表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
王の名を持つ獣編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

227/244

第227話 「たまに間違えますわ」

──ザシュ!

「ぐっ……。」

人狼王(ウェアウルフキング)の爪を喰らい、追い込まれていくベルモント将軍。


「ああっ……。」

既に身動きが取れず、防戦一方となっているベルモント将軍の姿に、ラミスは悲痛な声を上げた。


……やはり"王の名を持つ獣"には、たとえ"剣王"であっても勝利する事は出来ないのだろうか?

そう心配するラミスに、クリストフは静かに話し掛ける。


「ご覧下さい、姫様。ベルモント将軍の、あの目を……。将軍の目は、まだ死んではおりません。将軍は待っているのです。反撃の機を───。」


「……え?」

クリストフ将軍の言葉に驚き、ラミスはクリストフの顔を見上げた。その瞬間───。


──ザシュ!

"剣王"の刃が人狼王(ウェアウルフキング)の体を撃ち貫く。


「ガ、ガル……ガフッ。」

──ドサッ。

力尽き、その場に崩れ落ちる人狼王(ウェアウルフキング)金色(こんじき)の毛並みを持つ、その"王の名を持つ獣"は"剣王"の刃に貫かれ、そのまま動く事は無かった。


「勝った……のですの?」

これで終わったのだろうか?……いや、まだ楽観は出来ない。


まだ、あちらには人狼王(ウェアウルフキング)を超える真の化け物。

──ヘルニア帝国の"剣王"が居るのである。


もしバラン将軍が敗れてしまう様な事があれば、事態は非常に不味い状況へと追い込まれてしまう事だろう。


ベルモント将軍の元へと駆け寄るラミス。

「…………。」


将軍の傷が酷い。ベルモント将軍は人狼王(ウェアウルフキング)の爪により、至る所に深手を負っていた。


姉ナコッタに宿る神々の力"転送の力"の制限もあり、転送と治療が出来ないのが痛い所である。


しかし、今なら───。今なら、バラン将軍とベルモント将軍の二人掛かりなら、必ずヘルニア帝国の"剣王"に勝つ事が出来るのだ。


連戦続きで申し訳無い所ではあるのだが……。ラミスはベルモント将軍にバラン将軍の救援を、お願いする事にした。


「あの、ベルモント将軍……。お疲れの所、大変申し訳無いのですが───。」

「姫様っ、御下がりを!!」


──!?

突如クリストフに呼び掛けられ、ラミスは慌てて振り返る。


……そして、その異様な存在にラミスも気が付く。

先程の人狼王(ウェアウルフキング)よりも、更に恐ろしい何かが近付いて来るのを───。


「ま、まさか……。」

ヘルニア帝国の"剣王"が!?……まさか、バラン将軍が敗れたと言うのだろうか?


「…………。」

その近付いて来る恐ろしい何かに備え、三人は身構える。


「グルルルルルル……。」

──!?

獣の唸る様な鳴き声……。いや、そんな筈は───。


そこに現れたのは、新たな色の毛並みを持つ、一体の獣───。美しく流れる様な色をした。緑色の毛並みを持つ、人狼(ウェアウルフ)の姿だった。


「人間風情ガ、少シハヤル様ダナ……。」

──!?


人語を理解する人狼(ウェアウルフ)!?……ラミスは唐突に理解した。


つい先程まで戦っていた()()の毛並みを持つ人狼(ウェアウルフ)は、人狼王(ウェアウルフキング)ではなく───。


この人語を解す、緑色の毛並みを持つ新たな人狼こそが、真の人狼王〈ウェアウルフキング〉なのだと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
カラフル過ぎてウェアウルフは何がどうなのか、誰が強いのか分かんなくなってきましたよ。 (^~^;)ゞ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ