表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
古の怪物と龍の巫女編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
71/312

第71話 「今日は何だか、調子がいいですわ」

戦場を走る、一人の令嬢の姿に驚くヘルニア兵士達。


ツインデール兵は少なくても、五十人程は居るのである。……それなのに何故か戦場のど真ん中を走り抜け、麗しい姿の令嬢が走り寄って来るのだ。

初手姫様と言う意味不明な布陣に、ヘルニア兵達が驚くのも無理は無いだろう……。


──ドガガッ!

瞬時に凄まじい蹴りを放ち、ヘルニア兵を次々に蹴り飛ばして行くラミス。


ここは山の中腹である。ガルガ隊長はヘルニア帝国軍の襲撃に備えて万が一の時の為に、攻め(づら)い山中に陣取っていた。


その高低差により、地の利はこちら側にあると言える。

……だが、それだけではない。

この段差が激しい山中においては、ラミスにとってかなり有利で相性の良い戦場だと言える。


──ドガガガガガ!

ラミスはヘルニア兵の攻撃を華麗に回避(かわ)し、次々とヘルニア兵達を蹴り飛ばしていく。


本来ラミスが倒せるヘルニア兵の数は、精々十数人程度である。

通常ならばラミスの攻撃は、その堅い鎧や兜に阻まれ、致命傷等を与える事は厳しい。


……しかし、この戦場は少し違う。

この様な山の中では、敵兵の侵入経路はかなり限られている。

ラミスはその中で一番中央の道の、高低差がある(がけ)に目を付け、自ら敵兵の中へと飛び込んで行った。


──ドガガガガッ!

そして、ヘルニア兵士を次々と蹴り飛ばすラミス姫様。

堅い鎧に阻まれ、ほとんど致命傷を与える事が出来ない筈のラミスの蹴りも。……この高さから落ちれば話は違ってくる。


体を強く打ち、多少なりの怪我を負う事は間違い無い。……そして頭から落ちる等、打ち所が悪ければ大怪我に繋がり、最悪の場合死に至るのである。


──バババッ!

ラミスは攻撃を素早く回避(かわ)し、次々とヘルニア兵を撃退していく。……その数は既に二百を超えていた。


「……ひ、姫様!?」

「お、お姉様……?」


そのラミスの活躍に、味方の兵士やミルフィー達までもが驚いていた。

…………。


……体が軽い?

ラミスは先程から、自分の体に多少の違和感を感じていた。


……自分はこれ程までに、素早く動けただろうか?はたして自分の蹴りはこれ程まで、威力があったのだろうか?

そして、ミルフィーの居る東の山へ向かう速度……。自分はこれ程までに、速く走れただろうか?


……戦いの中、ラミスの頭に様々な疑問が浮かび上がる。

しかし、それはほんの微々たる差でしか無いし。たまたま、ラミスの調子が良いだけなのかも知れない。

……ラミスは、あまり気にしない事にした。


「ははははははっ……。」

ラミスの活躍を見て、ガルガ隊長が笑い出す。

「俺も負けては、いられませんなぁ!」

ガルガは大剣を振りかざし、ヘルニア兵目掛けて振り下ろした。


──ザシュ!

そして、ガルガはヘルニア兵達を次々に凪ぎ払って行く。

──ザン!

ガルガ隊長の、その刃は一度に十数人のヘルニア兵士の体を斬り裂いた。


──ザシュ!ザシュ!!

「ひっ、ひいー!」

ガルガ隊長の凄まじい強さの前に、ヘルニア兵達は恐れをなし、次々と逃げ出していく。


「はーはっはっは!見て下され、姫様。ヘルニア兵共が恐れをなし、逃げ出して行きますぞ!」


──シュバッ!

「まだですわ、ガルガ隊長。」

「ひっ、姫様!?……何時(いつ)の間に?」


何時(いつ)の間にか、ガルガ隊長の隣に移動しているラミス姫様。……そして、何やら険しそうな瞳で遠くを見つめていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ラミスはレベルアップした! ラミスはレベルアップした! ラミスはレベルアップした! と、 ラミスだけは段々強くなっていくなあ。
ラミちゃんもしかして、やり直すたびに強くなっていってたりとか?どうなんでしょう?
普段よりも調子が良い? (´・ω・`) 経験値が蓄積してのやり直しだからかな? (・∀・)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ