崩壊
思いつきで考えた設定を使ってなろう系小説を書いてみたかったので書き始めました。
当分はその思いつきのシーンまでの導入と思って温かい目で見守って下さい。
またこのサイトを使ったのも初めてなので勝手がよく分からないので見づらい部分やおかしな編集部分もあると思いますがご了承お願い致します。
「アーク君、そのサンプルデータをこっちに持ってきてくれ」
年寄り特有の落ち着きのある声が僕の名前を呼ぶ。
その声に対して「はい」と簡単な返事だけをしてサンプルデータを持っていく。
彼の名はノヴァ。この研究所を創設した張本人である。
「アーク、今からARC(Ability Response Corps)に連絡を繋いでくれるか?」
まだ若い声で僕に頼み事をする彼の机の上には割れたガラスの破片と能力者の体液であろう液体が広がっていた。
「レンさん、とりあえず机の上の惨事からどうにかしません?」
そう言いながら僕は机の上の痛々しい赤色をした液体を回収する為の容器とガラス片を拾う為の箒を持って彼の所へ向かった。
「貴方‼︎これで何度目ですか⁉︎」
研究室に怒号が響く。それもそのはず彼が今までサンプルデータを駄目にした回数を数える為には2進数で数えたとしても指は4本使わなければならない。……流石に少し盛ったがそれでも失敗としては多い方だ。
「まぁラーヴァさん落ち着いて下さい。彼もまだ新人ですから。」
このテルさんの説得を聞いたのもこれで何度目だろうか。ここだけ時間がループしているのかも知れない。ならば進展の為にも早く抜け出さなければ。まぁそんな冗談はさておき僕はARCにサンプル紛失の件で連絡する事にした。ARCのお偉いさんも「いつも通りサンプルを用意しておくので取りに来て下さい」と言っていた
「またサンプルを取りに行かないといけないのか」
そんなことを思いながら僕は最寄りのARC支部に足を運んだ。
「サンプルを取りに来ました。」
当然のように僕は今受付にいるが本来なら面倒な手続きをしなければならない。顔パスができるほどの有名人になれたのだからそこだけはあの失敗常習犯に感謝だ。
「はい、いつもの所から持っていって下さい」
勿論ここも顔パスだ。何もせずとも通してくれる日は近いかも知れない。
こうして厳重に管理されているサンプルを手に入れた。後は研究所に帰って常習犯からお使い代を請求するだけだ。
『危険度2エリア内に能力者が出現しました。ARCの指示に従い、直ちに避難して下さい』
僕は研究者の安全を確認する為に研究所へ急いだ。
だが、どうやら発生場所はそこだったらしい。
僕がさっきまでいた研究所は既に焼き切れている。
今にも崩れ落ちそうな屋根と最後の記憶では生き生きとしていた人間の静寂がこの地獄絵図を悪い夢と錯覚させた。でもそれは夢であることを裏付けるように二本足で、おぼつかない足取りで歩いている人間が1人いた。
その顔を見なければよかった。
焼け爛れて誰かも分からない顔をした虚な目をした彼を見なければよかった。
屋根は崩れ落ちた。
僕におつかいに行かせた人が
家族のように側にいてくれた人が
変わり果てた姿でこちらを見ている
____轟音、彼が使っていた机のような物から轟音が鳴り、衝撃により周りの物は吹き飛んだ
それと同時に彼は目の前まで僕を迎えに来てくれた。
『ドオオオォォォォォオオオオオオン‼︎』
刹那、爆発音とは違う轟音が鳴り響いた。
見上げるとそこには先程いた化け物はいなくて、代わりにガタイのいい男が立っていた。
そしてすぐ近くには僕より少し年下位の少女もいた。
「逃げるよ」
その少女は僕の手を取り走り出した。
爆散する試験管の破片や中身の危険物質をスマートに避けながら僕をどこかへと連れていく彼女
後ろからは先程の男性と化け物が戦っているであろう物音が鳴り止まない。
僕らは崩れゆく研究所を駆け巡りその場を後にした。
***
このボロボロになった建物の中にいる生き残りはもう俺と彼だけだろう。
"ミラ"はあの少年を無事に避難させれたのか。
"シオン"や"ノエル"に彼を無事に引き渡すことができたのか。
考えたいことは山ほどあるが、それに気を遣えるほど余裕な状況では無い。
「彼女なら必ず大丈夫だ。」
そう自分に言い聞かせて俺は目の前の"能力者"の間合いに入り込んだ。
能力:爆発 指先で触れた物を任意のタイミングで爆発させる。威力は質量に依存する。
また爆発音がした。ここまでくるともはやしていない時の方が珍しい。破片や相手の指先に触れないように瓦礫を盾にしながら相手を間合いの外に逃がさないように追い詰める。
相手の指が瓦礫に触れ、爆発した。
その破片は俺の頬に傷をつけた。
だが同時に放った一撃は奴を倒すには十分だった。
***
一般人の避難は完了した。
後は"ガルド"と合流して共闘するだけ。
急いで向かった研究所には砂埃が舞っていて中はよく見えなかったが、砂埃が晴れると
そこには頬から血を流した巨男が力強く立っていた。
私は物語や設定を作るのは得意でしたが、このように小説にするのは初めてでしたので新鮮な体験ができて面白かったです。
もしこの小説が気に入って下されば最後までご愛読してくださると嬉しいです。




