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剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
王の名を持つ獣編

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204/244

第204話 「それとこれとは、話が別なのですわ」

──すたすたすた。

ラミスは尚も目隠しをしたまま外へと進み、次なる戦いに挑んで行く。


強敵(とも)の屍を乗り越え、心に非情の闘気(オーラ)(まと)い。……ラミスは一人、ヘルニア兵士の中に突き進んで行った。


「ヒャッハー!!」

当然の如くラミスの周りには、沢山のヘルニア兵達が集まり始める。ラミスは瞬く間に、大勢のヘルニア兵達に囲まれてしまった。


「ああぁん?何だ、お前……。何処(どこ)ぞの、お姫様かぁ?」

「ヒャッハー!!こんな所を一人で歩いてるなんて、危ねーのが分からねーのかよぉ!!」

「ぐへへへへへ……。」


「…………。」

ラミスは想う。ヘルニア兵は()()でなくては、と。

やはり、ヘルニア兵は()()()()()()()張り合いがない。


絶対的な悪でなければ、心優しいラミス姫様の拳に迷いが(しょう)じてしまうのだ。

慈愛の女神の様に慈悲深く、そして美しい博愛の心と精神を持つラミスには、殴れなくなってしまうのである。

……その為、ラミスはゲイオルグを殴る事が出来なかったのだ。


…………。

……あれ?滅茶苦茶、お殴りになられてらっしゃいませんでしたっけ?姫様。


「ふふふ……。さあ、かかってらっしゃいませヘルニア兵士の皆さん。……このラミスが、(しび)れさせてあげますわよ!!」


──キリッ。

ラミスは、やっと気持ち良く殴る事の出来るヘルニア兵士に安心し……。


……ごほん。

目隠しをした不安な状態の中、ラミスはヘルニア兵達と言う恐ろしい存在の圧に耐えていた。……何も見えない真っ暗闇と言う恐怖が、ラミスの心に襲いかかる。


──バチッ、バチバチバチッ!

ラミスは呼吸を整え、(みずか)らの拳に雷を集束させた。


「やっと、すっきり殴れますわ!お喰らい遊ばせ、プリンセス"マグナ────!!」

ラミスは大きく振りかぶり、渾身の一撃を繰り出した。


「……お前、もしかして目が見えないのか?」

……ざわざわ。


「……ほえ?・□・」っ ?

またもや途中で"マグナム"をお止めになる、ラミス姫様。


……あれ?既視感(デジャヴ)!?何か、先程も似たような事例(ケース)があったような……。おかしいな、こいつらヘルニア兵士だよね?


「ヒャッハー!!この俺が医者まで連れて行ってやろうかー!!」

「ぐへへへへへ……。俺が、お姫様抱っこで家まで安全に送り届けてやるぜー!!」


「……これは一体、どう言う事ですの?・□・」の

……ぽかーん。


この意味不明な状況に(おちい)りラミスは、ぽかんと口を開け(ただ)呆然としていた。


……そう、ラミス姫は知らなかったのだ。ヘルニア帝国の兵士達は皆、病人や怪我人には優しい事を。


その要因は、長年に渡るヘルニア帝国に蔓延する国民的病による物だった。……ヘルニア帝国の人間は、()()()原因不明の腰痛に悩まされ続けているのである。

……何でだろう、不思議ダナー?


その為、怪我人には優しくするという教えを、常に子供の頃から徹底的に親から教わっていたのである。


……たとえ敵であったとしても、それは変わる事は無い。(ただ)し、それは全員と言う訳では無い。中には勿論、心無い人間も居るのだ。


……だがしかしヘルニア帝国の大半の人間は、怪我人には心優しい国民性なのである。


「ヒャッハー!!この俺が責任を持って、きちんと安全に家まで送り届けてやるぜー!!」

……ぽかんと口を開けたままの表情で、お姫様()っこされるラミス姫様。


「……ほえ?・□・」っ

……最早(もはや)、ラミス姫様の頭の思考回路は完全に活動を停止(ストップ)させていた。

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― 新着の感想 ―
そんな理由で優しくされたのかw (´ε`) ヘルニアは国民病なのか〜。つらそ。 (;∀;)
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