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満月の夜  作者: 姫奈
3/4

薔薇園

こんにちは。姫奈ひめなです。とうとう3話ですね°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

今回は凜ちゃんと新キャラの天宮先輩メインで書いていこうと思います。

ではお楽しみください。


 半年以上過ぎた10月頃のの事だった。そろそろ学校にも慣れてきて友達もたくさんできた。

学校には、 転入してきた。という形になっているので泉家に住んでいることはいまだ誰も知らない。

学校は意外と広く迷子になりやすい。大きなグラウンドや裏庭には大きな木があってその木の下は告白スポットになっている。

この学校のグラウンドの隣にはバラ園があってとても綺麗…なんだけど

 誰が手入れしているんだろう?人影を見たことが無いのよね。


――キーン コーン カーン コーン…

「凜ちゃん凜ちゃん? おーい凜~!」

はっと思い頭をあげる。目線の先には同じクラスの女子、紗耶香さやかゆいがいた。

どうしたの?と聞かれ私は疑問にもったことを話してみた。

「ここの学校ってさグラウンドの隣にバラ園あるでしょ? あそこ誰がお手入れしているのかなぁ…って考えてたの」

薔薇園はとっても綺麗で元気をもらっているし、手入れしている人に会えたらお礼を言いたいなぁ。

「えっ 凜知らないの?!バラ園っていえば天宮あまみや れん先輩でしょ」

二人が驚いてる物言いで話してくれた。

天宮先輩…天宮先輩ってあの天宮先輩?

1.2.3年生どの学年の女子からもかなりの人気で一番びっくりしたのが、

この学校に入った半分以上の女子が天宮先輩目当てで入ってきているみたい。


 今日もつかれたなぁ… 少しバラ園に寄って行こうかな。 んっ?誰か、居る。

「誰だ…何をしている?」

げっ ばれてる。しかもこっちに来てる!?

(どうしよう…怒られるよ…)

薔薇園は本来立ち入り禁止で基本人はいない。

「何で泣く。名前は?」

泣いてる? あれ…私いつの間に。こんなところで泣くなんて、私いつの間に弱くなったんだろう…。

色々考えているとますます涙が零れていく。 あたふたしてしまって

「あぁ 泣くな泣くな。怖いことなんてないから。 えっと凜だっけ?泣いたら綺麗な顔が台無しだ」

頬に何か暖かいものがふれる。柔らかい何かが目のあたりをパッパッと当たった様に感じて消えていく。

天宮先輩は人気がある反面とても怖い人でバラ園に入ったことがばれるとただでは済まないとか…

他にいも色々な怖い噂を聞いたことがある。

「だって天宮先輩は怖い人だって…聞いてたから」

噂とは全然違って怖いというよりは面倒見の良いお兄さん。って感じで噂とかは当てにならないと思った。またおいで と言われたのでコクッと頷きバラ園を後にした。


 少し涼しくなってきたころ。秋の旬の食べ物はおいしくなってきた。

柿や栗などを使ったスイーツなどが近くのスイーツ屋さんではよく流行っていた。

 ちなみに、私のお勧めはモンブラン。今が旬の栗はとっても甘くて夏とかよりも格別においしい。

唯はフルーツタルト。紗耶香はチョコケーキ。私はモンブラン。皆のもとっても美味しそう。

「ねぇ凜はさ、今年の体育祭どうするの?出し物とかさ」

そういえば10月といえば私たちの学校の体育祭の時期。去年は私は出ていないのでよくわからない。

「えー今日は体育祭での種目を決めるぞー。 自分のやりたい種目に手を挙げてくれ」

唯はリレー。紗耶香は台風の目。私は初めてなので大繩。

他にも色々あったけど体力使うのは苦手なので…。

 この学校は実は中高一貫校で、高校生の方々が屋台を出していて夜までお祭り騒ぎらしい。

夕方までは中学生の種目演技でそれ以降は高校生の夜祭。

花火も揚がるので地元でも有名なんだとか。その日は一般客も入れるのでとても賑やかで楽しいんだって。

楽しみだなぁ。 ちなみにジンクスっていうのもあって、彼氏彼女が2人で手をつないで夜の花火を見ると将来幸せになるんだとか…


――「おーい 凜!」

久しぶりに優しい声が聞こえた。後ろを振り返るとバラ園の前に天宮先輩が立っていた。

近寄ってバラ園に入った。赤や白のバラたち。綺麗な花がこっちへ笑っているみたいに見えた。

「この間は大丈夫だった?」

先輩は優しく優しく。そして長く話は弾んでいった。

私は人殺し。また人の近くにいたら姫様の時みたいに手を出してしまうのだろうか。

脅されたから。自分の身が危険だからと、自分が助かるために手段を択ばなくなるのだろうか…。

「天宮先輩。もうすぐ体育祭ですね。先輩はどうなさるんですか?」

話しをそらすために少し聞いてみる。怖いと聞いていた先輩。

でも本当は優しくて、心が澄んでいて噂なんて全然あてにならない。

現実は誠半分偽り半分。あの時私は城で罪を犯した。人から嫌われ追放され。でもそれがあったから今の自分がいる。先輩と会う人生ができた。そう思うと悪いことをしたけれど、先輩と会えたことには少し嬉しかったりする。

「先輩 花火一緒に見てくれませんか? 私先輩の事『好き』です。」

外は既に騒がしく花火の一発目が美しい夜の星空に放たれたのであった。

最後まで読んでくださりありがとうございます♪

楽しんでいただけたでしょうか?

最後の最後でまさかの告白!?って感じになってしまったのですが、

これはこれで面白いなぁって思いました。笑

今後の展開をどんな感じにするんか考え中です。

次回も是非読んでください

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