くらい
あるところに。
なまえのない、おんなのこがいました。
そのこはずっとくらいへやで、まいにちをすごしていました。
このこがしっているのは、
といれにいかないと、もらしてしまうこと。
くちをあけていると、よだれがたれること。
かなしいとなみだがでてくること
おこるとおおきなこえになること
いたいと、ちがでるということ
ちかくからよくきこえる、このおとは、じぶんのいきをするおとだということ。
こわいとからだがふるえるということ。
このへやからでてはいけないということ。
それだけ。
あと。もうひとつ。
おもいだした。
めをとじたら、ねれるということ。
おやすみなさい。
来世はもっと、いい子になろう。