表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

白猿さんと子狸くんのお茶会

子狸ポンキチと落ち葉たき

ぽかぽか森の動物たちが、秋の食べ物をたき火でやいていました。

霜月透子様主催のひだまり童話館だより*「ぱちぱちな話」と、

武 頼庵(藤谷 K介)様主催の「24秋特別企画 収穫祭&味覚祭り!!」

に参加しています。


 ぽかぽか森では木の葉が茶色や赤に変わっていました。だんだん冬が近づいています。広場では、動物たちが落ち葉を集めて焚火(たきび)をしています。


 火をかこむように大きな石がならべられています。子狸(こだぬき)のポンキチくんと子狐(こぎつね)のウカミちゃんは、そこに大きな金アミをおきました。


「ポンキチくん。クリをあらってきたブー」


 子ブタのブウスケくんとイノシシのボタンちゃんが大きなバケツをもってきました。

バケツにはたくさんクリが入っています。


 今日はポンキチくんとブウスケくんたちがひろってきたものです。

イガグリに入っているのを苦労(くろう)して取り出しました。

なんかいかトゲがささって悲鳴があがりました。


 ボタンちゃんがポンキチくんに声をかけます。


「あのねぇ。ポンキチくんに言われたとおりにぃ、水にしずんだクリだけをもってきたよ。ういてたのはすてていいんだよねぇ」 


「んとね。水にうくやつは虫がはいってたり、おいしくないやつなの。しずんだやつだけでいいの」 


 ポンキチくんが答えました。


 ブウスケがバケツをたき火のそばにおきました。


「じゃあ、クリをやくブー」


「ブウスケくん、ちょっと待って。クリの皮に切れ目をいれないとダメなの。んとね。そのままやくとパーンってはじけて、とってもあぶないの」


 ポンキチくんはナイフを二本とり出して、一本をブウスケくんにわたしました。  


 そして、ポンキチくんはクリを1つとって、ナイフで切れ目をいれました。

ブウスケくんもまねをして切れ目をつけていきます。


挿絵(By みてみん)


 子狐のウカミちゃんがかわいく首をかしげました。


「ポンキチくん。あたしたちも手つだうことある?」


「んとね。ウカミちゃんとボタンちゃんは、バケツのクリをもういちどよく見てほしいの。もしあながあいてるのがあったら、虫がはいってたり悪くなってるやつだから、すててほしいの」


「うん。いいよ」


「なるほどねぇ。やってみるぅ」


 ウカミちゃんとボタンちゃんがクリを調べていきました。

あながあいているのが何こかみつかり、それはすてることにしました。


 ポンキチくんとブウスケくんは、切れ目をいれたクリをたき日の上の金アミにおいていきました。


 全部のクリを金アミに乗せると、みんなはたき火をかこんですわりました。

たき火がぱちぱちと音をたててもえています。



 ウカミちゃんが言いました。


「クリがやけるまでしばらくかかるよね。みんなでなぞなぞをやろうよ」


 ぽかぽか森の動物たちはなぞなぞが大すきです。


 さいしょにボタンちゃんが問題をだしました。


「着ることはできないんだけどぉ。ぬぐことはできるものってなーんだ?」


 みんなで考えました。ポンキチくんはすぐわかったみたいで、にこっとしました。


 すこしたってブウスケくんが言いました。


「タマネギだと思うブー。皮をぬがせることはできるけど、いちどやぶるともどせないブー」


「ざんねんー。おもしろいこたえだけどぉ、はずれー」


 ウカミちゃんがポンキチくんにききました。


「ポンキチくんはわかったみたいだね。あたしわかんない。答えは何?」


「んとね。こたえはクツシタなの。はくものだから、きれないの」


 それをきいて、ボタンちゃんはわらいました。


「あはは……。クツシタでも正解(せいかい)かな。あたしはパンツのつもりだったんだけどぉ」


 それからブウスケくんがいいました。


「つぎはぼくが問題をだすブー。いつつの玉を集めるともらえるたべものは?」


 ポンキチくんはすぐわかったみたいでにこにこしています。


 ウカミちゃんとボタンちゃんも少し考えて、ふたりとも「わかった」と言いました。


 そんなにふたりを見てポンキチくんは言いました。


「んとね。じゃあ、みんなで答えを言うの。せーの……」


「「たまごっ」」


「正解だブー。かんたんすぎたかな」


 ポンキチくんは木のぼうを使って、アミの上のクリを転がしていきました。

なんとなく、クリのやけるいいにおいがしています。


「それじゃあ、こんどはあたしが問題を出すね」


 ウカミちゃんが言いました。


「運動会で、かならず一番がふたりいるものって、なーに?」


 ぽかぽか森でも、ときどき運動会が開かれます。


 ポンキチくんとブウスケくんとボタンちゃんは、答えは何か考えていました。


 ブウスケくんが言いました。


「かけっこかな。一番早い子と、一番おそいこがいるブー」


「ちがうよ。それだとどんな種目(しゅもく)でもそうなると思う」


 つづいてボタンちゃんが言いました。


「つなひきかなぁー。四人が二人づづ分かれて、つなを引っぱりっこするんだー」


 ウカミちゃんは首を横にふりました。


「ちがうよ。面白い答えだけど、そういうつなひきは、この森でもやったことないでしょ。あ、ポンキチくんはわかったかな」


「うん。答えは二人三脚(ににんさんきゃく)だと思うの」


「せいかーい。さすがポンキチくんだね」


「んとね。ボタンちゃんの答えをきいて思いついたの」


 クリがだんだんやけて、切れ目が大きくわれてきました。

食べごろになったクリをぼうを二本使って、お皿にどけていきました。


 ポンキチくんたちは、少しさましたクリをとって、皮をわりました。

口にいれると、あまさが広がります。


「やきたてのクリはおいしいブー」


 ブウスケくんがうれしそうに言いました。

ボタンちゃんもクリを食べながら、あれー? と首をかしげました。


「なぞなぞってー、ポンキチくんがまだ問題をだしてないよねー」


「うん。さいごはぼくの番なの。いくらにげてもおいかけてくるもの。さわることはできるけどつかめないものってなーに?」


 ブウスケくんたちは考えこみました。


 なかなか答えがわかりません。


「もしかしたらお月さまかな。にげてもおいかけてくるブー」


 ブウスケくんが首をかしげながら答えました。


「お月さまってどうやってさわるの?」


 ウカミちゃんがききました。


「水たまりにうつったお月さま…… たぶんちがうと思うブー」


「うん。はずれなの」


 ボタンちゃんもしばらく考えて言いました。


「むずかしいねー。ほかにヒントはないかなー。それって、ふだんは遠くにいるものなのー?」


「んとね。ふだんはすぐちかくっていうか、くっついているの。ひるまだと、ジャンプするとちょっとだけはなれるの」


 ブウスケくんとボタンちゃんは、よけいわからなくなったみたいで首をかしげています。


 ウカミちゃんが立ち上がって、ためしにぴょんぴょんとジャンプしました。


「あれれ?」


 ウカミちゃんは自分の長いしっぽをふりふりしました。

そして、じっと地面を見ています。


「ポンキチくん、わかったよ。答えはカゲだよね」


「んとね。ウカミちゃん、せいかいなの」


 ポンキチくんとブウスケくん、ボタンちゃんはパチパチと拍手(はくしゅ)をしました。


あなたはいくつ正解したでしょうか?


参加企画の他の方の作品へのリンクや、ポンキチくんの他の登場作品へのリンクをこの下のほうに置いています。



謎の小学生の豆知識

挿絵(By みてみん)

「栗をお鍋でゆでたり、レンジでチンするとき、クリの皮のなかの水蒸気がたまって爆発するかもしれないんだよ。しっかりと切り込みをいれないとダメだんだよ。小さい切り込みや穴の場合は、クリの実がふくらんで穴がふさがってしまうこともあるんだよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひだまり童話館 企画概要  ↓参加作品一覧
ひだまり童話館参加作品
《ぱちぱちな話》


『24秋特別企画 秋の収穫祭!! 味覚祭り!!』 ←企画概要 ↓作品検索
秋の収穫祭・味覚祭り
バナー作成/幻邏
子狸ポンキチシリーズ
― 新着の感想 ―
 か、可愛いです! いいなあ、子ども焚火と秋の味覚。きちんと準備をして、ぱちんと弾けないようにしているとこも好きです。
なぞなぞって難しい~!! 大人になるとなぞなぞ脳がなくなっちゃうんですよね。 子どもの柔軟な考え方に脱帽します。 栗は、実家に栗林があったので、落ちた栗をゴム靴で踏んでいがを開いてトングでつまんで取…
出ましたね、謎の小学生。 いつもながら、ためになるウンチク、ありがとうございます。 森の仲間たちのほっこりとしたお話でした。 なぞなぞはふたつしかわかりませんでしたけど、クリが焼ける間、楽しませてい…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ