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荒んだ心から愛を込めて  作者: わんちゃん
少女達と腋あいあいしたい次第でそうろう
2/13

リボーン

………


……




ここはどこだ?

さっきのゲリラどもに捕まったのか?

体の間隔が無い

麻酔か何かの類だろうか?



「それはない、安心しろ。」



読まれた?女?

どこだ?どこにいるんだ?

俺は今どうなっている?


「お前には見えん、良いかお前は死んだ。死んだんだ。」


死んだ?今から殺すの間違いだろう


「いいやもう既に死んだんだ、お前は」


この後俺は地獄にでも送られるのか?


「人間は面白いな、ありもしない物をもう何年信じ続けている、やはりこれも一種の習性という奴だろうか?」

「そんな事はどうでも良い、なぜお前がここにいるか教えてやろう。お前さん自由に生きたいと思わんか?」


自由?俺は今まで自由に生きてきたつもりだ


「あんな生き様でよく自由だと言えたな、だがお前は自由など何も知らないまま死んでいった。余りにも束縛されていた、お前と同じ様な奴は沢山いた、しかしお前程に自由の無い物は初めてだ。だからお前にせめて自分で決めた人生を歩んで欲しいが為に、私の慈悲で、お前を転生させようと思う、その為にここによんだ」


意味がわからん


「わからずとも良い、質問だ、自分がこうなりたいと思った事はないか?」


わからん、死なない様に誰よりも強くなっていただけだ


「余裕のない奴だ、まぁ良い元からこの質問に意味はない。」

「先程も言ったがお前を転生させるつもりだ、そして今から下界に下ろす、言っとくがお前の要望を聞くつもりはない」


だろうと思った

この眠気はその合図か?


「そうだ、前とは違う人生を楽しんでこい、気まぐれで質問の1つは受けてやろう」


俺を殺した少年はどうなった?


「ロケットランチャーの流れ弾で死んだよ、腰から真っ二つだった」


そうか…死んじまったか…

ありがとう、そろそろ寝る事にするよ


「おやすみ、良い人生を……」














「おめでとうございますシンシアさん!元気な女の子ですよ!」
















いつもの様に一人でに起きる朝、40分程すると部屋にメイドが来て勝手に俺を着替えさせるが抵抗はしない


俺がバルトハール家に生まれて三年が経ちようやくこの言語にも慣れ会話や簡単な読み書きができるようになったがまだこの世界の国や情勢などの情報は全く入手できていない。


しかし俺を一方的に転生させられた挙句女になるなんて…


おかげで子供用の白いワンピースを着されられる羽目になる、無論初めは抵抗したが余り騒ぎを起こすと何が起こるかわからない為に途中で断念した…

しかしワンピースなんて泥まみれになった物を戦地で多少見ていたがこんな色をしていたのか…


「リリーさま~今日はお絵かきと字のお勉強をしましょうね~」


こいつはサラ、俺の着替えや勉強など身の回りの世話をするメイドだ。

推定16歳、たれ目で縁のない眼鏡、ショートヘアーの黒髪、顔は…他の奴は美人と言うだろうな、顔の良し悪しはよくわからん。


「はい!」

とりあえず返事をしておく


因みに今の俺の見た目は3歳ながらスッキリ顔のブロンド美女となっている。

サラや他のメイド達、家族からは可愛いだの綺麗だの言われるが顔の良し悪しはよくわからん


朝食を取る為、サラと共に食堂へ向かう、途中何人かのメイドとすれ違うがその度に「おはようございます、リリーお嬢様」と言われる。

暫く歩き食堂に着くと他の家族が既に椅子に座っていた



バルトハール家当主であり俺の父親のガルト32歳、茶髪で雄々しい顔をしている、口数が少なく落ち着きのある性格だがやる時はやる性格。そこそこ高い位の貴族。


ガルトの妻であり俺の母親のシンシア30歳、おっとり顔で長い髪のブロンド美女、温厚な人物


姉のユーナ12歳、茶髪の長い髪を持ち母親譲りのおっとり顔、温厚だが俺を振り回す様な奴。


この4人が俺の家族である、しかし前世では家族と呼べる人物は居なかった為か家族と言う実感はない


「あなた、今日は?」

「少し出かける用事になる」

「リリーは今日何をするの?」

「はいシンシア様、今日リリー様は字のお勉強とお絵かきをなされる予定でございます」


などと他愛もない会話が続く、建物の構造から推測するに中世時代のヨーロッパを思わせパンや肉・野菜等は見た目も味も変わりはなく前世との差異は無い為特別困ったことはなかったが決定的に前世の世界と違う事が一つだけある。


「ユーナも今日はお勉強?」

「はい、今日は水魔法を深めたいと思います」


魔法と言う物があるのだ…

魔法など前世のおとぎ話の世界の存在だったがこちらの世界では武術や学術のように魔術が存在する

だが魔術と言う概念を知り、この身でも内に潜む魔力を体感することができた


(バリーの持っていた「ゲーム」をやってなかったらパニックになってただろうな…)


このように俺の生活は廻り続けていくのであった……

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