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番外編 変わっていくもの。

領地の堤防に植えた木は、見上げるほどの大木になった。


今は、行きかう領民たちに心地いい日陰を作ってくれている。

お弁当を広げる者がいたり、昼寝をしている者もいる。


「いい具合に育ちましたね?」


相変わらず白い手袋をした手で日傘をたたみ、妻が嬉しそうに見上げながら、そう言う。


もう、家は長男坊が後を継いでいる。私たちは領地の管理を手伝いながら、時折こうして散歩に出たりしている。


「ああ、植えた時は背丈ほどもなかったのにな。お前の師匠の指示通りに植えていったが、何でこんなに間隔を開けるのか不思議でならなかった。」

「うふふっ。木は伸びるし、枝も張りますからね。師匠はこの木がどう根を張り育って、どう枝を茂らすか、見えていたんだと思いますわ。」

「・・・そうか。すごいな。」


二人で見上げた茂った枝葉の間から、初夏の陽の光がこぼれる。


お前が、どんな人間で、どんな風に育っていくのかも、あの人にはお見通しだったのかもな。




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