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秋の桜子詩集

みょうちきりんな唄歌い

作者: 秋の桜子

髪は ボサボサ そらいろ 紫 黒い色


瞳は 右が 黄色に 左は緑


鼻は つーんと上むいて


唇カサカサ オレンジ色


兄さん あたいの事をどう思う


唄歌いの少女は聞いていた


ツンツルてんの 継ぎはぎワンピ


靴下右と左は違うもの


靴も左は短いブーツ履き


右はスニーカー履いている


高さが違う みぎひだり


てんちん てんちん歩くよ少女


兄さんあたいの事を どう思う


唄をひとふし唄ったが


声はがさがさ


ビュルビュル ガーガー


聞く耳いたい


遠い 異国の物語


しかし少女は唄う 心を込めて


椰子の実 貝殻 ハイビスカスの赤い色


雪山 狼 白い悪魔のブリザード


異国の話を 唄ってくれる


兄さんあたいの事を どう思う



異国の話が 面白い

心がワクワク ドキドキしたよ

金貨を数枚手渡した



少女は 目を開いて 驚いた


兄さんあたいの事を どう思う


あたいは こんなのだから


みんな あたいを街から追い出す

みんな あたいを見てくれない

みんな あたいの唄聞かない

みんな あたいを忌みきらう


兄さん初めて 見てくれて

兄さん初めて 聞いてくれ

兄さん初めて 誉めてくれ

兄さん初めて 金くれた



兄さんあたいの事を どう思う



少女に 兄さん答えたよ



君が旅した 空のいろ

君が旅した 山のいろ

君が旅した 水のいろ

君が旅した 風のいろ


みなみな みんな 違うだろう

みなみな みんな 別個だろう


同じ世界は なかったろう

同じ世界は 存在しない


世界は 一つじゃなかったろう?


だから素敵な 物語

だから素敵な 歌詞

だから素敵な 夢がある


町の人たち損したね

素敵な世界を聞き損ね

綺麗な話を知り損ね

勿体ないったら ありゃしない



少女は 金貨を握りしめ

もいちど お客に聞いてきた



兄さん あたいをどう思う


兄さん 手を取り少女に話す



君は素敵な唄歌い



数多な世界を 旅する唄歌い



それだけでは いけないかい?





































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― 新着の感想 ―
[良い点] なんか私の心の変な所の琴線に触れて、涙出てきた! なんで涙出たのか理由が分からん! この詩大好き!
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