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黒歴史1
ちょっと書きたくなったネタ話です
そこは、暗くて狭くて汚かったとは口が裂けても言葉にする事はないだろう。
洗浄の魔法で手も(・)洗い私は店の中へ戻る。
「ありがとう店主殿」
「その…すまなかった」
店主殿が申し訳なさそうに顔を伏せているが、何のはなしでしょうね?
イグナシオは両手で顔を塞いだまま泣いている。
「ありがとう店主殿」
だから今度は笑顔で店主殿に礼を言う。
「すまねぇっ!お嬢ちゃん!!」
諸事情により、洗浄魔法の出力を間違えてしまっただけで、謝られるような事はありませんでした。
ありませんでしたよ?
あなた方は、こんなにも清浄なオベベを着ている私に何か(・・)あったとでもいいたいのですか?
「ついでに、厠も洗っておきましたから安心してください」
トイレは綺麗な方がいいですよね?
「「…ひぃぃぃ」」
店主殿は仰け反り、イグナシオが椅子から滑り落ちた。互いになんとも情けない声を上げているが、私はニコニコと笑顔を浮かべ話し掛けただけなんですけど…。
それよりも。
「…まだ続けたいのでしょうか?」
私の歴史にまた1ページ…。
◇閑話休題◇
本編とは絡みません多分