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魔法使いの迫害

作者: 機動重要塞

「君は何て事をしてしまったんだ・・・」

私は拘束された彼をみて思わず呟いた、今後彼の自由は一切保障されないだろう

まさかこのご時勢に魔法契約を果たす人間が出るとは思っても見なかったのだから


人の世は科学により理想を成しブラックホールを利用し個人の理想的な宇宙などを作ることができるまでになった

人はあらゆる法則を知り魔法もそのひとつであったが

人類による魔法の利用は現実に干渉する時の代入式における利用に止まった


そもそも魔法とは星との契約であることが分かっている

その種族のあらゆる熱量を対価にその惑星上での熱量操作権という非常に破格の契約に見える

それは契約を果たした個体にとっては確かにそうだろう

しかしその種族全体の繁栄において非常に致命的な事態を突きつけることになる


過去の娯楽小説における魔法を扱う文明の大半は惑星上のほかの種族より弱く文化的に劣っていることが多い

なぜこのように書かれるのかその理由が魔法の対価である"熱量"にある


その熱量の中には未来への希望や絶望といったエネルギーすら入っており

希望が削られれば発展が望めず、絶望が削られるのなら病魔や他種への危機感の欠如となる

つまり魔法契約とは自らの一時における特権の代わりに同種の未来を売り渡すことなのだ


「君はいったい何がしたかったんだ?」

意味の無い問いかけだが思わずにはいられない

このご時勢魔法を使った特別感を得たいのならばそのような環境シミュレータで何とでもなったろうに

まさか自身が娯楽小説の主人公のように特別な存在だと心の底から信じていたのだろうか

そんな傍迷惑なことを行うならさっさと自身の世界でも創造してそこに引きこもっていてほしかった

そうしておけば星との契約は自身という星を基準とし自身の宇宙の熱量を対価に好き勝手できただろうに

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