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荒んだ心から愛を込めて  作者: わんちゃん
少女達と腋あいあいしたい次第でそうろう
10/13

ローチ イン ワンダーランド


「はぁ…成り行きとは言え、どうしよう…」


マリーは家の近くにある公衆浴場で体を洗いながら拾った幼女とそこから出た思わぬ大金に対して不安を吐いていた


隣で同じ様に体を洗うリリーはそんな言葉を気にせずゴシゴシとタオルで体を擦っていた



「面倒ごとに巻き込まれるのは嫌だなぁ…でも自分から家を出てきたんだったら可哀想だなぁ」


「うるせぇ、金を受け取ったお前が悪い」


「でも自分の家や家族に育てられた方がこの子の為なのかなぁ…」


「しらん」


「でももしあの子の家の関係で命を狙われているんだとしたら…」


「それは無い」


「こーら、女の子なんだからそんな言葉遣いいけません。あとゴシゴシ洗っちゃダーメ」


マリーの注意を聞き流しリリーは桶に溜まったお湯を被りタオルをパシンと肩に掛け立ち上がり風呂の方へ歩いて行く…



「あの子本当に貴族なのかしら…」



体を洗い終え湯船に浸かるがリリーの背丈に対して湯船は深く、普通に座ると鼻の上まで湯船に浸かってしまう為リリーはお湯に体を預けゆったりと浮かんでいた


家にいた頃は何かとサラは他のメイドに見張られ風呂でロクにくつろげなかったリリーはいつぶりかの自由な風呂を堪能していた


…とは言ってもこの元オッさんの前世の記憶で風呂に入った回数などたかが知れてる程にしか無いがな



(恐らく今日明日を乗り切れれば大分楽になる筈だ、人攫いモドキと街をでたなら大きな街か…少なくともロクでもない場所を重点的に探す、マリーがこの村の人間だと気づかれていなければの話だがな…)


湯船にプカプカと浮かびならがリリーは自分の読みを再度確認した後頭を空にして体を温めているとマリーが湯船に入ってくる



「こーら、ちゃんとお行儀良くしなさい?」


「んー」


「返事するならちゃんとしなさい」


「んー」


「もー!」


何を言っても同じ返事しかせず動きを見せないのに呆れる


「ちゃんとこうやってお風呂に入らなきゃお行儀悪いよ」


そう言って目の前にあったリリーの足首を掴み自分の元に引き寄せリリーの姿勢を正そうとするが途中でリリーの頭が湯船に浸かる


「んブブブんー」


自分の元に寄せたは良いが一向に動く気配が無く渋々胸に抱きマリーが何か言おうと顔を覗き込むがリリーは既に小さな寝息を立て眠っていた…


「お風呂で寝ちゃうなんて…よっぽど疲れていたのかな?、結構歩いたもんね…」


「目つきの悪い子だと思ってたけど、可愛いじゃん…」


「この子に一体何があったんだろう…」


起きている時の険しい顔とは違う安らかな顔を見たマリーはリリーが湯船に落ちない様にしっかりと抱きしめながら、リリー過去を想像していた…







胸の中で眠るリリーを抱いたまましばらく入浴するがリリーがのぼせない様、風呂から上がろうとする


「そろそろ出ようかな、おーい…そういえば名前まだ聞いてなかった、上がるから起きて!」


「すぅ…すぅ…」


「ほーら起きてよ」


そう言ってリリー頬をムニムニつまむが一向に起きる気配のない、それにあきれたマリーはリリーを抱きかかえたまま立ち風呂から上がる


「もう、しょうがないわね…」




しかしこの(元)男、タダでは起きない


いつ死ぬかわからない中何日も寝ず仕事()に明け暮れていたせいか寝るときは身の危険でも感じない限り起きる筈はない


寝るときはガッツリ寝るタイプなんだ




「うーさむ!、更衣室は暖かいし早く出よ」


風呂から上がったことでひんやりと冷たい空気にあてられても



「なんかここら辺ぬるぬるぅぅぅう!!(ドシン)いったぁ~」


途中でマリーが足を滑らせ尻もちをついても



「片手塞がって拭きにくい…さっさと起きてよもう!!」


更衣室に行く前に体を雑に拭かれても起きないリリーだった…






…………




……










「おい、あのガキは?」


「あの子なら隊長が相手しているわよ、ほらあそこで」


「よりにもよってウチの隊長かよ…あいつもついてねーな」


「アイツは子供相手でも容赦なさそうだからね…」




「…アイツあの試験中に死ぬに3bet」


「嫌よそんな掛け」


「ウチに年齢は関係無い、弱かったら死ぬだけ。そしてそんな奴は要らん、ウチはビンボーだからな。で…どっちだと思う?」


「あの子は強いわ…まともに水も食料も無い砂漠でチンピラ兵士相手と言えど生き残ったんだからきっと大丈夫よ」


「そりゃ随分と…」









「お前は相手に触る事も出来ないのか?」


「もう一度言ってやるよ、迎えが来るまでに俺の胴体か頭に触れる事が出来たら乗せてやる。出来なかったら置いてく、触れるだけ何て簡単だろ?」


「ほら来いよ時間は動いたままだぞ」


「力も無ければ頭も無いときた…」


「へへ、今のはきいただろぅ?」


「隊長〜、あんま虐めないであげなさい」


「子供だからといってルールを変える訳にはいかない、ウチにタダ飯食わせる程の余裕はない」


「誰かさん達が女と酒と木とペットを買いまくるからよ…」


「彼奴らはペットじゃねぇ‼︎」


「誰かさんがレズビアンじゃ無ければ安く済むんだがな、それにペットは俺のじゃねぇ」


「ペットじゃねぇ、家族だ‼︎」


「とにかくヤルのを少しでも減らせばその子1人養えるでしょう」


「お前…オレ達の仕事をわかってて言ってるんだろうな」


「どの道、後継者がいないし人手が足りないのも事実でしょう?…それに胴体か頭を触れば良いんでしょう?」


本当にプニプニね…


「…言われてみればそうだったな、気づかないウチに殺されてるとは驚いたぜ」



おーい



「こいつは何度殺そうとしても死なないタイプになるな」



そろそろ帰るよー



「ボス、時間だ…」


「ん、ついでにこいつを運んでくれ」


「…了解」


「それからあんたの木工も木遊びも暫く禁止ね」


「…かなしみ」


貴女のお名前なんですか〜



「この子の名前…どうするつもり?」


「ゴートだ!…ヤギのように侘しい奴だ」


「あんたに聞いてない」


「そうだな…」



俺は…



「こいつは今日から」



俺の名前は







「ローチ」

「あんたのネーミングセンスもクソッタレなものね」


うっせ!


「伏線や意図ぐらいはあんでしょうね?」


ない!


「いるかもしれないファンに謝罪の一つは」


ごめんなさい

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