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剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
王の名を持つ獣編

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222/246

第222話 「墓場まで持って行きますわ」

「…………。」

──すたすたすた。


「はい、蘇生!!」

ラミスは神妙な顔付きで何時(いつ)もと違う、ぎこちない動作でくるくる回り奇妙なポーズで決め(フィニッシュし)た。


ぷるぷると震えながら両手と片足を上げ、摩訶不思議な(ダンス)をするラミス姫様。……その奇っ怪な動きから、ラミスの心の動揺が感じ取れる。


……むくり。

そして、復活を果たす姉リン。


「…………。」

どんな顔をすれば良いのか、判断に迷うラミス姫様。


「凄いわ、ラミス!これで、また戦う事が出来るわ。……貴女の力の、お陰よ!感謝するわ、ラミス。」


「…………。」

自責の念に(さいな)まれ、良心の呵責(かしゃく)に耐えきれず……。罪悪感に押し潰されそうになるラミス姫様。


「……うん?どうしたの?ラミス。」


「そうですわね!頑張りましょう、リンお姉様!二人で協力して、ホースデール王国を救うのです!!」

──キリッ!


「そうね、ラミス!よーし、お姉ちゃん頑張るわよー!!」

にこにこと微笑む仲良し姉妹。


……ラミスは深く考える事を止めた。ラミスは今日の日の事を生涯忘れず、この重い十字架を墓場まで一生背負い続ける事を誓うのだった。


「こっちよ!」

リンは剣を手に、意気揚々と走り出す。


姉を追うラミスとクリストフの二人だが……。その走る最中(さなか)、二人は強烈な威圧感(プレッシャー)を感じていた。


二人は理解はしていた……。ラミス姫やクリストフ将軍程の実力者ならば、ある程度の実力を持つ強者が近く居れば、その存在を感じ取る事が出来るのである。

……ラミス達はその異様な強さを持つ存在が、すぐ近くに居る事を理解していた。


「そ、そんな……。」

そこには、敵剣士の前に沈むベルモント将軍の姿があった。


「"剣王"の称号を持つ、ベルモント将軍が倒されるなんて……。」


その光景に驚くラミスとクリストフ。……それも、その筈である。

"剣王"の称号を持つベルモント将軍に勝てる人間等、この世界にたった数人しか存在しない筈なのだから───。


「……あ?何だ、お前ら。戦場には大分似つかわしくない奴が居るな。」


「こいつよ……。こいつが現れた所為(せい)で戦況が一変し、ホースデール王国は苦戦へと追い込まれているのよ。」


クリストフ将軍は二人の姫の前に立ち、守る様に剣を構える。しかし、クリストフの表情は曇っていた。

……クリストフは、その男の恐ろしい強さを良く理解していたのである。


「姫様、お気を付け下さい。そいつはヘルニア帝国の"剣王"です。」

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― 新着の感想 ―
なんだか強さのインフレが始まったよ⁉️ (╹▽╹)
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