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自己紹介

「改めて自己紹介するな。俺の名前はアカザ。ただのアカザだ、二人ともよろしく」


「俺はクライムです。クライム・レバゲッツです。十二歳です」


「私はエリ・レバゲッツです、八歳です」


 あらら、思った以上に二人とも年齢が高かった。


「・・・・・・シャルル、年齢は、十八歳」


「シャルルさんって若すぎません?」


「・・・・・・ロリと、言いたいの?」


 静かなる怒りを感じた。


「いや、可愛い感じだから、です」


「アカザ、あとで、お仕置き、する」


「いやいや、俺は褒めてるんですよ?」


「・・・・・・そう、なの?」


「はいそうです。当たり前じゃないですか、シャルルさん可愛いですし。なあ二人とも」


 ここで発動、大人の圧力。それプラスシャルルさんへの恐怖を添えさせてもらう。


「そうですね!可愛いです!」


「わ、私もそう思う!」


「・・・・・・そう?嬉しい、な」


 ガチデレが可愛い。


 これで修羅場は乗り越えた。ごめんね二人とも。


「アカザさんは何歳なんですか?」


「あー俺?俺は二十三だよ」


「若いですね!私てっきり十代かと」


「それはお世辞にもほどがあるだろ」


 もう大学卒業して社会に出てるんだぞ?まず老けているだろ。


「俺も十代だと思ってました」


「またまたー」


「・・・・・・僕も」


「・・・・・・え、マジですか?」


 本当に俺そんな童顔なの?




「門が、見えてきた。アカザは冒険者カードとか、身分が証明できる、何か持ってる?」


「いや、何もないです」


「・・・・・・君、どこから来たの?何しに来たの?」


「俺、異世界人なんですよね」


「・・・・・・ふーん、・・・・・・っ!?」


「えぇ!お兄さん勇者なの!?」


「お兄さんすごーい!」


 少し驚かそうとしたら、シャルルさんが無表情で驚いていたのがわかった。


 やっぱり異世界人は勇者扱いされているのか。


「・・・・・・ホント?」


「本当です。ここに来たのはついさっきで。だから身分を証明できるものはないですね」


「・・・・・・わかった。それならそれで、大丈夫。二人は、迷子として一度、門番の人に相談、する。その後、親御さんと、お話」


「は、はい」


「わかりました」


 親御さん、相当怒るだろうなぁ。


「ところで、二人はなんで外に?」


「お父さんが、すごい怒るから」


「クライムは何か悪いことをしたのか?」


「してないんです!俺は、ただ、魔術の勉強をしてただけなんです。でも、うちの両親は政治とか経済の難しい勉強をしろって。それも長い時間やらされるんです。だから俺は抜け出してきたんです」


「私も同じ感じです。なんか、花嫁たるもの、みたいなそんな感じで花嫁修業をさせられたんです。私も、魔術の勉強がしたいのに」


「・・・・・・アカザは、わからない、かも、しれないけど、貴族とかは、こういう傾向は結構、ある。レバゲッツ家は、今から行く国、ライトハウス王国の国王、ライト王の左大臣を務めているはず、この子達、クライムは多分強制で、左大臣になる。エリは、国王の息子とのお見合いを、させられる」


「そ、そうなんですか、俺、魔術師になって、困ってる人達を助けたいのに」


「わ、私嫌だ。あのレンブラント君と結婚なんて」


 レンブラント君、名前はカッコイイんだけど、性格に難があるのかな?


「二人って貴族だったんだね」


「アカザの世界では、貴族とか、いた?」


「さぁ、外国で貴族制度が残ってるって聞いたことありますけど、名前だけって聞きますよ。まあ裏がどうなのかは知りませんけど」


 まあ社会の勉強全然してこなかったからなぁ。


「・・・・・・丁度よかった、ね。二人とも、親から離れたかったんだね」


「はい!もしシャルルさんのところで働けば、魔術師になれますか?」


「私も魔術師になりたい」


「・・・・・・なれるよ。魔術師自体には。強くなれるかは、努力次第」


「俺、頑張りますよ!」


「私も頑張ります!」


「・・・・・・アカザも、すぐに越されるかも、ね?・・・・・・アカザ?」


「・・・・・・ああすみません。ちょっと考えごとをしてまして。もうすぐですね街!」


「・・・・・・うん」


 親御さんから離すことが、本当に喜ばしいことだろうか。


 両親から離れたいと思っていても、いつかは戻りたいと、思う日が来るんじゃないか?


「あ、そう言えば、刀とか持って行って大丈夫ですかね?」


「それは、刀っていうの?」


 刀を知らないのか?ここには存在しないのかな?


「はい、剣とは違いますが、まあ傷つけるものとしたら似たようなものです」


「それなら大丈夫。街中は、剣を下げている人は、結構いる。門番の一人に、僕の同僚を仕込んであるから、この宝物も、その人に任せるから、余裕。刀とかは、基本的に大丈夫、だよ。」


「わかりました、よかったです」




 門番の人が一人来た。


 サングラスのようなメガネをしているため、目は見えない。髪の毛は金髪がかっている。体格はがっちりしているが決してムキムキと言えるほどではない。


「シャルルさん、この三人は?」


「これから、僕達の組織に、入る人達。サトアにお願い、アカザ、この、男の人の身分は僕が、代わりに証明、する感じで、やっといて。あとの二人は、迷子として、親御さんから、捜索出てる、と思うから」


「流石シャルルさんだな。でも、ただ迷子はオレ達の組織にはいらない。それをわかってるか?」


「・・・・・・僕を、誰だと思ってる、の?」


「まあリーダーの判断を、一応信じてるよ。じゃあ三人とも、そのまま進んでいいよ」


「あ、あの、俺アカザって言います。よろしくお願いします」


「オレはサトア。よろしく、死なないように頑張って」


 え、これからする仕事って死ぬの?


ブックマークや評価は簡単に終わるので、もしやって貰えると嬉しいです。

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