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剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
王の名を持つ獣編

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235/244

第235話 「立ち上がる気力もございませんわ」

『42627回目』


「はわ、はわわわわわわわわ……。0□0」っ


あの後、()(すべ)も無くサクッと殺られ、再び薄暗い牢の中へと戻されるラミス姫様。


「……正気ですの?」


ツインデール公国とホースデール王国が誇る二人の"剣王"を、いとも容易(たやす)く葬り去る人狼王(ウェアウルフキング)の異様な(まで)の強さに……。

ラミスはぷるぷると震え、立ち上がる気力さえ失っていた。


「……本気で(おっしゃ)ってますの?」

……夢?もしくは、何かの錯覚では無いのだろうか?


いや、何かの見間違いなのかも知れない。……そう、頑張れば何とか倒せる強さ(レベル)なのかも知れない。

そう思い、ラミスは(みずか)らの拳を握り締め立ち上がる。


『42628回目』


確認の為、もう一周してみるラミス姫様だが……。

──チーン。

「夢じゃ無かったー。>△<」っ


無理だった……。それはあまりにも強く、正に圧倒的な強さを誇っていた。


"剣王"の称号を持つ、公国と王国が誇る最強の将軍達が、二人掛かりでも倒せない真の怪物を───。一体、どうやって倒せばいいと言うのだろうか?


二人の"剣王"を一瞬で切り裂く人狼王(ウェアウルフキング)の、あまりもの恐ろしさに……。

ラミスは真っ白に燃え尽き放心状態となり、その口からは"エクトプラズムミニラミス"が「コンニチハ」をしていた。


「コンニチハー♪」ぱたぱた


「…………。」

()(すべ)が無かった。バラン将軍ですら勝てないのであれば、もう打つ手が残されてはいない。


後はラミスがひたすら時間を掛け、地道な努力で強くなり、自力で倒す方法しか残されてはいないのだから……。


「……ぽけー、ですわ。・□・」っ


ぽけー。……ラミスは、もう立ち上がる気力さえ残ってはいなかった。


お口を、あんぐりと開け……。目が点になり、真っ白に燃え尽きて放心状態のラミス姫様。

ラミスは遠い目をしながら、いつまでも天井を(ただ)見つめていた……。


「フヒヒヒヒヒヒィ……。久しぶりだなぁ、姫。」

突如、何時(いつ)もの様に扉を開き、シュヴァイン王子達が牢の中へと入ってくる。


「……ぽけー。・□・」っ

…………。


何時(いつ)ものラミス姫様であれば……。「あら?ごきげんよう、シュヴァイン王子。」──キリッ。……っと凛々しく、プリンセス式挨拶を披露するラミス姫様なのだが……。


最早(もはや)戦う気力さえも失ってしまったラミスは、シュヴァイン王子が入ってきても微動だにせず。冷たい床の上に横たわり、(ただ)ひたすら天井を見つめていた。

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