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未確認来訪者  作者: 1N0R1
第二章
18/22

会議

「全員揃ったな」

会議室に呼ばれた計25人のチームリーダーがこちらに顔を向ける。

「では会議を始める。今回、エリアBにて危険度3の能力者が出現した。先日のエリアAでの危険度3の事件からまだ一ヶ月も経っていない。」

こんなにも高頻度に能力者が、しかも危険度3が出現したケースは今までなかった。

「明らかに能力者の発生が激化しているな。」

チームCのリーダーのカリスがそういう。

「過去5年のデータを見ると能力者の出現はエリアAに段々近づくように激化しているね。しかも5年前以前より明らかに能力者の出現は増えている。」

チームSのリーダーのカルがデータを基に帰納的に考察をする。

事柄の裏が分からない以上考えても仕方がない。

「何か手掛かりのような物はあったか。どんな些細なことでもいい。」

藁に縋る思いでこの部屋にいる全員に聞く。

少しの間沈黙が流れる。

その沈黙を破るようにチームBのリーダーのガルドが手を挙げる。

「……チームメイトの証言だが、今回の能力者曰く崇拝している神は天の神ではないとのことだ。」

「ありがとう。だが、研究部隊にDNAを調べてもらった所あの能力者は天の神の司祭の血縁者だった。」

「天の神の司祭一族は5年前にもう全員亡くなられたではないか。」

チームDのリーダーのレイがそう反論する。

「そうだ、だがあの能力者の年齢は推定8歳ほど。だから、一家全滅の際にあの能力者だけ生き残り誰かに引き渡された可能性もある。現在は情報部隊に一族と関係の深い人をあたって貰っている。」

何が起きているのかまるでわからない。

「他に何か少しでも知っていたら教えてくれ。」

今度はチームLのリーダーのナイが情報を提供した。

「私のチームメイトの目撃証言なのですが、試験の日に出現した能力者が出現する前に人型の影のような者が見えたと言っていました。1人だけでなく複数人で確認できたので見間違いではないでしょう。更に、今回の能力者の出現前にも証言と似たような者を見たという証言が幾つかありました。何かしらの相関性があると思われます。」

「幻影?最近どころか今までにそんな能力者の出現ケースは聞いたことがない。重要な情報ありがとう。同時に幻影の目撃証言も探る。他に情報が無ければ今日はもう解散する。」

沈黙が流れた。

「では今後の方針は情報不明の能力者4名の情報収集を情報部隊に任せ、現場部隊はエリアA,B,C,D近辺の警備を強化という方針で行く。幻影についても身元不明の能力者との相関性を調べる。異論はないか?」

今度は肯定の意味の沈黙が流れた。

「それでは今回の能力者報告会は以上とする。ガルドだけ少し残ってくれ。」

私はガルドを除いて全員を帰らせた。

「どうした?ゼノン」

「君のチームにアークという人がいるだろう?その人に研究部隊の手伝いをして欲しいとの要望があった。勿論強制ではない。伝えておいてくれるか?」

「あいよ。それじゃあメシ行くか。」

「あぁ」

研究部隊から現場部隊に指名があったのは初めてだ。

だが彼の経歴を見たらそれは不自然なことでもない。

私たちは会議室を後にし、朝食を食べに向かった。

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