026/03/09

深夜3時バイクに乗る。少し耳障りな音を鳴らしながらエンジンがかかる。目的地はあるただそこに向かうため、バイクを走らせる。人気のない道、たまに車とすれ違うその度に風が体全体を強く打ち付ける。まだ少し寒い。信号機はほとんどが息をしていないように全ての色がなくなっていた。

今の時刻は4時34分


山道に入った。ふと横を見ると木々の間から視線、少し怖くなるそんなことを思わせるような暗く、吸い込まれそうな場所。スピードを早め逃げるようにバイクを走らせる。雲がなくなり月あかりが道を照らした。そこに恐怖はなく美しいそんなことを思わせるような道へと変わっていた。

今の時刻は5時50分


あかりがあった、コンビニだ。こんなところにあるなんてな、時間もあるしお腹も空いた腹拵えをしよう。私はコンビニで好きな明太子のおにぎりとお茶を買った。バイクに腰掛けながらおにぎりを頬張る。海苔のパリッとした食感、明太子の少しピリッとする辛さが癖になるそれを一気にお茶で流し込み辛さを消すそれがルーティンだ。

今の時刻は6時10分


バイクを少し走らせトンネルへ入る。耳が少しキーンとなる、子供の頃からこの感覚は慣れないトンネル内にある明かりがオレンジ色に淡く光っていてそれが次々と過ぎ去る。バイクのエンジン音が反響しあいトンネルの外へと出ていく。そして明かりが見えトンネルから抜ける。

今の時刻は6時34分


トンネルから抜けると黄金色に輝く海、少し早く回転する海の中に立っている風車が見えた。ちょうど日の出の時間に着くことができた。だがバイクを止めることはないそのまま走っていく、そしてまたトンネルに入るあぁこれで終わりかと思う名残惜しい気持ちと今回の旅もいい景色が見れたなという嬉しい気持ちが交わり合い複雑になる。

今の時刻は6時36分

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